人間はウイルスか否か
地球の直径は12,742km。人間を1.6mとすると、地球に対して人間は800万分の1の大きさです。
さらに人間の800万分の1は、0.0002ミリメートル。PM2.5が0.0025ミリ、ウイルスが0.0001ミリメートルなので、ウイルス程度の大きさになります。
地球にとっては極小の人間が80億人にも増えて、新型コロナウイルスのごとく地球にダメージを与えていますが、ウイルスが生物進化のトリガーとなってきたように、人間も地球進化のトリガーとなっているのでしょう。どんなトリガーとなっているのでしょうか。
この極小の人間、地球上では異質な動物です。発情期がありません。つまり年がら年中発情しているので、繁殖能力が異常に高く、種の保存にはバッチリなのですが、数が増えると資源や土地を奪い合うようになり、同種間で闘い始めます。時には互いに滅びるまで争います。繁栄と滅亡の紙一重に生きる動物なのです。
同様にウイルスも一氣に数を増やした後、一氣に滅んでいきますが、それは寄生している身体の免疫機能をオンにするからです。もしかすると人間も寄生している地球の免疫機能をオンにして滅ぶのかもしれません。
ウイルスは、一部が身体の外にでて、違う身体に入り込み、また増殖を繰り返すように、人間も一部が地球外に飛び出そうとしています。すごく似ていますね。ウイルスによって進化し続けた結果、ウイルス的要素を人間は得てしまったのかもしれません。
ここまで滅びの話ばっかりだったので、ここからは明るい話に切り替えましょう。
人間は増殖することで、それぞれが価値を生み出し、その多様なる価値の交換をして豊かさを得ています。ある人は作物を作り、ある人は道路を作り、ある人は運び、ある人は市場をつくり、ある人は売り、・・と、違った価値を作り出して、様々な作物がいつでも食べられるといった豊かさを創り出しています。
奪い合って滅びるのではなく、こうして価値創出の豊かさの道に入るには、ある条件が必要です。
それは、「出会いの価値を知っているか」です。
人と人が出会うという現象が奇跡的なことで、その奇跡的な価値を感じとる人は価値創出の世界に、逆に出会いなんてたまたまなことで、そんなものに価値がないと思っている人は、奪い合いの世界に入ります。
奇跡というのは「希少で唯一な物語性」という要素があります。その要素を見出して、出会いの価値が高いとわかると、そこにさらなる価値を創り始めます。出会いが価値を生み出すトリガーになるのです。
わらしべ長者がわかりやすい例。困っている人にたまたま出会い、今自分が持っているものを相手に渡すことで解決される。「相手のお困りごとを解決する」という価値を主体的に創ると、お返しの価値が返ってきます。そのお返しが、また別の場所で相手に渡す価値に変わっていく。
この偶然の出会いと、偶然の価値交換の連鎖が、価値創出の世界なのです。
出会いの価値を見つけるには、そこに希少&唯一性を感じればいいのですが、具体的には「出来事への意味づけ」をすればいい。
この「意味づけ」とは何かを説明しましょう。
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場活王ジパング【週刊】
それはちょうどいい!いきあたりバッチリ!が場活の合言葉。 日常を楽しく生きるために必要なメソッドを数千人との対話の中から導きました。いまも…
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