40年周期説(完全版)
日本の近現代史を見ると【40年】ごとに日本は大きく転換しています。
1865年(慶応元年)
長州討伐、薩長同盟→内乱を伴う維新が本格的に始まる
1905年(明治38年)
日露戦争で日本が勝利→世界の列強に
1945年(昭和20年)
太平洋戦争で日本が敗北→占領と復興へ
1985年(昭和60年)
阪神優勝、NTT発足、プラザ合意→バブル景気へ
そして、1985年の40年後は2025年。
ちなみに2025年は昭和のままでいくと昭和百年です。昭和世代としては節目の年に感じてしまいますね。
この40年周期説を採用するとしたら、2年後の2025年からどんな転換が起こるのでしょうか。
1865年は陰(内乱)
1905年は陽(勝利)
1945年は陰(敗戦)
1985年は陽(好景気)
と陰陽が代わる代わる来ているので、次の2025年は内乱・敗戦と同じような【陰】の出来事の可能性が大です。
1865年から1945年までは【戦争】の歴史でしたが、1945年から日本は戦争を放棄し【経済】の歴史に変わりました。
1985年はバブル景気という陽の始まりだったように、2025年は経済が超不景気と陰が極まる可能性が高いのです。
ではどのような超不景気なのでしょう。これは世界恐慌やリーマンショックのような株価暴落にともなう金融経済の破綻ではなく、実体経済の破綻です。
実体経済とは商品やサービスを生産&販売し、金銭という具体的な対価がともなう活動のことです。
少しずつ紐解いていきましょう。
日本は2025年には800万人の団塊の世代が75歳を迎え、人口の約4分の1に当たる2200万人が後期高齢者という世界でも最先端を行く超高齢化の国になります。
医療と介護に関わる社会福祉費が膨大になることが予想できます。
一方、働いて稼ぎ、活発に消費する生産年齢人口(15−64歳)は2015年の7720万人から2025年は7170万人へと550万人減ることになります。550万人は大阪市、京都市、神戸市の3都市の人口を合わせたぐらいになります。
10年間で徐々に減っているのでわかりにくいですが、失業者が550万人増えた!は社会の大問題です。
ですが日本がGDPをなんとか維持できているのは、この10年で労働参加率を年々と高め、60歳以上の労働者がぐんと増えたからです。
本来は体力が必要なので若者の仕事だった清掃員、警備員、交通誘導員、コンビニやスーパーの店員にここ10年ぐらいで高齢者の方が増えたように思いませんか?
65歳〜69歳は毎年就業率を増やし、50%近くにまでになっています。盆栽をして優雅に過ごすご隠居さんは、昭和の世界で終わったのです。さらに、過去にためた貯金や資産で食べていけた少子高齢化ではなくなり、食べていけない少子高齢化社会になっています。
世界ではインフレで物価と給与が高騰していきますが、日本は物価だけが高騰します。消費者が増えないので売上が上がらないから、連動して給与も上がらない。働けど働けど我が暮らし貧乏になっていきます。
【頑張ったらその分給与が上がって、豊かになれる】というのは過去の話になり、給与はどうせ上がらないから頑張るだけ損になります。頑張る人が減り、働き手が減り、養わないといけない高齢者が増える。社会に希望が見えないので、子供を作らず・・という悪循環に入ります。
政府は昭和で成功した経験をもとに公共事業の土木に投資をして、お金を循環させようとしますが、昭和のように土木事業を担う若い人材がいない。もっというと新幹線に高速道路に青函トンネルや明石海峡大橋といった大型の建設は構想すらないのです。
福祉の事業も過酷な労働環境なので人手不足です。税金を使う仕事なので、給与を簡単に上げることができず、若い人にとっては魅力がない職業になり、さらに人が集まらないのです。
さあ、どんどん陰氣になってきましたね。陰が極まったところで陽転させていきましょう。
この社会に希望はあるのでしょうか。
あるのです。陰中の陽が。
それは、この社会のままではにっちもさっちも行かないと実体経済を多くの人が実感した時、新しい社会をデザインしようという動きが生まれるのです。これをグランド・デザインといいますが、どうなったら皆が幸せに生きることができる社会となるのかを一緒に考えよう、という共創によるデザインがあちこちで始まります。
市民と企業と政府・自治体がともに学びあいながら共創パートナーとなる。薩長同盟のごとく。その元年が2025年なのです。
では、これから2年間どんな準備をしていけばいいのでしょう。
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