美少年ジョン・コナーを返せ『ターミネーター 新起動/ジェニシス』
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2015年 アメリカ制作
監督:アラン・テイラー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ジェイソン・クラーク/エミリア・クラーク/ジェイ・コートニー
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シャワちゃん12年ぶりの復活!
さあ、人気のターミネーターも映画では5作品目となり、いよいよご長寿作品の風味を醸しだして参りました。
なんとこの作品はシュワちゃんが12年ぶりに復帰っつうことで、もう老年になったシュワちゃんがどのように作品に絡むかが期待されたんだけど、蓋を開ければもうド直球にターミネーターだったね。
ターミネーターを覆う細胞も年をとって劣化していくという後付設定を添えて…(爆)
時代改変なんでもこいのタイムマシーンの無敵感
『人類を滅ぼしたいスカイネットが、人類の救世主たるジョン・コナーを抹殺するためにタイムマシーンを開発。ターミネーターを過去へ送り込み、コナーの血族を抹殺しようとする』
っていう主軸さえ守っていれば後は何やってもオッケーな雰囲気。
宇宙世紀ならどんな展開でも作品を広げられるガンダムのようだ。
このタイムマシーンがなかなかやっかいで、過去へ戻って未来を改ざんするので、どれだけでも設定を変えられる。
キャラクターの性格付けも変更できちゃうので、こうなるとコンテンツとしては、面白みがなくなって来ちゃったかなという印象。
ただ、それでもターミネーターの世界観は魅力的なので見ちゃうんだけどね。
最初から全員戦士
今回もタイムマシーンの力で根こそぎ設定を変えてきよったよ。
過去の4作は、ターミネーターT-800(シュワルツネッガー)がジョン・コナーの疑似父親というのがベース思想。
今作は、T-800がサラ・コナーの育ての親という設定に変更され戦士しての英才教育を受けている。
ゆえに、カイル・リースが過去に到着した時点で既にサラ・コナーがバリバリの戦士。
突如現れるT-1000への対策もバッチリで、T2であれだけ苦しめられた新型を瞬殺。そりゃカイル・リースもキョドる。
ちなみにT-1000はT2のロバート・パトリックも御年50を超えているので、イ・ビョンホンにバトンタッチ。初のアジア系ターミネーターなのよ。
思ったほど活躍がなかったのが残念…
そして、あまつさえカイル・リースでさえも、1で登場するT-800を屠るという荒業。もはやターミネーター自体がそこまで脅威じゃねぇ……
というのも、回を増すごとにアクションが派手になるので、登場兵器がどんどん強力になってんのよね。
最初は警官から奪ったショットガンやホームセンターで買い集めた材料でパイプ爆弾作ったり、もっと泥臭いことしてたのに、今ではグレネードやら50口径のライフルやら軍隊ばりの兵器があっさり登場。
なので、追いつめられてる感があまりない。やっぱり手元に武器がなければ作る。追い詰められた時に発揮するひらめきなど、行動に制約がないと面白みって生まれないのかなって思う。
美しすぎるサラ・コナー 劣化するジョン・コナー
T-800はシュワちゃんの固定席だけど、ジョン・コナーとサラ・コナー、カイル・リースは2以降は毎回違う俳優が演じてる。
サラ・コナーはエミリア・クラーク。『ゲーム・オブ・スローンズ』で人気の女優さんね。可愛い系の超美人。
カイル・リースはジェイ・コートニー。まだ完全な主演作はないようだけど、『ダイ・ハード/ラスト・デイ』でジョン・マクレーンの息子役だった人。
そしてジョン・コナーはジェイソン・クラーク。美少年だったジョン・コナーを返せw 完全に悪人顔じゃねぇか
それもそのはず、今回世界を救うジョン・コナーが不憫すぎて目も当てらないw
でも、はなから悪人顔なので同情はせん。
シュワちゃんのターミネーターじゃなきゃつまらない
なんだかんだいってもシュワちゃんのターミネーターを見るとワクワクするのよ。
今回3部作の予定だったらしいが、結局作られずに『ニュー・フェイト』というT2の正統派続編になっちゃったのよね。
最後に超絶進化したシュワちゃんがどう作品を引っ張っていくのか楽しみだったのに残念。
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