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普段着の京都(19)

洛西の大原野神社に出かけた。この神社は、毎年この時期に境内の藤袴が満開になる。そして藤袴を目当てに、アサギマダラが飛来する。

駐車場で車を降りると、大河ドラマ「光る君へ」のメインテーマがそこそこの音量でエンドレスに流れている。この神社が藤原氏の氏神であったこと、そして源氏物語の中でも舞台になっている(29帖「行幸」)ことで「ゆかり」の地に名乗りを挙げているらしい。

藤袴は満開だったが、残念ながら今年は、アサギマダラには会えなかった。

アオスジアゲハでした

大原野神社は、長岡京遷都(784年)の際、奈良の春日大社の神様を勧請した神社で、全国に数千あるといわれる春日神社の中でも、最初の分社である。
たくさんの鹿の像が迎えてくれる。

狛鹿その1
狛鹿その2
手水にも鹿

境内にかつてあったモミの御神木は、平成30年の台風21号によって折れてしまったが、推定樹齢500年だったとのこと。残った切り株は大事に保たれており、中に入るとそのパワーをいただけるという。
NHKの「こころ旅」で、火野正平さんが中に入って手紙を読んでいた。

大人でも十分入ることができる

境内にある鯉沢池には、睡蓮が咲いていた。

涼しげな睡蓮

大河ドラマパワーだろうか、例年よりも参拝者が多かったように思う。
来年はアサギマダラに会えるだろうか。懲りずに毎年訪ねてみたい。