「○○さんのメールでお間違いないでしょうか」
20代の人たちと話をしていると、長いメールを書く機会は、社会に出るまでほとんどないことがわかります。
LINEなどチャット形式のやりとりは頻繁にするが、宛名を書くところから始まる長文メールはほとんど接する機会がないとのこと。
最近は、大学の先生たちとのやりとりも、チャット形式のところが多いようです。教授とも気楽にやりとりできるようで、昭和人にはうらやましくもあります。
店舗や会社への問い合わせ窓口も、少し前まではメールを使いましたが、最近では、LINEやインスタを通して連絡をすることができるようになっています。
また、文字でのやりとりの方が気楽で、音声通話もあまり使わないとか。通話というのは、フォーマルに感じて緊張するそうです。
先日、ある学生さんからメールをいただく機会があったのですが、一行目はこちらの所属先でも私の名前でもなく、ただ、次のように書いてありました。
「○○さんのメールでお間違いないでしょうか」
この書き出しは、なかなかユニークです。
これは携帯に電話するときの定型表現「○○さんの携帯でお間違いないでしょうか」から来ているのだろうと思いますが、みなさんの推理はいかがでしょう。電話がフォーマルという位置づけだとすると、これは、学生さんの感覚では、フォーマルな書き出しなのかもしれません。
ちょっと意表を突かれました。
不愉快ではありませんが、なんだかこそばゆい感じがしました。
高校や大学は社会人養成機関ではありませんので、ビジネスメールの書き方を指導するのは会社の仕事だろうと思います。やりがいがあります。