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普段着の京都(23)

年を重ねると、あちこちメンテナンスが必要になってくる。
車と一緒で、年数が若いうちは、故障も少ないが、長年使っていると、いろいろな部品にトラブルが起こる。

歯のメンテナンスは頑張っているつもりだ。
歯磨きや隙間掃除も毎食後欠かさず行ってきたし、定期検診も受けて、歯石を取ってもらっている。
それでも、この年齢になると、まったく無傷とはいかない。
体調が悪くなると、歯茎が腫れてくることがある。そんな時は近所のかかりつけの歯科医院へ。沖縄単身赴任中も、歯科医院は京都の自宅近くに通い続けていた。ずっとお世話になってきている先生の顔を思い浮かべると、なんだか他には行きにくかったのだ。

先日も、歯茎の調子が悪いので、かかりつけ医にお世話になった。
その帰り、少し遠回りをして町内を散策しながら帰宅した。
冬空に、山茶花や椿、南天などが彩りを添えている。

町内のお地蔵さまの祠の前を通ると、お世話する方が閉め忘れたのだろうか、珍しく扉が開いている。お声がけをして、お顔を拝見し、「お写真いいですか?」とお願いをして撮影させてもらった。

素朴なお地蔵さまたち

うちの町内のお地蔵さまは、祠が二つ並んでいる。すぐお隣なのだが、地蔵盆の時は、それぞれの祠の正面で、ちゃんと別々に読経する。

どうして二つ並んでいるのかは、もう誰も知らない

そういえば、子供会を解散するという連絡が回覧板に入っていた。
次の地蔵盆はどうなるのだろう。お地蔵さんの前で手を合わせながら、ふと心配になった。地蔵盆は子供会が中心になって行われてきたのだ。
「あんじょう頼みまっせ」とお地蔵さんに言われたような気もした。また今度、何かの機会に聞いてみよう。