交換日記⑳ おざわ

はい。みなさんおはこんばんちは。小澤です。

ついに映像公開前日になってしまいました。時の流れは恐ろしく早いですね。

ということでnoteも最後になりそうです。トリを務めるのは森安のインタビューです。

今までの対談をすべて聴いているプロフェッショナルに,満を持して手番がやってまいりました!

最後までお楽しみ頂ければと思います。

※忙しくて1分しか時間が取れない皆さんへ。今回のハイライトは⑭⑮あたりです。どうしても全部読めない人はそちらを最初に読みましょう。


質問①死んだら私たちはどうなると思う?生まれ変わったりするのか、死んだらおしまいなのか、天国へ行くのか等

もり「これはですね,中学の時に考えてて,夜寝る前に。」

おざ「www」

もり「おしまいだよなって思ったんだよね。記憶とか全部なくなるの怖~って思って。でも,飼ってたうさぎが死んだときとかに,もう亡くなったらおしまいだったらさ,もう二度と会えないじゃん。生まれ変わりがあっても出会わなければもう会えないじゃん。だから天国行くって思ってる,天国で見守ってるとか,自分が死んだあと会えるとか思う方が気持ち的には楽だなって思った」


実際にはおしまいだと思っているけど,親しい存在ともう二度と会えないのはどうしても受け入れられない。なので生きる上で気持ちに折り合いをつけるために天国みたいな場所を想定しているらしい。


もり「おじいちゃんが亡くなったときのお父さんとか,法事のさ,お坊さんのお話があるじゃん。それで心に折り合いをつけている感じだったから,お父さんがね。そういうのって,生きてる人のためにあるんだろうなって思った。天国とかも,生きてる人のためにあるんだろうなって」

おざ「確かに。納得した!笑」


質問②永遠に死ねなくなったらどうするか?

もり「これさ,永遠に死ねなくなるのが自分だけの場合と,みんな一斉に死ねなくなった場合と,2つあるなって思ったけど,自分だけが死ねなくなった場合しかみんな考えてないなって。その場合はめちゃめちゃ嫌だよね。全員見送らなきゃいけないのめちゃめちゃしんどいし,変わっていく世の中にひたすら適応しながら生きながらえていくのめちゃめちゃしんどいし。楽にさせてくれよっていう気持ちにはなるよね。」


~はるさん,Zoomに参戦。観戦。~


もり「みんな一緒に死ねなくなったらどうするかっていうのだったら,割と私は受け入れられるのかな。」

おざ「みんな一緒だったら別にいいの?」

もり「でもしんどいか。マンネリするだろうなw それが天国という説もあるよね。はるさんがそれ,衰退していくだけの世界じゃんって言ってたけど。」

おざ「誕生があってもね,」

もり「人口がどんどん増えていくww」

おざ「キャパオーバーだね」

もり「死なないと世界回らないね。でも私はとにかく別れみたいなものに対する拒否感がすごい強いから,別れがなくなったら気は楽かもしれないな。」

おざ「でもずっと仲良くしてくのも大変そうだなw」

もり「それはそうw」


やってみたいことについて。

もり「世の中のコンテンツ全部読むぐらいのことしてみたさはあるな。この世の漫画という漫画全部読む。」

おざ「ww 駄作から神作まで」

もり「森羅万象を笑」

おざ「wwww 学者じゃん!尊敬すべき学者の姿勢じゃん」

もり「ひろみはだいぶアウトドアな発想だったけど私はめちゃインドアな発想になるw」


※信國の永遠に死ねなくなったらやりたいことについては交換日記⑱を読もう!


おざ「他に何かある?」

もり「金をひたすら貯めるんじゃないかな。あとは絵をひたすら描いて,絵って積み重ねだから,誰よりもうまくなっていくとか。」

おざ「なんか,努力を重ねに行くのねw」


インドア寄りの,有益な死ねない時間の使い方。



質問③子供は欲しいと思うか?自分で産みたい?養子をとりたい?

もり「私はね,欲しい派ですよ~自分の子ども。もし授からなくても,養子とっても別にいいかなって思ってる。私の場合はすでにパートナーがいるから,自分の子が欲しいっていうより彼氏めっちゃいい親になるからっていうので。(サークルで)子どもと接してる彼氏を見てるし」

おざ「パートナーありきの子ども欲しい欲?」

もり「そう。自分の子どもが欲しいっていうよりは,2人の子どもが欲しいよねっていう感じ」

おざ「おもしれえ!何か想像したりすんの?こういうことしてえ,みたいな」

もり「話したりするね。こういうのしてるの見たいとか。割と現実的な想像だよね。娘だったら過保護になりそうとか笑 まあ,できなかったらできなかったでいいけどね~って話はしてるけど」

おざ「できなくても養子を取って子どもを育てる?」

もり「できなくても2人でも別にいいよね,って,大変なのは私側だしって話をしてて。だから欲しい時に授かればまあ欲しいかな~って。熱望ではないけどぼんやりと欲しいな~って」


パートナーありきの考えがバケツの中では珍しいね。



質問④「水槽の脳」仮説についてどう思うか?

もり「ちょっとずれるかもしれないけど,『これ漫画の中では?』って思うことある。漫画の中の人がメタ発言する感じでさ,『この展開は!』みたいな。これを描いてる誰かがいて,それをコンテンツとして消費してる誰かがいてもおかしくないよなってことは漫画を読みすぎてるとある。笑」

おざ「流れは一緒だもんね,水槽の脳とね」


今までの人生で,ジンクスのごとく同じようなことが何回か起こった経験があるそう。


もり「小学校の時に,仲の良かった人たちが全員同じクラスで私だけ違うクラスみたいなのが起こって,仲良かった子たちと疎遠になって。中学上がるときに,また笹渕とさとさん(二人とも森安と中学から親交がある)と,私だけひとり違うクラスになったの。なるんちゃう?と思ってたらなって,なるやん!と思ってw これ,書いてる人いるんじゃね?って気持ちになった。好きになった人が全員転校していくとか。」

おざ「www 漫画じゃんw」

もり「3回ある」

おざ「やばいな,そんなことある?w」

もり「それに抗おうとしてたり,それに恐怖を抱いたりしたり。だから水槽の脳は結構考えたことあるけど,どう思うか…?嫌だなとは思わないけど,どうしようもないからね。作者がいる感じだと,抗おうとする気持ちはある。水槽の脳で実験が行われてるとしたら,『こいつに好きな人みんな転校させてやろうぜ』みたいなのは,『いや,それは嫌やで』みたいなのはあるけど笑」


いかにもやらされてる感があるような嫌なことに対しては抵抗したいらしい。運命くさくない嫌なことはまあ気づかないしOK。



質問⑤「テセウスの船」についてどう思うか?

もり「例えば私はお気に入りのものをなくしちゃって全く同じものを買ったとしたら,それは別物だと思う。でもテセウスの船って部品を少しずつ変えていくんだもんね。はるさんとテセウスの船がバーンって大破して,修繕したら同じものと言えるかって話をしたんだけど,それはさすがに違うかな。あと,歴史的建造物をちょっとずつアップデートしてるじゃん。それは昔のと今のはちょっと違うよな~と思ったり。でもはるさんは,それは歴史的価値があるもので,個人の思い入れとかじゃないから別物だよって」

おざ「私どうだろうな,歴史的建造物が修繕されたとして…新しいパーツ部分だけ違和感あるかもな。一応同じ名前になるけど,例えば2階建ての建造物の1階を修繕したとして,2階はそのまんまやなあと思うけど1階は違和感あるなあってなるのかな」


たぶんこんな感じ。

[思い入れ]←―――――――→[歴史的価値]

森安         小澤      はるさん


もり「家電とかにもすごい思い入れ持っちゃうタイプだから。テレビ壊れたから買い替える時にお別れをしたくなるの」

おざ「名前つける派?」

もり「名前はつけないww けど今までありがとうって気持ちで新しいものを迎える。それは家の中のパーツとしても,役割としても一緒だけど,愛着として違う新しいものが来たなって思うし。だからテセウスの船も,どっちかって言うと違和感というか,テセウスの船とは呼べるけど『変わっちゃったなアイツ』みたいな気持ちかな」

おざ「あと交換済みのパーツを組み上げたパターン,あれはどう?思い入れはあるよ,でも機能はしない。愛着を取るか機能を取るか」

もり「むずっ!!(しばし思考)交換前をテセウスの船って呼んじゃうかもしれないな。ミニチュア(サイズ)だったら交換前のを飾っておくくらいの」

おざ「捨てられないタイプだ笑」



質問⑥お互いにどんな印象を持っているか

おざ「最初はやっぱりあれだよな,『笹渕の友達』」

もり「笹渕の知り合いかひろみの知り合い。だから知り合いの知り合い。だけどTwitterではよくww」

おざ「お世話になってますww ツイート見てて思うのはやっぱ……オタクだ…って思うww」

もり「ww それはね,私も思うよ」

おざ「ww ノリがオタクだよねw」

もり「だし,好きなもののツイートをしますからね,お互い。だからそこの親近感はあったのかな。役やってても被ってないから,はるさんと信國以上に距離はあると思うよね。二人で話すって言っても…」

おざ「一回カレー食ったときだけでしょ(二人で)出かけたのw」

もり「こうやってバケツで何回か話してて,すごい自分を持ってる人だな~とは思ってる。ちゃんと自分に興味があってえらい。食べ物に関してあそこまで怒られると思わなかったから,すごいびっくりして笑」

おざ「www お昼ちゃんと食べてよ!タンパク質摂ってよ!ってww」


出典:バケツ合宿にて,森安の食事意識の低さが露呈したのではるさんと小澤がガチ説教した回


もり「今でも思い出すもんね。食べるのやめようかなって思ったときに,ああ!またおざれとはるさんに怒られる!って」

おざ「wwww 怒るよ~w でも逆に食に関心がない人,共感できないから逆にすごい。それも印象かなw 私は食に対してオタクだからね」

もり「すごいチャレンジ精神があるよね」

おざ「そこはちょっと違うかもね。もりみっちゃんは安定と平穏を祈りそう笑」

もり「すごい色んなサークル参加するし立ち上げるし,いろんな肉食べるし。チャレンジ精神あるなーって」

おざ「飽きっぽいからね~。あとはまあ好きコンテンツの話になっちゃうからTwitterを見てくださいってことでw」



質問⑦自分は死にたくないと思うのか。(一般的に)ひとは死にたくないと思うものだと思うのか

もり「これね,私が鬱の限界状態の時に,『あ,私今日死ななきゃいけないんだ』って思ったの」

おざ「そうなるの!?」

もり「『私,死ななきゃいけないんだ』って思って,『死にたくない!』って思いながら泣きながら首を吊ろうとしたんだけど」

おざ「どっち!?w」

もり「『死にたくない!』って彼氏に電話しながら首を吊ろうとしたんだけど笑 人間,限界状態になると逆に死にたくなくなったの面白かった」

おざ「いや,面白かったの!?ww」

もり「(普段から)死にてえな~って思ってんだけど,それが死にたいを越えると,死ななきゃいけない,でも死にたくないってなっちゃって。それが結構不思議な体験でしたね」

おざ「死ななきゃいけないってどういう状況?」

もり「朝起きて絶望して,私は今日死ななきゃいけないんだって思って。衝動なんだよね。今から私死のうとしてる,でも死にたくないって。生死の境を彷徨った,気持ちが」

おざ「すごいな,じゃあ死にたいと思うのか,死にたくないと思うのか」

もり「実際に死のうとすると死にたくないって思ったから,本質では死にたくなくて,単純に楽になりたいだけなんだな~って。死にたいって思ってても,限界状態に行ったときにやっぱ死にたくないって思う人も結構いるんじゃないかなとも思う。別に全員じゃないし,本当に死にたい人もいると思うけど。人それぞれだと思いますよ」


結論:人それぞれ。



質問⑧生まれてきて良かったなーと思うこと

もり「生まれてきてよかったって思うことって相当のことだよね」

おざ「まあ,ちょっとした積み重ねの人もいるかもしんないけど。些細な幸せを噛みしめる派か,超特大幸せを味わった人とかもいるかも。思ってないっていうのでもいいけど」

もり「あると思うんだけど,エピソードが思いつかないな」

おざ「生まれてきてよかったな~と思うことはあるということだよね,どっかで」

もり「あ~生まれてきてよかった~!って思うことはあんまりないけど,みんなでワイワイ楽しくしてる時とかは,それに近い感情を抱いてるとは思う。バケツ合宿して楽しい時とかは,ここにいれてよかったなって。『生まれてきてよかった』は結構でかいけど,でも人と会ってる時かな。大事な人と一緒にいる時は幸せを噛みしめてはいるかな」

おざ「いいね,『大事な人』頂きました,ありがとうございますw」



質問⑨死ぬまでにやりたいことはあるか

もり「CLAMPの新装版の装丁を全部一緒にしてCLAMP作品をまとめるやつがあるんですよ,いわゆる全集みたいなの,あれを本棚に並べたい」

おざ「オタクく~ん!ww」

もり「実家のは実家に置いといて,一人暮らしとか新居の本棚に綺麗に並べて,それを眺めたい」

おざ「コレクターだね~オタクくん笑 買ったらどうする?読む?飾るだけ?」

もり「読む時間と心の余裕があるといいな~」


おざ「他にない?」

もり「友達の結婚式出たいね。」

おざ「そろそろじゃん。誰か(話が)来るかな~?ww」

もり「バケツは来ないけどな~ww」

おざ「ww まあそうねw」

もり「サークルの友達とかねw 結構カップルいるから,いつ結婚してもおかしくない」

おざ「まじか,まんま結婚するんだ,円満だね」

もり「その結婚式には参加しないとなと思ってる」


もり「結婚式もやりたいね。なんかドレス着たい。私はAラインが似合うからAラインかな」

おざ「いいね~かっこいい」

もり「友達と試着しに行ってきゃいきゃいしたい。あ,このドレスかわいいみたいな。結婚式がやりたいっていうよりはドレス着たいって思う」

おざ「じゃあ撮影だけでもいいの?」

もり「せっかくだから(結婚式)やりたいけど,撮影したさはあるよね」

おざ「記録にもなるしね。でもそれは,自分が,ドレス着たいんだ。相手の花婿姿が見たいわけではない?」

もり「それはないね(即答)」

おざ「ばっさりww」

もり「普通に良いだろうけど,向こうもどっちかって言うと私のが見たい」

おざ「主役は花嫁さんよね」

もり「そう,主役になってみたいよね」

おざ「主役だよ,いつでも。…急に照れちゃったww これ彼氏が言うセリフだろw」



質問⑩死にたいな~と思ったエピソード(おふざけあり)

おざ「さっきの(質問⑦)は死にたくないエピソードかな?どっちかって言うと」

もり「あれは死にたくないエピソードだね。死にたいな~エピソードはね…自分から逃げ出したいって思うことが結構ある。凝り固まった思想とか,薬を飲んでいないとやっていけない自分とか。自分から逃げ出したいあまりに,夜中に携帯だけ持って,隣の駅まで歩いたことある」

おざ「ww ちょっと近いw」

もり「隣駅のドンキまで歩いて行ったことある。そこで親から電話が来て,どこにいるのって言われて,隣駅にいるって。」


もり「私,彼氏に対して,『いいよね,私じゃないんだから』って言って困らせたことは結構あるな。」

おざ「そういう死にたいか」

もり「うん,自分から逃げ出したい,自分から離れたい。今の自分が嫌だっていうのもあるし,自分が抱えている責任とかから,抜け出して楽になりてえって思うかな」

おざ「生まれ変わりたい,そういう感じかな?」

もり「いや,自分の枠組みを置いて逃げ出したいのよ,一回。(やり直すではなく)とりあえず逃げたい,走って逃げたい。他の人だったら距離を置けばいいけど,自分からは逃げられないから死にてえなあって思う」

おざ「で,実際に逃げたと笑 物理的に逃げようとしたのちょっとおもろいな」

もり「限界メンタルの時ですね」

おざ「行動派なんだね」

もり「いや,そうでもないけど,やっぱ衝動が出てくるんですよね。もう耐えきれなくなって,みたいな」



質問⑪あなたなりの生きる意味は?

もり「こうやってずっと希死念慮があったんだけど,友達と一緒にご飯してカラオケしてた時に,友達が飼ってた犬の訃報をちょうどそのタイミングで聞いたのね。実家から連絡がきて,今から帰るって言って,駅まで付き添ったんだけど。その時の憔悴しきった彼女を見て,『ああ,私は生きなきゃいけないんだな』って思った」

おざ「悲しませたくないというか,周りがこういう気持ちになってほしくないって感じ?」

もり「どっちかって言うと私は,自分が別れを経験したくなさ過ぎて誰よりも先に死にたいし,飼ってたうさぎの病気が見つかったときも,私はこの子より先に死にたいって思ったし,置いていきたい派なんだけど。でも実際に目の当たりにしちゃうと,ああ,こういう顔を彼女にさせないために生きなきゃいけないんだなって思った。悲しませないとか立派なことは言えないけど,でも一日一日今日もなんとなく生きたっていうのの積み重ねかな,今は」

おざ「結果的には生きてるからね,生きててえらい」


森安的には「させたくない」というより「させちゃいけない」だそうです。さっきの死ななきゃいけないと対極になってて面白いなって思った。


~おまけ~

おざ「ついでなんだけどさ,死ぬ意味っていうか,逆の方向に関しては意味があったりする?どうして死にたいと思うかというより,死に対する解釈というか。」

もり「たぶん死にたいっていうより,生きていたくないみたいな感じ。もうこれ以上我慢ならないみたいな。もう全部嫌になっちゃった,もう嫌だ,嫌だ~嫌だ~って思うことは結構ある。やだやだやだやだ~」

おざ「急に幼児退行するじゃんw まあ死にたいっていうより生きたくないって感じだよな」

もり「生きてるのがもう嫌だって方が近いな」

おざ「だから死のうとすると,そのまま死ねるわけではないという感じか」



質問⑫延命治療してほしい?

もり「延命治療も生きてる側の勝手だと思う,葬式と一緒で。延命治療も生きててほしいってことで行われることだから,してほしい・してほしくないは私から言うことじゃないな」

おざ「じゃあ自分は?」

もり「どっちか選べって言われたら,そりゃつらいからさっさと死なせてくれよって思うけど,周りから闘病して生きててほしいって言われたら,ああじゃあ頑張るよ~って折れると思う」

おざ「説得してまで延命治療するなとは言わん?」

もり「言わん。(遺される側が)延命治療すればよかったって思いながら生きていくのつらいじゃん。だから,生きてる側が最後後悔しないように思う存分やらせてあげたいなって私は思っちゃう」


自己犠牲強すぎん?



質問⑬自分の出生エピソード、きょうだいの出生エピソード

もり「お姉ちゃんが転んだかなんかで逆子になって,帝王切開になって,巻き添えで私も帝王切開になった」

おざ「巻き添え?ww」

もり「お姉ちゃんの時にそういうことがあったから今回もそうしましょうって」

おざ「別に逆子じゃないけどってこと?凄いなお母さん二回もお腹開いたんだ,たくましい…。でもお姉ちゃんだと分かんないよね,(きょうだいが)どう生まれたとか。立ち会ってたのかな,自分が生まれた時。歳離れてる?」

もり「6つ離れてる。でも帝王切開だから,立ち会ってなかったんだと思うけど。そういう話は聞いたことないな,お父さんが抱っこしたんだみたいな話を聞いたことあるけど。あとお腹切ってると大きくなった子宮が縮むから,術後痛いらしい。(帝王切開も)痛いんだって聞いたときに絶望は感じたな」

おざ「あと出生後,ちっちゃいころは?仲良かった?」

もり「仲良かった。喧嘩をしようとしてもねじ伏せられるから,6歳も離れてるともう圧倒的知力と体力が。途中から親もう一人いるくらいの感じだった。あ,みずきって名前にするってなったときにお姉ちゃんが,『みずきって呼びにくいから嫌だ!』って言ったんだって。で,母の実家にみーすけって猫がいたんですけど,みーすけに倣ってみーちゃんとかみーこって呼べばいいよって言われて,お姉ちゃんは納得したらしい」

おざ「かわいいなw」

もり「お母さんには今でもみーこって呼ばれてるよ。みーすけとみーこで猫扱いなんですよ」


森安は猫。



質問⑭生まれ変わるなら何になりたい?

もり「惑星とかに生まれたいな。星。」

おざ「生物じゃねえww どういうこと?母なる大地になりたいの?」

もり「宇宙を彷徨う星とかに生まれ変わりたいね」

おざ「自我あるの?それ」

もり「わかんないね,けど何の食物連鎖からも外れてゆったりと生きていきたいね」

おざ「星はどこまでが星なの?山,地面,地肌くらいまで?草まで?森まで?それだと生命になっちゃうか」

もり「生物がいる惑星だったら,腹の上で生物が遊んでますわよ,みたいな」

おざ「優雅じゃん」

もり「何にも考えないでただぼーっとしてたいな」

おざ「気体とか?風みたいな」

もり「楽なのがいいっすわ。植物もいいね,なんか知能がないのが良いな」

おざ「どのぐらいかな,ミジンコくらい?」

もり「そうね,ならありかな。あとうさぎとか見てて,ああこいつら幸せそうだな~いいな~って思うことはある」

おざ「うさぎにはなりたい?」

もり「目の前のことしか考えられないから,生きてて楽しそうだなとは思う。でも飼いうさぎね。野生のうさぎはきついし,学校うさぎもきつい。群れじゃなくて普通にペットショップで売られるうさぎならいいかなって思うけど。でも欲を言うなら星っすわ」

おざ「欲を言うならwww 優雅にね。回転さしていただいてね。」

もり「最後は爆発して終わるんですよ」

おざ「ああもう,爆発オチなんてサイテー!」


☆テンプレがうまくハマった回―――!



質問⑮理想の死に方

おざ「爆発ですか!?ww」

もり「爆発は人間ではしたくないな~笑」

おざ「これたぶんはるさん(観戦中)笑ってるだろ」


はるさん(チャット)『なんでわかるんですか?』


もり「なんでわかるんですかwww」

おざ「wwww その心笑ってるね?もうテンプレしか出てこないわ,危ない危ない」

森安のスマホ「カシャ(画面撮ってる)」

おざ「まあ,エスパーなので。じゃなくて,真面目にw」

もり「なんでもありだもんね。飛びたいね。」

おざ「どういうこと?とぶ?物理的に?食ってみろトぶぞ,みたいな?」

もり「テンプレばっか出てるww」

おざ「だめだわ,オタクくん自我がないわ。どっち?精神的飛ぶと物理的飛ぶ」

もり「飛び降りはね,飛んでる時気持ちいいと思うけど地面に当たったときめっちゃ痛いだろうから微妙なんですよね。笹渕が言ってた魔法で死ぬは確かに理想だなと思った」

おざ「何の苦しみもなくはいいよね」

もり「普段死にたいって思ってると,自殺方法しか出てこないな」

おざ「ww まあ病死もあるし,殺害もあるか」

もり「殺害嫌だね。遺恨が残るし。周りが悲しむのは仕方ないとして,周りに迷惑かけたり,怒るような死に方は遺恨が残って嫌だな。自殺も遺恨が残るからな~。『どうして止めてあげられなかったんだろう』ってなるしな。それを考えると仕方なく死ぬ方が理想なのかな~。そこまで生きたいってなかなか思えないけど」

おざ「あとシチュエーションとかはあるの?こないだ信國が好きな人全部集めて死ぬみたいなの言ってたけど」

もり「あ,それ子どもの時考えてた。今まで会った人全員に会ってから死にたいみたいな」

おざ「今は違う?」

もり「会ったところでだよね,いい思い出になるか分からんし。でも突然死ぬよりも死期がわかって,心の整理っていうか身辺整理が整ってから死ぬのがいいかもしれないな,私は」

おざ「終活して,周りが納得できるっぽい死に方って感じか。いいね,平和」



質問⑯命を尊いものだと思うのか

もり「これね~,尊いとは感じているんだけど…理科の授業で,何億の精子がいて,その中の一番が(卵子に)入って命誕生してるんだよみたいなのがあって。何億分の一の確率で私たちは生まれてるからこの命を大切にしなきゃいけないんだよ,みたいな話はすっげー嫌いだった」


<森安が嫌いな主張リスト>

みんな何億分の一で生まれてきたから…

・同じ教室にいるこのメンバーが揃うことはすごい奇跡だよ

・到達できなかった何億の精子の分まで背負って生きましょう

・この命を大切にしましょう etc…


もり「…みたいなこと言われても,いやそうは言っても意地悪してくるやつは嫌いだし,いじめてくる人は嫌いだし,好き嫌い合わない人もいるやん。だから隣人大切にしろとまでは思えんやろ,と思ってた」

おざ「確かにな。なんか説教くさいよね」

もり「感覚的に尊さは感じているんだけど,お前が死にたいと思ったその何分間はあいつが生きたいって思ってた時間なんだ!みたいな言葉もめちゃめちゃ嫌いだわ。あげるわ!あげるあげる!どうぞどうぞ!みたいな」

おざ「それはそう思う」

もり「今推してるエビ中がかなり波乱万丈すぎてさ。ひとり同い年の子が高校卒業間近に突然不整脈で亡くなっちゃって,それですごいびっくりして,なんで亡くなったのが私じゃなくて彼女だったんだろうな~って。一歩違えば私だったかもしれないし,なんか残酷だなーって思ったし。そういう時すぐ肩代わりできたらって思っちゃうような人だから,自分の命は尊いものとは思ってないね」

おざ「思ってなさそうだね。でも他の大事な人とかに対しては思ってるんだよね?」

もり「虫とかも生きてるんだろうなってたぶん逃がすだろうし。だから自分の命に対してだけなぜか尊いと思えないところはある」

おざ「嫌いな人とかは?」

もり「嫌いな人とか,犯罪者とかでしょ?も,尊くないとまでは思えないかな。平等ではないけど。例えば私はナメクジが苦手なんですけど,この世のナメクジ全部死ねとまでは思わないし。一番尊くないと思ってるのは自分の命かもしれない」

おざ「自分の価値ひっくいな~w」

もり「ナメクジ以下かどうかはちょっと分かんないけどw」



質問⑰もし子供がいたらどんな子になってほしい? 

もり「どんな子になってほしいかは,とりあえず本が読める子にはなってほしいな」

おざ「本が読めるっていうのは?」

もり「学習障害とかだったらあれだけど,絵本とかでもいいから,物語にたくさん触れて,本でちゃんと知識を自分で獲得してっていうのが,他人の痛みがわかることにも繋がるかもしれないし,いろんな思想があるんだって知ったうえで,自分の思想を選択できるし,相手の思想を否定しないような人になってほしいなと思う」


森安自身が小さいころから本とかコンテンツとか物語に触れてた経験が根本にあるっぽい。

活字や本が読めるかどうかって学力にも繋がってくし,学生のうちは学校っていう狭い世界しか見えないけど,本を読むことで,もっと世界は広いし何でもできるって分かると生きやすさに繋がる。自分以外の価値観の人もいるし,自分が今いる世界よりももっと世界は広いってことを理解して生きやすくなってほしいとのこと。


確かに受け止めるという意味で本は大切だけど,自分のことを伝えるための,書くとか話すとかっていう他者とのコミュニケーションについてはどうか聞いてみた。

もり「その辺はなんか,その子の自由じゃないかなって思っちゃう。それをそこまで教育するっていうよりは表現したいことを汲み取ってあげられたらいいな。そこを強要するのはちょっと手を出しすぎかな」


もり「私はフルバで育った人間なんですけど,主人公のお父さんお母さんの『自分から生まれてくる子は他人だっていうことを分かってるから大丈夫だよ』っていうセリフが,私の中の親像としての指針であって。自分から産みはするけど,でも他人を生むわけだから,その子がしたいようにしてあげたいなとは思ってる」


それはめっちゃわかる。



~感想戦~

もり「思ったより話せたな。あんまり考えてこなかったけど」

おざ「普段考えてるってことかな」

もり「かな。上手く頑張ってまとめてくださいw 結構バラバラ話しちゃったので。でも思ったよりカウンセリングにならなかったな」

おざ「いや,しないよ~!ww しないしない」

もり「普通の対談になって安心してます。(カウンセラー風に)『ああそんなこと思ってるんですねえ』笑」

おざ「絶対言わないしな~w 聴く方法としてカウンセリングっぽいことは使うかもだけど,そういう言い方は絶対しないだろうな~,ぽくなっちゃうもんな~w」


ではこちらの感想も。

お勉強として知ってたうつ病の人が,実際どういう行動をしたとか,こういう考えだとか知れたのはめちゃくちゃいい経験になったと思います。もちろん友人として森安のことを深められたのも面白かったよ!最後までお疲れ様!

皆さまも最後までお読みいただきありがとうございました!以上!


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