プエルトモントで見つけた、愛とポヨ
南部パタゴニアを後にし、(それでも)チリ南部の、港町のプエルトモントにやってきた。
どうやらここには、プンタアレナス(パイネトレッキングの拠点)から3泊ほどのフィヨルドの隙間を抜けるフェリーも出ているらしい。パタゴニアへの入り口のような港町だ。
あまりに怪しいオブジェから、この街は始まる。
アンヘルモ市場
港町ということで、漁業が盛んである。
道の両側をたくさんのお土産屋さんが軒を連ねており、そこを抜けるとこの街で1番大きな、アンヘルモ市場だ。セビーチェというシーフードのマリネのような食べ物や、大量のウニが800円程で食べれたりのシーフード天国。
PAILA MARINAというシーフードスープ
まじで普通。あさり食いてえ。
野菜や果物なども豊富で、観光客や地元の人にも人気で非常に活気のある市場。派手な服を着たおばちゃんたちが「アモーレアモーレ!アミーゴ!ウニウニ!」としきりに客寄せしてくる。
ここで面白いのは、市場の奥に、野生のアザラシ(トド?アシカ?わかる人教えて。)がたくさんいることだ。彼らは見ていて飽きない。サーモンのカスを餌付けされていた。身体の大きなものがエサ場に近く、そこに動物界の力関係を感じた。
また、チリには野良犬がたくさんいるが、アンヘルモのイッヌは威厳があった。サングラスかけたらワンピースのイヌアラシでしかない。
完全にミンク族
この街の家族は手を繋ぐ
不思議とそこに目がいった。週末ということもあり多くの人で賑わうプエルトモントだったが、その全てといってもいい家族が、手を繋いでいた。
凄くいい光景だなと思って眺めていた。そういえば、家族と手を繋がなくなるのはいつからなんだろう。親としては、どんな気持ちになるのだろう。子どもはいつから、なんだか照れ臭くなるんだっけか。
手を繋ぐってなんだろう。
手を繋ぐと安心する。親としても子どもとしても、安心するような幸せホルモンが出ているのだと思う。恋人同士にしても、きっとそうだ。
手を繋ぐって、この人と繋がってたいって常に表現する、愛情なんだなと思う。この街は、愛で溢れてたなぁ。
てか、あの、手を繋ぎたい、照れくさい、繋ぎたい…な時期って、いいよね。あれっていつおわっていつから普通に繋げれるんだろ。いいよね、あれ。
ママが真ん中っていうのが、良い。
1番美味いのはポヨかもしれない
ここでようやくポヨの紹介ができる。
ポヨは、この街を歩いていて1番人だかりの出来ていた場所にあった。
ポヨは、"POLLO"と書く。これでポヨだ。
ポヨは、大きさが選べる。ポヨハーフ、ポヨ1/4、そのまんまポヨ。
ポヨは、ジューシーだ。口いっぱいに旨味が広がる。
ポヨは、熱い。でも、冷めても美味しい。ポヨだから。
ポヨは、みんなが大好きだ。老若男女みんなが。
そろそろ、ポヨの正体をみせたい。
これが、ポヨだ。
いわゆる鳥の丸焼き
ぜひ食べて欲しい。
1/4ポヨで250円くらいだ。それでも3人分くらいある気がする。
プエルトモントといえば、ポヨを食わねば。
(本当はCURANTO=ポトフ(おでん)のごちゃごちゃバージョン的なものが有名。アンヘルモで食べれるのでぜひ。でも僕はポヨが好き。)
ポヨの魅力にとり(鶏)憑かれる人たち
何もない街なんてない
調べると、特に見所がない街プエルトモントなんてレッテルもあったりする。たしかに目立った観光資源は市場くらいのものかもしれないが、街を歩く家族を見たり、スーパーを覗いて文化を見たり、TSUNAMIという単語にドキッとしたり。
こんな日常を感じて旅することで、街がすごく魅力的に見えてくる。日本に帰っても、反対側にあるこの街のたくさんのアザラシや、カッコいい野良犬のこと。弓矢で遊ぶ女の子や、手を繋ぐ家族のことを思うことだろう。
それがまた、おもしろいし、旅をするということなんだろう。そんなストーリーのある旅を続けたい。
また、宿はここがおすすめ。
街からは少しだけ離れているけど、Wi-Fi爆速だし、安いし、オーナーが素晴らしい。とても親切。寝癖と赤ん坊が可愛い。
Residencial Amanda
Cristóbal Colón 611, 5480000
booking.comでクチコミ9.5
✈︎
本日の彼女
旅に持っていくウェストポートに悩んでいた。店でこの図は笑う。可愛い。あと9日後には、、
パッキングが得意というかスキです。