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【番外編】岩倉の春

京都は観光シーズンまっただ中で、どこに行っても人・人・人。しばらく静かだっただけに、そういえばこんな感じだったかと、思い出しています。

桜を見ることができて、静かなところはどこかないか…。
京都北部、岩倉にぶらっと出かけました。

門跡寺院である実相院へ。門跡寺院はどのお寺も落ち着いた空気感をたたえています。
岩倉実相院も京都の郊外というか北の外れに静かに佇んでいます。
床もみじで有名なお寺ですが、青葉の時期も、また、桜の時期もお勧めです。
人混みもなく、ゆっくりと縁側に座りながら、静かに時間を過ごすことができるこのお寺は、みなさんにご紹介したいような、隠しておきたいようなそんな寺院です。

写真は、室内は撮影不可で、有名な床に映る青葉や紅葉も撮影はできません。しかし、そこは目にやきつけることにしましょう。

桜がすでに散り始めていました。
風がやってくると、ふわっと飛び交う花びらは、軽やかでありつつ、最期の輝きを見せているようでもあり、何か寂しげでもあります。

縁側からの桜

お地蔵様も、桜の花びらに囲まれていました。

お地蔵様に桜の花びらが供えられているよう

岩倉具視の幽棲旧宅もすぐ近くにあります。
幕末史が好きな方にはたまらない場所ですが、今回は立ち寄らず、岩倉川沿いに南下しました。
桜のトンネルを楽しむことができます。

岩倉川と桜


ネットにあげるのでしょうか、凝った映像を撮影しているグループがいました。映り込まないように気をつけながら宝ヶ池通りまで。

ランチタイムです。岩倉でランチといえば、ある年代から上はああ、あそこでしょ、となる有名なDORFへ。

久しぶりの訪問ですが、いやいや、客の年齢層が高い。
ここは青春時代の思い出の店。きっと、他の方もそうなのでしょう。あちこちの席から「血圧が」とか「入院してて」という単語が聞こえてきますが、この店に座っているときは、気分だけは厚かましくも20代です。
庭の木には野鳥のための餌台があり、鳥が集まっていました。
いつまでも20代に戻った気分でランチができることに感謝しつつ、今日もおいしくいただきました。

京都の岩倉地区は他にもいいところがあります。
お時間がありましたら、お立ち寄りください。