宝塚記念
風は競馬場を駆け抜け、舞台は至高の競馬祭典へと変わる。
今日、6月25日宝塚記念の幕が上がる。
春G1の締め括りに相応しいサラブレッドが集結し、2023年前期ドラマが終結する。17頭が繰り広げる予測不可能なドラマは俺たち見ている人の心を熱くする。
いつの時代も俺たち人間は「強さ」に憧れを抱き、「強さ」を追い求めてきた。しかし「強さ」は時に脆く、時に別の「強さ」をもつ者によって打ち砕かれてきた。
2015年。金色の船は沈んだ。
2017年。国民的愛馬に悲鳴が上がった。
2018年。ダイヤモンドが打ち砕かれた。
2020年。偉大な母を受け継いだものに拍手が降り注ぐことはなかった。
2022年。一度狂った歯車を戻せずに終わった。
歴史が教えてくれた。「強さ」に幻想を抱くな。
2023年。今年の「強さ」はどうなる?
イクイノックス
今年、世間が指名した最も「強さ」をもつ者はコイツだということを数字が教えてくれている。現在単勝1.4倍。
全てを語る必要はない。残してきた実績、そして能力共に頭1つ2つ抜けている。そんなことは誰しもが分かっている。
いつの時代も俺たちは「強さ」を目の前にすると盲目になる。今まで「強さ」が沈んだときもそうだった。信じて疑わなかった。「強さ」が「強さ」を証明し、「強さ」が「強さ」のまま終わることを。
勝負事は一筋縄ではいかない。それは歴史が証明している。
今日。世間が指名した最も「強さ」をもつコイツを打ち砕く者。
人気の盲点。3強以外のアイツが今日の「最強」だ。
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