逃げ馬に挟まれた差し馬を狙え!
今回は、馬券戦略に関する話題を挙げたいと思います。
タイトルの通り、逃げ馬に挟まれた差し馬は狙えるという視点に基づいた戦略になります。
競馬は、スタート後に、その馬にとって走りやすい位置を取れるかどうかが重要な要素の一つ。
では、できるだけ良い位置をとるために必要なことは何かというと、それはスタート後になるべく不利を受けずにスムーズに走れること、これに尽きます。
好位につけて脚を伸ばしたいタイプの馬にとって、例えば両サイドに同じようなタイプの馬がいたとすると、スタート直後、そろって同じようなペースで走ることになることは、おおむね想像できるでしょう。
そうなった場合、内側に入りたくてもなかなか入れない、あるいは、ちょっとポジションを上げたい思っても、同じように両サイドも付いてくるから、エネルギーを消費してしまう。
こういったことが起こります。こうしたロスが、最後のコンマ1秒の差になり、惜しくも馬券圏外ということに繋がります。
では、両サイドが逃げ馬だった場合はどうでしょうか。
スタート後、両サイドの馬は、よほどのことがない限りはハナを切ろうとダッシュしていきます。そうすると、左にも右にも動けるスペースができますね。そうした状況が作られると、両サイドを挟まれた状態よりも自分にとってのベストポジションを確保しやすくなる可能性は、グッと高まります。
そうなれば、馬もストレスを感じることなく走ることができ、自身の能力をフルに発揮できる可能性が高まる。結果、馬券圏内に絡む好走を見せることができる。ということになります。
ちょうどよい例が、本日の金沢5Rになります
8番のハートリープに注目してみましょう。両サイドのスクリーニング、ノースヒビキは、馬柱を見る限り、なるべく先団に行きたいタイプです。
一方のハートリープは、どちらかといえばためて脚を伸ばしたいタイプ。
この馬柱を見る限り、スクリーニングとノースヒビキが前に行こうとして、ハートリープの両サイドが空くというイメージができます。
実際のレース映像がこちら
両サイドが前に行き、周りが動きやすい状況になったハートリープは、無理なくよいポジションを確保し、道中3番手という絶好の位置をキープできました。
終い脚を伸ばせるタイプの馬がこの位置を取れれば、かなり有利にレースを運べることでしょう。
逃げたスクリーニングこそ捕まえることはできませんでしたが、しっかり馬券圏内の2着を確保することができました。
競馬は何が起こるか分からない、故にいつもこのように綺麗に決まることはありませんが、差し馬がなるべくストレスの少ない状況で走れる展開になることで、馬券圏内に入る可能性が高まるという点に関しては、馬券戦略としては押さえておいてもよいのではないでしょうか。
【まとめ】
逃げ馬に挟まれた差し馬には注目
馬券戦略パターンの①として押さえておきたいと思います。
次回は、逆も真なりということで、差し馬に挟まれた先行馬の例を見てみたいと思います。