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問題解決の限界

問題が起きたから解決する。

この問題解決は、マイナスの出来事が発端となって「事」がはじまります。起承転結な感じでプロセスを説明すると

(起)問題発生→(承)原因分析→(転)解決策→(結)解決行動

我々はこの問題解決スタイルを学校教育で身につけます。学校のテストがまさにそう。

テストでは問題1、問題2と出題され、その問題を解かなければならない。その問題解決が正解だと、評価され、進級、進学、卒業ができます。

この問題解決スタイルを小学校から高校まで12年間どっぷり浸かれば、人生のスタンダードになります。問題を与えられて始めて事が始まるということは、問題を与えられないと事がはじまらないということ。

ある調査(グローバルアントレナーシップモニター)によると、18−64歳における起業意識を持つ人の割合が日本では10%程度で、中国の75%、米国の67%と比べて極端に低い。その理由の一つがここにあるでしょう。

私が小学校1年生の時のことです。初のテストでの出来事。

<テスト問題> 
「信号(しんごう)をわたるときにきをつけることはなんですか?」
<泉少年回答>
「あかしんごうをわたるとき、くるまにきをつける」

先生の赤ペンでバツがつけられていたので、先生に「なんで?」と聞いたところ、「赤信号はわたってはいけないので、バツなんですよ」と丁寧に説明してくれました。

聡明で屁理屈な泉少年は、「赤信号をわたらないといけない時だってあるやん、そのときは青信号のときより注意せなあかんやろ」と。先生は苦い顔をして「バツはバツ」とピシャリと言いました。

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