羽田盃 傾向分析

昨日の東京プリンセス賞は、スピーディーキックの快勝で幕を閉じました。

中段より少し後ろに位置をとり、直線では一気にギアを挙げて差し切る圧巻の内容。現地で観戦していましたが、その迫力ある走りを目の当たりにして、とてもいいレースを見たなと純粋に感じられる素晴らしい内容でした。

さて、その熱狂も冷めやらぬままに、本日は牡馬の第一冠、羽田盃が行われます。本日は、その羽田盃の傾向分析を行いたいと思います。

まず血統面から

昨年の羽田盃では、トランセンド、ヘニーヒューズ、パイロのアメリカ血統の上位3頭独占という結果だったように、羽田盃でもアメリカ血統の優位性は見てとれます。

過去5カ年でも、馬券圏内に絡んだ15頭中実に11頭がアメリカ血統でした。

東京プリンセス賞同様、南関東の3歳最高峰レベルのレースですから、ダート競馬の本場で生き残ってきた血統がここでも力を発揮していると見ることができます。

南関東の重賞では、もはや定番となった父アメリカ血統狙いですが、今回もその基本系は活きそうです。

次に取り上げたいのは、ダンチヒの血です。

過去5カ年で毎年馬券に絡んでいるのがダンチヒを持つ馬。

ダンチヒはデビュー前から剥離骨折の症状を持っていたため、わずか3戦で引退を余儀なくされましたが、その圧倒的なスピードで3戦とも圧勝するというパフォーマンスを見せていました。

産駒には、その圧倒的スピード、特に、アメリカのレースで必須となる、トップスピードをゴールまで持続させて走り切るという能力を伝えています。

先の東京プリンセス賞でも触れましたが、クラシックとなると、中距離だがトップレベルのスピードも兼ね備えていないと勝負にならないということを証明しているのではないでしょうか。

もう一つ注目血統を挙げると、ロベルト系になります。

ロベルト系は、ダンチヒとは真逆で、スタミナとパワーが武器の血統になります。大井の深い砂では、高いダート適性はもちろんのこと、そこに持続可能なトップスピードと、それを可能とするスタミナ、馬力が強化されることの必要性を示していると言えます。

それを踏まえて、本日の注目馬を挙げたいと思います

【本日の注目馬①】

ナッジ

本日の注目血統ダンチヒの血を持つ1頭。フェノーメノ産駒といえば、ジャパンダートダービーで3着に入り、南関東に移籍して活躍中のキタノオクトパスがおり、条件がそろえば血統的には南関東での重賞で戦える背景はあります。そしてフェノーメノ自身がダンチヒの血を持っています。ここまでの重賞戦線でこの世代上位の力があることは証明済み。ダート適性に加えて、ダンチヒの血が活きるなら、チャンスは十分にあるのではないでしょうか。

【本日の注目馬②】

リコーヴィクター

こちらは父クリエイターⅡで、バリバリのアメリカ血統。タピットの直仔といえば、南関東重賞でおなじみになったパイロがいますが、それを踏まえると、クリエイターⅡも南関東重賞で大きなポテンシャルを秘めているのではないかと考えます。

加えてリコーヴィクターの母父はシンボリクリスエスで、ロベルト系。アメリカの高いダート適性に、ロベルトのパワーが加わったという配合は、この舞台にはぴったりなのではないでしょうか。

ちなみに、昨年3着のランリョウオーもパイロ×シンボリクリスエスで、リコーヴィクターとは血統構成が似ています。

以上、本日の羽田盃の分析でした。

予想はウマニティプロ予想MAXにて公開します。

ご参考にしていただけますと幸いです。


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