コラム 番外編 今から始める競馬-雑に使える競馬用語
馬券ちゃんコラム番外編
コラムや予想を読んで頂くにあたって段々と用語が増えてきたことに自分でも気づきまして……
一応用語に関してはJRAにも用語集がありますが、
量が多いので今回は番外編と題しまして
【解説などでよく使用される用語】
【競馬ファン通しでの会話で明日から使えそうな用語】
に絞ってご紹介したいと思います。
※ご要望があればどんどん追加していきます。
【明日から使える!予想や、解説でよく出る用語】※50音順
【上がり】
レースの終盤のことを指すことが多いです。
終いともいいます。
例:前レースの上がり3ハロンは33.2でした。
【上がり馬】
こちらは終盤のことではなく、調子のことです。
低迷していた馬や、それまでそれほど実力を見せていなかった馬が
ある期間の間で目まぐるしく成績が上がっていくことです。
主に使用が多い場面は夏の放牧期間中に札幌で行われるレースでは
成長過程を見せる3歳馬が多く、「夏の上がり馬」と呼ばれることがあります。
【穴をあける】
1~3着内にオッズの高い穴馬が入り込むこと。
「荒れる」とも。
【併せ馬】
主にトレセンで行われる練習(追切)の内容のことです。
単走と、併せ馬があり、併せ馬は追切時に練習相手に別の馬をおいてコースを走ることです。
単体で走り込むよりも、タイムが出やすく、より実践に近い形で追切を行うことができます。
しかし、体力を使うので、温存したい馬などは単走で望むことも多いです。
【鞍上】
騎手のことです。
これまでより強い騎手に乗り代わることを「鞍上強化・鞍上良化」などといったりします。
【一杯】
一杯一杯の略です。レース終盤、バテてしまっている様子を表すことが多いです。
垂れるともいいます。
例:4コーナーまでは良かったんですがね、直線で後続の馬に対して一杯でした
【入れ込む・入れ込み】
レース前に馬が興奮して落ち着きがない様子。
パドックで首を上下に振ったり、発汗してたり、チャカチャカした歩きを見せているとこういった状態かも。
このことから、チャカつくともいいます。
興奮しているとレース前に体力を消耗してしまうので、本番で本領が発揮できないケースがあります。
例:パドックを見る限りこの馬は大分入れ込んでいるので避けようかな。
【ウッドチップコース】
トレーニングセンターで使用するコースにはウッドチップコースを使用したコースがあります。
木片を敷き詰めたコースで脚への負担が少ないため、レース前には最適なのです。
追切解説などでは(WC)と書くことが多いです。
【馬番】
レース時馬につけられた番号。
後に出てくる枠番とは区別される。
予想などで出てくる際には 1,2,3と書かれ
枠番号は①、②、③と書かれる
(馬券ちゃんはそう書いてる)
【馬なり】
無理などを使わず、馬に任せて走らせること。
手綱を持ったまま何もしないので「持ったまま」とも。
【追い切り】
追切とも。出走する馬たちが1週間前~3日前くらいまでにトレーニングセンターで最終調教を行うメニューを追い切りといいます。
レース直前なので実践に近い形で調教を行うため、この追い切りの結果がレースに響くことがあります。
追い切りの内容は公開されていますので是非予想の参考にしてくださいね。
【抑える】
レース中、前に行こうとする馬や、ペースの早い馬を騎手がスローダウンさせること。
最後の勝負まで脚を貯めたりするために行います。
【お手馬】
特定の騎手によく騎乗されている馬のこと。
例:○○は◎◎騎手のお手馬だから馬のことはよく理解しているし、今回も安心ですね。
【折り合い】
騎手と馬がレース中息があっているかということ。
折り合いがつく=騎手と馬が息があっており良い走りをしていること
折り合いがつかない=騎手と馬が息があっておらず本来の力が出ていないこと
気性の難しい馬などは折り合いの付きづらい馬などと揶揄されることもあります。
【オープン戦】
条件がなく一般的にどの馬でも出れる競争のこと。
一般的には3勝クラスなどの条件戦を卒業したそこそこ強い馬が出馬してくる。
【返し馬】
本馬場入場(パドックから実際のレースコースに入ってくること)後、ウォーミングアップのため本馬場内を走ること。
【かかる】
折り合いがつかないと同じ意味ですが、かかるの方がよく聞くかも
馬が前に行きたがったり、レースをしたがらなかったり、寄れていったりと
騎手の制御が効いていない様子
例:あの馬は序盤かかり気味で、先団に取り付くまでに時間がかかったね。
【ゲート】
レース前に馬を納めるスタートライン。
ゲートは狭いので暴れたり気を悪くする馬がいる。
ゲートは先に奇数から、後に偶数を入れるのが基本。
(気性の荒い馬はそれより先に入れる。)
【勝ち馬】
馬券にあたった馬のことを指すが
予想では1着になった馬を指すことが多いです。
【ガミる・トリガミ】
馬券・予想は的中しているのに収支で勝てていないこと。
たくさんの馬に賭けてて、オッズの低い馬が入着したりすると払い戻しはあるものの、プラスになっていないということが。
例:賭け方が広かったので、低めが来た結果ガミった。
【脚質】
その馬のレース運びの仕方や、癖のこと。
逃げ馬・差し馬……
ステイヤー・スプリンター……
といったことは脚質の話。
逃げ馬→最初に先頭を取ってそのまま突っ走る
先行馬→先頭とまではいかないものの、全体的に前目に出て、前の馬が一杯なところを抜く
差し馬→中団に控えて最後の直線で抜き去る
追い馬→後方で脚を貯めて最後の直線で足を使って抜き去る
スプリンター→短距離が得意な馬
マイラー→中距離が得意な馬
ステイヤー→長距離が得意な馬
【斤量】
レース時、馬の上に乗っている騎手や馬具などを合計した重さのこと。
この斤量を重くしたり、軽くしたりすることで実力差のある馬にハンデを与えたりする。
【クラシックレース】
桜花賞、皐月賞、優駿牝馬(オークス)、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞のこと。3歳GⅠの重要なレースたち。
クラシック○冠などというのはこれのこと。
【グレード】
GⅠ、GⅡ、GⅢのGはグレードのG。
ガンダムのGではない。
【血統】
お父さんが誰か、お母さんが誰か。
主にお父さんが重要。
【コーナー】
競馬場はコーナーが2つしか無いように見えますが
実は最初のコーナーの入口が1コーナー
出口が2コーナー、反対側のコーナーの入口が3コーナー
出口が4コーナーなんです。
【ささる(レース)】
外から内側に向けて馬が思いっきり斜行(斜めに走る)すること
【ささる(馬券)】
馬券や、予想が当たったこと。
大きな勝ちのときや、穴馬を当てたときに言うことが多いです。
【仕掛ける】
最後の4コーナー~直線で馬に鞭を入れてスパートをかけること。
タイミングも様々で騎手の腕の見せ所。
【斜行】
斜めに走っていってしまうこと。
あまりにも酷いとペナルティがある。
【種牡馬】
お父さんのこと。
【新馬】
2~3歳で未だにレースに出走したことがない馬のこと。
そういった馬を集めて、新馬戦というレースが行われる。
【重賞】
主にGⅢ~GⅠといったグレードがついているレースのこと。
【末脚】
ゴール前における脚質。
競馬はゴール前に着順が動くことが多く
末脚の早い馬は注目される。
【セン馬】
去勢手術を行った牡馬のこと。
気性の荒い馬は去勢手術を行うことで落ち着きが出るようになることもあるらしいです。
【叩く】
休み明けの出走や、目標にしているGⅠなどの手前でレースに出て気合をつけること。
そこまで本気でレースに望まない場合などもあり、馬券ちゃんの悩みのタネ。
【ためる】
全力で走らずに最後の勝負まで脚を残しておくこと。
【着差】
レース決着時の自分の前の馬との差のこと。
ハナ差、アタマ差、クビ差とか○馬身差などと。
【チーク】
馬の目の左右後ろに視界を遮る馬具をつけ、左右後方を見えなくすること。
馬は視界が広いので後方が見えて折り合いがつかなくなる馬などもいて、そういった馬に使う場合もある。
左右ではなく、上につけるブローバンドや、目の下につけるシャドーロールもある。
アーモンドアイやナリタブライアンはシャドーロールをつけて勝った馬。
【テン】
最初・初めて ということ。
テン乗り→初めての騎乗
多分テン乗りぐらいしか使わない
【飛ぶ】
期待していた・期待されていた馬が馬券の外(3着外)にいってしまうこと。
例:今年のGⅠは1番人気がよく飛ぶ。
【トライアルレース】
GⅠなど、上位のレースに出場する条件になっているレース
トライアルレースの○着以内に入着すれば、指定の重賞へ出場できる。
【トレセン】
トレーニング・センターのこと。
中央競馬には美浦トレセンと、栗東トレセンの2つがある。
【入着】
そのレースで5着以内にはいること
3着以内を「複勝」と言い
2着以内を「連対」といいます。
ここから「入着率」「複勝率」「連対率」という言葉もあります。
【馬券に絡む】
3着以内にはいるという意味で、こちらも使います。
馬券は1~3着までしか対象ではないことから。
5着以内にはいることを「掲示板に絡む」ともいいます。
こちらは競馬場の電光掲示板は5着まで表示されるからです。
5着までは賞金が出ます。
【ハナ】
先頭のこと。
ハナを切るというのはレース開始直後に先頭に躍り出ることを言う。
【馬場】
競馬場、実際に走るコースのことです。
馬場が悪いなどというのは、コースの状態が良くないということになります。
馬場状態は良、稍重、重、不良とあり、雨などが降ると馬場はどんどん悪くなっていき、タイムが伸びにくくなっていきます。
【ハロン】
競馬で使う距離の単位
1ハロン=200m(日本限定)
3ハロン=600m
【坂路】
トレーニング・センターにある傾斜のついたコースのこと。
【パドック】
馬の様子を最終確認できる集会場のこと。
【紐】
予想において、1頭の本命馬に対して3着以内に絡んでくる可能性のある馬。
1番人気は1着したものの、2着3着に10番人気以降などが入ってくると
「紐荒れ」という状態になる。
【ファンファーレ】
GⅠファンファーレが鳴るとルメールが本気出す。
【複勝率】
3着以内に入っている確率のことです。
今年のGⅠにおけるルメール騎手の複勝率は7割近いです。
バケモノ……
【ブリンカー】
馬柱ではBと表される。
目の位置に後方を覆うように目隠しをする馬具。
これをつけることで馬が前に集中でき、馬の気性によってはレースに有利に働く。
【放馬】
馬が興奮してしまい騎手を振り落としてしまったり、制御できなくなってしまうこと。
返し馬の際に起こりやすく、放馬してしまうと、馬体検査などをすることになる。
【前残り】
逃げ馬・先行馬など、レース序盤から前に出た馬たちが、そのまま後続馬に抜かれずに馬券に絡んでいくこと。
【マーク(競馬)】
オッズが低く、人気のある馬などをマークすること。
結果人気馬が囲まれてかかってしまったり、かかった馬をマークしていた馬ごと落ちていったりすることも。
【マーク(馬券)】
馬券につける目印のこと。
◎=本命=1着が一番想定できる馬、馬券にはまず絡むと予想。
○=対抗=◎ほどではないもの、1着ないしは馬券内にはいると予想。
▲=単穴=馬券に絡んでくると予想、状況次第では一着も。
△=連下=紐。1着馬に対して2~3着が想定でき、馬券に絡ませる事ができると予想。
消=消し=馬券に絡むことはまず無いだろう。
☆とか、×とか使う人もいます。
【未勝利・未勝利戦】
出走して1着を経験したことがなく、重賞でも連対(2着内)に入ったことがない馬のことです。こうした馬を集めて未勝利戦というものも行われます。
【メイチ】
目一杯のこと。良い意味でも悪い意味でも使われる。
良い意味だと、ここ最近メイチの仕上げとか。
【よれる】
まっすぐ走らずに右左へ段々ずれていくような走り方。
ささるよりもマイルドな表現。
【ラチ・埒】
競馬コースにおける内側外側の柵のことです。
内ラチ、外ラチといいます。
例:今週から東京競馬場はBコースにコース替わりで内ラチの位置が変わっている。