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いーさん裏返り旅行記 vol.2

岡山→羽田→成田→ドーハ(カタール)→サンパウロと45時間を経てブラジルに到着。

アメリカ経由の奥くんとシライシさんは機体トラブルのためアメリカで足止め。二人は翌朝着と聞き、一人で空港近くのホテルにチェックインして爆睡。朝、目が覚めてシャワーを浴び、ボウボウの髭をそって爽快な気分で部屋を出た。

相変わらずホテルでは英語はほぼ通じず。お腹が減ったので1階の売店で指差し購入した中身不明のサンドイッチを頬張りながらチェクアウトの列に並ぶ。おっ、サンドイッチのチーズがうまい!それにしてもチェクインとチェックアウトに時間がかかる。日本のアパホテルが当たり前となった自分には少しイラッとくるな。

ホテルの無料バスに乗り込んでサンパウロ空港に。空港のスタバでついに2人と合流。シライシさんはヒゲ面。そうか、お風呂入れてないからね。奥くんは、サッパリしているやないか。なんで?と聞くと、「僕は、楽天のプライオリティパス持ってるから、空港のラウンジでシャワー浴びたんですよ」。優越感に浸る奥くんを見ながら、さすが世界中を旅慣れしているベテランやな、次の海外旅行の際は、楽天プライオリティパスに申し込むか・・

「さあ出発だ、アメディオ!で、どこ行くんやったっけ」「でた!泉さんのスケジュール忘れるやつ」「たしかイグアスの滝やんな」「そうですよ」「飛行機でいくんよな」「そうですよ、ここは国際空港なんで、成田と思ってください。今から国内線がとんでいる羽田的な空港に移動しますよ」。

我々が今いるのはグアルーリョス国際空港で、国内線のコンゴーニャス空港に移動ということね、とGoogleマップに教えてもらった。電車?いや、Uberです。

と、Uberに乗り込み、ところどころ渋滞のあるサンパウロの街中を抜け、1時間ちょっとでコンゴーニャス空港に。フライトまで2時間以上あったので、二人は馬鹿でかい荷物を預け(私は預けず)、空港が街のど真ん中にあったので散歩しながらランチしよう!と空港を後にした。

ランチの前に、地元の人が行きそうなスーパーに寄って、奥くんからブラジルの食材をいろいろ聞いた。豆とかコメとかお菓子とか飲み物・・ふーん、そうなんか。それにしても暑いな。こっちは夏やからね。そろそろビールが飲みたいわ。「ビール、ビール!」

交差点の角に雰囲気よさげなお店があったので「ここや!」と飛び込んだ。店の真ん中にビュッフェがあり、色とりどりの野菜、米に、豆料理に、肉に種類も量も豊富にあった。その豊富さに見惚れた。店員さんはすごく笑顔で親切で、一瞬で店を気に入った。

さらに気に入ったのは、瓶ビール。保冷用の筒のようなケースに入って出てきたのだ。「ブラジルではこれが標準ですよ」と教えてもらったが、これは他で見たことがない。すぐ様「かんぱーい!」とキンキンのビールを飲みながら、ビュッフェの料理を食べた。奥くんが一生懸命、料理の説明をしてくれたが、全く耳に入らず。ビールに全集中をした。ここで初めて飲んだブラジルビール「Original」はその後も愛飲することになる。

Originalうまい

ご機嫌さんになって空港に歩いて戻り、飛行機に搭乗して夕方にイグアスに到着。

世界三大瀑布といえば、ナイアガラの滝(アメリカ・カナダ)、イグアスの滝(ブラジル・アルゼンチン)、そしてビクトリアの滝(ジンバブエ・ザンビア)。滝が国境にもなっているわけね。

ナイアガラの滝は22歳の時に行った。ショートホームステイ先の親父さんのセスナ機で連れていってくれたのだが、ナイアガラを上空から旋回して見学させてもらった。超絶感動した。確かその時、パスポートを家に忘れていたので、カナダ側に渡れずに一人アメリカ側で待っていたな。今回は、パスポートは忘れんようにしよ。アルゼンチン側にいけるかもしれんし。

ちなみに日本の三名瀑は、華厳の滝(栃木)、那智の滝(和歌山)、袋田の滝(茨城)であるが、那智の滝しかまだ行ってない。日本にもまだまだ行ってない名所はたくさんある。

その日は滝に行かず、イグアスの市内のホテルにチェックイン。翌朝、イグアスの滝へ行くので、夜は観光をしようとホテル前のショッピングモールに行った。日本のイオンモールのようなところで、なんでもあった。翌日、イグアスの滝で水を浴びても大丈夫なようにと、ブラジルでは誰もが持っているビーチサンダル「havaianas/ハワイアナス」を購入した。これは息子のお土産にしたろ。その後、ホテルに戻って、すぐに寝た。まだ、時差ぼけがあるのか、夜に何度も目が覚めて、朝方4時ぐらいに起きそこから一睡もできず。

ショッピングセンターからみた夕焼け

朝の集合時刻になり、Uberがホテル前に到着。後部座席に颯爽と乗り込もうとした時、事件が起きた。なんと、車のボディで左膝を激しくぶつけたのだ。RV仕様になっていたので、乗り込むところがタイヤの上で少し膨んでいてそれに気づかず、ガツんといった。激痛に襲われしばらく声も出ず。やばい!左膝は1週間前の草刈りで、棚田から落ちた時に捻ったところ。冷や汗が出てきたが、しばらくすると痛みは引いてきた。歩くのには支障がない。ほっと安心した。

しばらく膝の痛みを感じながら、Uberの車窓に見えるブラジルの赤土をぼーっと眺めていた。「めちゃ赤いなぁ、これは酸化鉄か。大地は肥えているのか・・」なんて思いながら。

そして、あっという間にイグアスの滝に到着。あれ、滝らしきものないな・・と歩いているとスタッフらしき女性に声をかけられた。英語で親切に誘導してくれたが、何かのイベントに参加しないか的なセールス感があった。ありがとうといって別れ、チケット売り場に歩いていく途中、今度は流暢な日本語で話しかけてきた初老の男性が。スタッフの服を着て、首からかけている名札があったので、安心して話をいろいろとした。元プロサッカー選手だったけど、怪我をして引退。その後に食うために運転手、そして日本でサッカーコーチの仕事でしばらく住んでいたとのこと。日本の話で盛り上がった。

彼の真摯な態度が素敵で、セールスにしっかり乗ってイグアスの滝トレッキングツアーに軽い気持ちで参加することにした。

リアルジャングルクルーズ乗り場

(多分、Vol3に続く)

編注)続いたのでリンクを貼っておきます。

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