2024黒船賞 レース考察
高知競馬所属の塚本雄大騎手が、3月24日の高知第10レースにて落馬し、逝去されました。
心から哀悼の意を表しますとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
このような状況においても開催は行われますが、気持ちの整理が未だつかない方も多数いらっしゃるかと思います。
各々の気持ちや状況に合わせ、馬券を買わずに見守る、買って応援する、それぞれの選択をなさって頂けますと幸いでございます。
本日のレース分析を出すかどうか非常に悩みましたが、買って応援しようという方もいらっしゃるかと思いますので、レース傾向の分析のみ書かせていただきます。
【黒船賞 高知1400メートル】
黒船賞は、高知の1400メートルで行われます。
高知の馬場の特徴は、何といってもそのタフさ
実際、高知で走った後で他の競馬場に遠征すると、砂が軽く感じられてパフォーマンスを上げるケースもかなり見られるように、高知の馬場は力を要求されます。
とは言え、上級条件のレースとなってくると、パワーだけではなく、トップレベルのスピードの要求されます。
それを踏まえて、過去のデータを見てみたいと思います。
まず目につくのは、若い馬の活躍
過去5年間で連対した馬10頭のうち、8頭が5歳以下
これは、先に挙げたように、パワーに加えて、トップレベルのスピードも合わせて要求されるというこのレースの特徴に起因すると考えられます。
パワーに関しては、比較的高齢になっても維持し続けることが可能なのに対し、スピードとなると、やはり若い馬のほうが有利
人間でも年齢を重ねるごとに体が固くなっていくように、馬もまた、年齢とともに体が固くなって筋肉のしなやかさが徐々に失われるがゆえ、スピードはどうしても衰えて行きがちです。
その影響が強く表れるのが、この黒船賞の特徴と言えるでしょう。
それを踏まえて、本日の注目馬を挙げたいと思います
【注目馬 ヘリオス】
ここまで内容を見てきて、注目馬ヘリオス「?」と思われた方も多いかと思います。
ヘリオスは確かに8歳馬であり、先程の内容とは明らかに矛盾します
しかしながら、ポイントは、ヘリオスがせん馬であると言う部分です。
セン馬の場合、男性ホルモンの割合が少なくなり女性ホルモンが優位になります。その影響で体が硬くなりにくくなり、牡馬に比べて高齢になってもスピードや切れ味を維持できるというメリットがあります
前走のかきつばた記念でも、歳を感じさせないパワフルな走りで、しっかり連対を確保しました。
高知の馬場も昨年の黒船賞で経験済みなことに加え、血統的にも走るごとに調子を上げてくると特徴の強いオルフェーヴル産駒
ここは馬券圏内の可能性も十分あるのではないかと考えます
本日は、ヘリオスに注目したいと思います。
最後に、塚本雄大騎手、沢山の素晴らしいレースをありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。