まいにちグライム/230620
まえがき
これまでグライムの良い曲、格好良さなど、ポジティブな部分ばかりに触れてきましたが、本日はグライムにおいてサイレントにされてきたネガティブな部分について触れたいと思います。
曲の紹介、というよりは、グライムを聴くうえで文化の歴史上、無視できない事件が起こったということを伝えたいです。
個人的な意見として、曲とプロデューサーに罪はないと思ってはいるものの、正直許される行為ではないため、敢えて曲のリンクは貼りませんので聴きたい方はYouTube等で調べてみてください。
Feed Em To The Lions - Solo45
Skepta・Jmeが立ち上げたBoy Better Knowの一員だった、彼らと同じトッテナム出身のグライムMCのSolo45。
「だった」、過去形です。
彼は2017年にレイプ・監禁・暴行などの合計29件の容疑でブリストルの裁判所にて起訴されました。
その後の裁判で彼は罪を認め、2020年に24年の刑期が言い渡されましたが、その後2021年に30年の刑期に延長されました。
クルーメイトのJmeは起訴が発表された際に驚きを隠せずにいたようです。
この曲はPreditahがプロデュースし、2012年にレコーディング、そこからBBK内で温存され、2年後の2014年にリリースされたものです。
当時、リリースの1年後くらいにMajesticのリミックスをYouTubeで見つけて原曲も聴き、そこから狂ったように聴いていました。
Preditahという最高のプロデューサーを知ったのもこの曲で、個人的には思い出深い曲でした。
冒頭でも書いた通り、作り手、そして曲自体に罪はないものの、こういった大事になってしまうと聴く事自体にどこか罪悪感を覚えてしまいますが、こればかりは何とも言えません。
まずは彼がきちんと刑期を終えて更生し、この曲をまた何のしがらみもない状態で聴けることを願っております。
それでは。TRKでした。