そして僕は途方に暮れる
「途方に暮れる」というシチュエーションに、これまで何度か遭遇したことがあります。
ナイーブだった10代の終わりに傷ついて途方に暮れた思い出もあれば、
長い間追いかけてきた音楽の道を「前向きに」あきらめ、その後選んだ道も、これもまさかの運命のいたずらで叶わず、途方に暮れたこともありました。
理想とは少しかけ離れた道を歩み始めた自分が、何十年も経って振り返れば確かにそれなりに足跡を残していることにふと気づき、
そんなに悪い人生でもなかったのかなと、思うのです。
大澤誉志幸さんの「そして僕は途方に暮れる」という歌は、ある時期の自分の姿に重なるものがあって、好きだけどあまり聴かないという曲でした。
ところが、この歌を黒川沙良さんという方が歌っているのを耳にした時、とても耳障りが良くて心地よかったのです。
歌は、聴く人の感情に歌う人の発する周波数みたいなものがからみついて心に届くものなのかなと思いました。
最近は、AI関係の仕事をしています。
そして僕は途方に暮れることもなくなりました。
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