溺れたい。
今日は母の誕生日だ。
おめでたい。小さい頃、授業参観日母が来るのが嬉しかった。「綺麗で若いからいいなあ」ってみんなに言われるから。それが嬉しかった。母は、今でも綺麗な方だ。
今でも「え、お母さん綺麗」って言われると何だか嬉しい。そんな母であるが、それ以外にいい思い出はない。
常に母に殺されてきた。母は怖かったけど、父はもっと怖かった。そんな母は父に怯え、私が何か失敗するごとに「ママが怒られるんだから」と叩いて怒った。
実の母親に殺されるって思うくらい蹴られたり殴られたりする人はどれくらいる?「死ね、お前みたいな奴産まなきゃ良かった」って何回言われて蹴られただろう、無視されただろう。実の母親から受ける暴力は誰からの暴力よりも痛くて苦しかった。大人になった。色々な病名がついた。社交不安障害、パーソナリティ障害、躁うつ病。知らない間に精神疾患まみれになった。人との距離の掴み方が分からず、わけも分からないまま人と喧嘩になり疎遠になった。母の誕生日に、「産まれてきてくれてありがとう、伝えるの遅くてごめん」とLINEが入っていた。泣いた。「もっと早く伝えて欲しかった」と泣いた。小さい頃自分は必要ないのだと思い、自殺出来る方法いっぱい探した、出来なかった。大人になってお金が手に入った。タトゥーを彫った。人に自傷行為をお願いできるようになった。母にもっと早くに大事にされてたらこんな大人にならずに済んだのかな。恨むような大人になるのはもうやめた。そしたら自分が辛くなった。禁忌のお酒を忘れるように呑むようになった。オシャレと称した自傷行為が辞められ無くなった。考えるのを辞めたいと、ODが辞められなくなった。私の人生はめちゃくちゃだ。ただ1人の母親という人間に愛されたかっただけなのに。いつかユリの花いっぱいの部屋で静かに美しく死ねたらいいのにね。どんどん父に似てきたようだ
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