旅先にスペインを選んでよかった
会う人話す人のみんなが優しく、明るく、誠実なスペイン人が大好きになった。
今回は、マドリードとトレドを訪れた。去年の夏には、アンダルシア地方とバルセロナを旅したが、また違ったスペインがあった。
ウェイターのヘンリー君
スペインの次は南米大陸、チリを目指す。南端にあるプンタ・アレーナスという街でどうしても泊まりたいホテルがあったのだが、そのホテルにはwebサイトもなければ英語で電話をしても取り合ってもらえない。
その晩食べたスペイン料理屋のヘンリー君に事情を説明すると、快く応じ、見事予約を獲得してくれた。 彼は英語もスペイン語も話せる。
ヘンリー・なんとか・マドリード君
本当に感謝してる。
あと、ここのパエリアはデカすぎた。
スペインバルのマルチン君
マドリードの現地の人にとても有名なスペインバル、José Luisを訪れた。
期待に膨らみワインのおすすめを注文。スペインのどこのワイン?」と聞くと、オススメしてくれた彼自身が固まり、あろうことか目の前でググり始めたのだ。
彼の顔はどことなく、マルチンルターに似ていた。(この国はカトリック。笑)
その要望に応えようとする精神と、素直さや誠実さがとても心に響いた。ワインは、スパイシーでとても美味しかった。
コロッケひげもじゃおじさん
トレドの街は美しかった。
「スペインに一日しかいれないのなら迷わずトレドに行け」という言葉があるほど。
迷宮のような入り組んだ道に、細い路地裏がいくつも続く。10,000歩ほど歩いただろうか。
コロッケという看板が目に入ってきた。ゆらゆらと入ると、ひげもじゃのおじさんが笑って出迎えてくれた。
イカスミコロッケが絶品。
トレドに来たら、ここのコロッケを食べないとダメだと思った。他の料理は他でも食べれるかもしれないけれど、このバラエティに富んだ、また目の細かいパン粉のコロッケは美味しいの極みだった。
コロッケは15種類。店の名前は「コロッケ」。日本が好きすぎてこの名前にしたとひげを上下に動かしていた。
しゃぼんだまおじさん
マドリードの広場に、しゃぼんだまを操るおじさんがいた。子供たちは上を向いて集まり、しゃぼんだまを壊して笑っていた。
するとおじちゃんが眺めている僕を指差し、やれやれと言うのでチャレンジしたら、これが面白い。
子どもたちともたくさん遊び、最後はおじさんと堅い握手をして別れた。
旅の思い出は人にある
結局どんな景色に出会ったとしても、誰に出会ってどんな話をしたかという思い出には勝てない気がする。
そうして世界が自分ごとになっていく。あの国は、あの時お世話になったアイツがいるからいい国だ。あの時道を教えてもらったあの人がいるから、何かしてあげたいと思う。
聞こえは薄いが、やはり結局はそうなんだと思う。出会いと別れで人は成長するのだと改めて思う。
旅は出会いと別れの連続で、別れるからこそいいのだ。
僕は今、マドリードの空港のベンチに座っている。フライトまであと1時間。現地の時間は23時を回ろうとしている。今からチリ、サンティアゴへと向かう。
初の南米には、少し緊張している。
そういえばひとつ、格言を言い換えたい。
「トレドへ行くならコロッケを食え。」
✈︎
本日の彼女
noteがとても良かった。
https://note.mu/915kureha/n/n0daea05aa432
パッキングが得意というかスキです。