ホワイトラウンジ感想(ネタバレあり)

興奮が冷めやらぬうちに、またこの気持ちを思い出せるように書き留めておこうと思う。

まず初め、大森さんが瞼を開いた時、これはもしかして大森さんの見ている世界の一部を見せてくれるんじゃないかと胸を躍らせた。
扉が開いて、大森元貴の、Mrs.GREENAPPLEの世界が拓けた。

1 The White Lounge

初めて耳にした曲。今日は暑い日だったのに鳥肌が止まらなかった。
ひとつひとつの歌詞を忘れないように、出てくる歌詞をじっと見つめていた。
後から歌詞をまとめてくれた人を見て気づいたけれど、これはホワイトラウンジのあらすじなのかな。
まあそれは良いとして、歌詞ひとつひとつを読み上げてくれているみたいでとても心に響いた。
素敵な曲だった。

2 folk tale

絵本を読み聞かせてくれるみたいに優しく暖かく歌ってくれていた。
綺麗な旋律が、少し寂しげな歌い方が、無性に感動してしまった。

3 君を知らない

大事な人にお手紙を書いていたのかな。
故郷に残した恋人かな。それとも想いを告げられなかった好きな人かな。
届いてほしいよね。悲痛な叫びのような歌声が、おかしいほど綺麗だった。
分かり合えていてほしかった。

4 ダンスホール

もともとXとかを見ていて話題になっていたから、どんな風になっているんだろうと思っていたけど、驚きすぎて開いた口が塞がらなかった。
「いつだって大丈夫」
消え入りそうな声。怖くて仕方ないんだろうなって思った。
「知らぬ間に誰かいる」
現れたギター若井滉斗、キーボード藤澤涼架。
ねえ、その歌詞ってそういうことだったの?
あなたの傍にずっといる、あの二人のことだったのかな。
わからないけど、二人がいてくれて良かったって心底思ったよ。
ダンスホールって楽しくてハッピーな曲ってだけじゃなくて、やっぱり色んな角度から見れる曲だなと再確認出来た。

5 ツキマシテハ

こちらの曲も話題になっていたけど、先程と同様開いた口が塞がらなかった。(笑)
もう何もかもどうでも良くなっちゃったんだろうな。辛くて、その辛いことを忘れたくて。
色んなものに当たっている様子だったけど、それでも一番傷ついているのは彼だったんだろうな。

6 coffee

「愛という種」
りょうちゃんのフルート美しすぎて震えた。
彼は愛が欲しくて、空っぽな恋が嫌で。
でも相手からの一方的な愛を欲していて、自分が空っぽな想いを向けている。
「僕を好きだと言うなら 僕の僕を愛して
僕はさ 誰より 僕の幸せを願ってるんだ」
この歌詞、何故か君の幸せだと勘違いしてたからすごくびっくりしちゃった。
ああこの人自分が愛されたいんだ。でも自信が無いんだ。
きっとそれ、この世の中の大多数の人に突き刺さるよね。

7 ニューマイノーマル

「人間の数だけ すれ違いが起きてて
たまに嫌になる 綺麗なままで擦れることなく
自由でいて そうすればきっと 巡り会える」
スマートフォンが普及し、SNSが盛り上がっている世の中。
便利な分だけすれ違いが増えていく。
大森さんはそんな世の中でも、きっと巡り会えると信じてくれている。

8 party

確かこの曲かニューマルでプロポーズが成功した?(そこ覚えてない泣)
言葉にすることの大切さを教えてくれた。

9 春愁

「青さのカケラ」
彼は一人になりたいけど、独りになりたくないんだよね。
誰もが一度は感じたことのある気持ち。

10 Just a friend

大森元貴!!!!!!!!
ってなった曲(笑)
絶対実話に基づいた曲なんだよね。
「どっちがいい?」「こっちかな…」
選んだ方じゃない服を選ばれる。そしてその色は青。(そこまで考えてないかもしれないけど笑)
少しシャイなでも優しそうな男の子なもっくんがとても可愛かった。

11 Attitude

「夢から覚めて魔法はね いつか解けるの」
前の曲と繋がっているのかはわからないけど、夢から覚めてしまったのかな。
君のボーイフレンドでいたいのに。
「書き綴られた歌は私のそう遺言」

12 feeling

feelingはどうしてここに入れたんだろうね。
ここだったかな?曖昧だけどりょうちゃんのトイピアノがすごく可愛かった。

13 ケセラセラ

華やかなステージ。煌めくMrs.GREENAPPLE。
ところどころ出てくる手がかわいい。(笑)
これが彼らの表向きのきらきらした表情だ。世の中の多くが想像している“Mrs.GREENAPPLE”なんだ。

14 Soranji

煌びやかなステージが終わって一転、大森さんの辛そうな表情。
なぜ彼はそんな表情をしていたのかな。
気になる。けれど遠すぎて触れられない。
傍にいて欲しい。大森さんの言う「貴方」が。

15 The White Lounge

もう一回聴きたいって思ってたら来てくれて嬉しかった!
最初とは全く違った角度で聴けた曲。
The White Loungeを作った意義を。ここで再確認させてくれた。
「もうすぐ我儘は終わる」

16 フロリジナル

これで終わるの衝撃すぎる。
「ひとりが怖いのはみんな一緒」
どうしてこの曲はこんなにあったかく寄り添ってくれるのかな。
大森さんの、明日を生きる皆へのエールかな。
「誰かにここに居ていいよって 時間じゃない次元へ行きたい」
この次元というのは、Mrs.GREENAPPLEのことなのかな。
Mrs.GREENAPPLEはそういう場所だよって教えてくれたのが、このWhite Loungeの全貌なのかな。

Mrs.GREENAPPLEがどうしてWhite Loungeを創ったのか。それは私がわかることではない。
でもこれがファンクラブ限定のツアーになったのも、特別料金で上映が行われたのも。
全部Mrs.GREENAPPLEを本気で好きな人にしか見せないためなんじゃないかなと思った。
ケセラセラの時思ったように、きらきらしたMrs.GREENAPPLEじゃないものを見せたかったから、ミュージカル調にしたのかな。
誰かに届いてほしいのかな。誰に届いてほしいのかな。
わからないことが多すぎて、楽しいと思わせてくれた。
White Loungeを見ている時は、ずっと鳥肌が止まらなかった。
大森元貴の人生の中にあるほんの一部を見せてくれたのかもしれない。
見せてくれてありがとう。
私はこの映画を見れて本当に良かった。映画にしてくれたのには、本当に意味があると思う。その意味を、これからもずっとずっと考えていきたい。


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