”最近の若い奴は…”って言ったら引退!ってルールにした方がいい気がする件について
タイトルにも書いた”最近の若い奴は!”って年配層が若年層を総称して嘆く言葉に意味がないのは、古代エジプトの壁画に似たような意味の言葉が象形文字で書かれていることからも自明な訳で、ぼくは”この言葉だけは絶対言わない!”と決めて57年間生きてきた。
そして、言葉だけを見ると殆どの人が賛成してくれるのだけど、案外行動面では”若い奴否定”は残っていて…
割と具体的に気になっていることがあるので、本日はそのことについて。
1.”伝えないと!教えないと!”から入ることが間違っているんだと思う
ぼくは経営コンサルタントだから、毎日経営者と会話をするし、毎日のように社員の戦力化について打合せをする。その中でぼく自身が10年前と劇的に意識して変えているのが、若手社員とのコミュニケーション方法。大抵の経営者の目には新入社員は未熟で社会人としても半人前で何もできない人として映っている。そしてそれは、決して間違いではない========その会社にとっては。 コミュニケーション方法が大切だと思っているのは、その順番。まず第一が”聞く、引き出す”、そして”伝える、教える”になるということ。”半人前だから、俺が教えてやらねば”と考えた瞬間に優秀な新入社員ほど退職に急傾斜する。 当たり前なのだけど、アスリートの優れたコーチは選手の身体的特徴を把握した上でアドバイスをする。なのに新入社員に対しては”ゆとり世代”なんて一括りにして個性を見つける努力もしない上司のアドバイスという名の強制なんて誰も、ぼくでも聞きたくない。
2.自分の実績を過大評価するから、新しいものを否定するんだ
正しく表現すると、歴史に代表される過去と目の前に拓けているテクノロジーに代表される未来を対立する概念として捉えることが間違っているだけで、過去を否定して未来を創ろうとすることも同じように間違っていると捉えている。正しいのは過去と未来をつなぐことだと…
分かりにくいので解説すると、ぼくたちおっさんがやりがちなことの一つに”ネット情報は信憑性に欠ける”とか、”仮想空間なんてよく分からない”なんて、さも正しいことのように公言し、”だから人脈情報が大切”で”リアル空間だけ見てればいい”ようなことをおっしゃる方がいる。
要はこれがまずい!と思う訳です。過去を肯定するために未来を否定する。こんなことを繰り返してきたのが平成の30年間であったと。
同じように最近Youtubeなんかを中心に、政治体制や権力構造に代表される所謂”過去の亡霊”を否定して、その上に未来を議論する番組を見かけます。実はぼくはこれも前に進みにくい要素を感じていて。もっと言うと日本から優秀な人材流出を加速させるだけな気もしていて===少し不安です