エビ俳句を添削する夏井先生(long ver.)

※ フィクションです。

僕「ラジオ『私立恵比寿中学 放送部』のエビ俳句ってコーナー、採用されたらその俳句をエビ中が書いた色紙が貰えるんだ!俺も考えてみるか・・・よし!できた!」

ギロッポン
花火のように
打ち上がる

僕「真山りかさんがライブで披露するギロッポンジャンプが、飛ぶ高さも含めて花火のように美しい、という気持ちを込めて書きました。先生いかがでしょうか。」

心の中の夏井先生「なんですかこの句は!」

僕「!?」

夏井先生「まずこの”ギロッポン”、これだけ見ても何のことかわかりませんよ!私はエビ中がテーマだと知っているから真山りかさんのギロッポンジャンプのことだとわかりますけど、知らない人から見たら意味がわかりませんよ。ここはそのまま”真山”と書きゃいいんですよ。それで十分伝わります!」

僕「エビ中のラジオなんで、エビ中を知らない人のことは気にしなくても・・・」

夏井先生「あとこの”打ち上がる”という部分は削っていいです。花火が打ち上がるのは当たり前ですから。打ち上がらない花火があるんだったら言ってみろって話ですよ。」

僕「線香花火とかありますけど・・・」

夏井先生「そもそも季語がないじゃないですか。俳句の基本ですよ。花火は夏の季語だと思いがちですけど、年末のカウントダウンでも花火は打ち上がりますから、そっちを連想させる場合もあります。」

僕「いやエビ俳句はエビ中にまつわるワードが季語みたいなもので・・・」

夏井先生「なので季語を最初に置いてこれをここに持ってきてここをこうして・・・」

僕「あわわわわ。」



夏の夜空
花火のように舞う
真山

夏井先生「これでどうですか?」

僕「確かに最初の句よりもいいような気がしてきた・・・。よし、これでメール送ろう!」

(数日後、文化放送のスタジオにて)
エビ俳句を選ぶ真山「この俳句、意味分かんないしそもそも 五・七・五 じゃないじゃん。不採用で。」


いつもキレイに使っていただき、ありがとうございます。