関東オークス 傾向分析
地方競馬のダービーシリーズも後半戦。各地で今年のダービー馬が決まると共に、来年のダービーを目指す若駒たちも続々とデビューし始めています。
本日も、門別で新馬戦が行われる他、川崎では早くも2勝目を目指す馬たちの戦いも見られます。先の大舞台を目指し、頑張ってほしいものですね。
さて、本日は、川崎競馬場にて、南関東牝馬の三冠目にして、交流重賞の関東オークスが行われます。本日は、このレースを分析したいと思います。
もともと川崎の2100メートルは、上級条件になるほどダートの本場アメリカの中長距離の要素が色濃く反映される傾向にあります。
関東オークスと同条件で行われる、昨年の川崎記念を制したカジノフォンテンの父は、アメリカダートクラシック路線の王道血統であるエーピーインディ系のカジノドライヴ、そして、関東オークスそのものに関しても、3年前の覇者ラインカリーナ、そして、2年前中央勢をあと一歩まで追いつめたアクアリーブルの父は、やはりエーピーインディ系のパイロでした。
また、昨年の覇者、ウェルドーンの父はやはりアメリカ系のヘニーヒューズ、2着のケラススヴィアの父もアメリカ系のサウスヴィグラス、2年前の覇者レーヌブランシュの父もこれまたアメリカ系のクロフネと、上級条件の川崎2100メートルにおけるアメリカ系の優位性がうかがえます。
もっとも、ヘニーヒューズやサウスヴィグラス、クロフネは、スピードに勝った血統ですので、母父系でスタミナ、パワーを補う必要がありますが、ウェルドーンの母父はダンスインザダーク、ケラススヴィアの母父はネオユニヴァース、レーヌブランシュに関しても、母母父がスタミナに優れた欧州系のダルシャーンと、母系でうまくスタミナやパワーを補う配合になっているところに、この条件との相性の良さがうかがえます。
また、ここ2年では、母父サンデーサイレンス系の馬の活躍も目立っており、昨年、一昨年と、母父サンデーサイレンス系のワンツーとなっていることにも注意が必要かと思われます。
では、それを踏まえての注目馬を以下に挙げたいと思います。
注目馬① ラブパイロー
その名が示す通り、父はパイロ。上に記載した川崎2100メートルの上級条件の重要血統であるアメリカ系、エーピーインディ系のパイロを父に持っています。また、母父はこれも近年重要度を増している母父サンデーサイレンス系のアドマイヤマックス。高いダート適性と、トップレベルのスピードのバランスが取れた、この舞台向きの配合となっています。牝馬にとって過酷なダートの長距離という舞台で、唯一距離短縮で出走できるというローテーションも魅力です。
注目馬② グランブリッジ
こちらも父はエーピーインディ系のシニスターミニスター、そして、母父はサンデーサイレンス系のダイワメジャーと、上にあげたラブパイロー同様、高いダート適性と、トップレベルのスピードのバランスが取れた、この舞台向きの配合。一旦タメを作って差し切るようなレースができることも、中長距離ではアドバンテージになりそうで、要注目と考えます。
注目馬③ ソレイユスマイル
穴として面白いのがソレイユスマイル。父はパイロ、母父はフジキセキと、この馬も、上の2頭同様父アメリカ系×母父サンデーサイレンス系という配合。距離が延びるごとにパフォーマンスを上げており、前走からさらに100メートル伸びる今回も、その血統背景と相まって、さらなるパフォーマンスの上昇が見込める可能性があるかもしれません。
本日は、上記の3頭に注目してみたいと思います。最終的な予想につきましては、ウマニティプロ予想MAXにて公開いたします。よろしければ、是非ご覧ください。