まいにちグライム/230608
まえがき
気づけばこのまいにちグライムも始めてもう1ヶ月が経ちました。
早い!
こうしてNoteで国内外のグライムの事を書き続けてきましたが、本日は僕がジャパングライムの世界を知るキッカケになったあの曲でまいグラしたいと思います。
Tsujigiri Barz - Catarrh Nisin, Duff
およそ2年前。
UKグライム自体はもうちょっと前から掘っていたのですが、ある日YouTubeにてMVサーフィンしていたとき、この曲がレコメンドされました。
当時僕はお恥ずかしながら大変無知な野郎で、日本においてのグライムは一切存じ上げておらず、グライムをやられているMC・DJ・トラックメイカーも誰一人として知らない状態だったので、
サムネイルとタイトルを見た瞬間、
『ジャパニーズグライム!?しかもSBTVからMVリリースされてるんだが!?』
と一人で興奮していたのをよく覚えてます。
で、もちろん聴いてみたワケです。
まず第一印象は、『リリックがドス黒く、美しい』でした。
グライムのリリックって大概は「こんな事に腹立つ」とか「こういう事するやつ嫌い」みたいな日頃の鬱憤をぶち撒けるものが多いと思います。
この曲のリリックもその系譜を引いているのですが、Catarrh Nisinさんのリリックは言うなれば「凄く綺麗な磨かれた刀」(辻斬りに引っ張られてますが笑)だと思っていて、
個人的に強くそう感じたのは2バース目の最後。
"嫌でも視界に入り込む烏合の衆の猿芝居
この目と趣向を凝らして雑踏の中で放つ居合"
シンプルにボキャブラリーの豊富さとワードセンスもギラリと光ってますね。
そしてDuffさんの低音ボイスのカッコ良さ。
UKグライムのMCってほとんど声が高い人が多く、高音とベースの低音と組み合わさってイイ感じに聴こえるというのを個人的に思っていたのですが、低音×低音が組み合わさってドープになってますやん...というのも強く印象に残ってます。
そしてこれは後ほど知ったのですがDouble Clapperzのプロデューサータグ『ダブルクラッパーズ』の声の主ご本人であるという…。
そしてこの曲をキッカケに、
「日本にもグライムやってる人いるのか!」
「このCatarrh Nisinさんという人はどんなMCなんだ」
「このDUFFさんという人はどんなMCなんだ」
「このDouble Clapperzというデュオはどんなプロデューサーなんだ」
とジャパングライムディグを始めた、大切な思い出ソングです。
みなさんも『この曲がキッカケで今聴いているジャンルにハマったんだよな〜』という曲、あると思います。
たまにはその曲を聴いて原点回帰しちゃってみたりしちゃわなかったりされてはいかがでしょうか。
それでは。TRKでした。