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中小企業にこそベンチャーキャピタルが必要だと思う

中小企業経営に20年以上携わってきた人間として、強い思いを以て思うのは、”結局、借金を梃子にして発展してきたのが日本の中小企業、ベンチャーキャピタルを意識して発展してきたのがアメリカのベンチャー企業”ということ。

1.アメリカと日本では投資環境が違い過ぎると思う

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日本でもクラウドファンディングやらNISAの存在が幅広く知られるようになって投資意識は20代から30代を中心に広がってきたように思うものの、2020年のベンチャーキャピタルによる国内投資総額は1,500億円。それに対しアメリカは1,560億ドル(約16兆円)と日本の100倍以上…GDPは4倍強に留まるにも関わらずです。

そして、正直借金で始めた事業が”何とか借金を返済しなければ!”という強い思いがキャッシュフローと経費効率に意識が集中する構造を持つのに対し、投資で始めた事業は株式上場や時価総額といった会社そのものの価値向上に意識を集中できる。スタートの”借金か投資か”という問題がその後の企業価値に大きな影響を及ぼしているように思えてならないのです。”これかぁ…トヨタがテスラに時価総額で抜かれたのは…”なんて直接は関係ない理不尽な思いも頭をかすめ…

2.日本の中小企業は借金からだけでは今以上発展しないような気がする

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割と最近、ぼくが”別格に優秀、そして2030年代には新しい歴史を創るかもしれない”と秘かに期待している若き友人が起業することとなりました。そして驚くことにその友人の頭を支配しているのが”借金は返済できるのか?”という不安。実は過去もかなりの確率で似た事例を経験しておりまして、後から考えれば全くの取り越し苦労にすぎないのですが…

 ・後日年商4億円を超えたエステティックサロンオーナーの2店舗目出店を一時取りやめるほどの不安

 ・異業種に参入する時に感じた地域一番店美容室オーナーのマニュアルに対する切望感

 ・今から15年前に起業しようとしたけど結局チャレンジを止めたぼく自身

実は枚挙に暇がないほど借金に対する不安が起業や事業におけるチャレンジを阻む実例を見てきました。

軽々しく”だから投資が必要なんだ”などと言うつもりはありませんが、”資金を運用する”という考え方や、”企業を応援する”という考え方が広がってきている今こそ、ベンチャーへの投資額が増える、それも劇的に増えることを願います。

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