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史上最速の梅雨
梅雨の始まりとともに幕が上がり、梅雨明けとともに梅雨魂は華々しく幕を下ろした。
それは、AmBitiousという9人の未来ある若者たちの、伝説の始まり。
梅雨魂だー!と実感する余裕もなくギリギリで席に着いた私は、焦りながらもペンライトをピンクに光らせ、ぎゅっと強く握りしめながら、堂々と立つ9人の姿を初めてこの目で見た
あ、生きてる
生きてた。AmBitious生きてた。生きてる。動いてる。歌ってる。笑ってる。
喜びも感動も忘れて、ただただ興奮してた。
登場すると同時に、耳にタコができるくらい聞いた、聞き覚えしかないイントロが流れてきて、真弓が喋り出した。
「どうも!AmBitiousでーす!!!僕たちの初単独ライブ、最後まで盛り上がっていきましょう〜!!!!」
その言葉だけは、鮮明に覚えている。初単独。これは梅雨魂。1ヶ月以上、何度も夢に見た、指折り数えて待ち侘びていた、輝かしい舞台。
AmBitious Japan
何回も何回も狼煙のダイジェストなりなんなりでこねくり回して聞いていたあの曲が、今目の前で、披露されてる。私は震える手を、高鳴る胸の鼓動を必死に抑えた。
会いたい人は君だけど君なんだけどそれだけじゃない
わたしはお前に会いにきたんだよ!!!!と心の中で叫んだ。
聞きたかった。ずっと聞きたかった。その可愛くて甘い歌声。浦くんの歌声。画面越しに何度も見た、その瞳、イヤホン越しに何度も聞いた、その声。まばゆい光が、私の目の前に広がった。ペンライトを握る力を、いっそう強めた。
それからはもうすべてに圧倒されて、興奮して、記憶はない。というかもうこの時点でほぼほぼ記憶ないけど。
覚えてること強いて言うなら、その五億カラットの目の輝き。何度も何度もスクショした写真とまんま同じ笑顔。同担にファンサしてたとき。私をみてくれた、たった2秒。
どこにいても見つける。
そう言ってくれた言葉通り、見つけてくれたあの瞬間は、なによりも輝いてた。幸せだった。大好きだった。
「沢山いるジャニーズの中からAmBitiousを選んでくれてありがとう」
「ついてきてくれてありがとう」
浦くんはそう言ってくれるけど、選んだのも、ついていこうと思えるのも、貴方がアイドルという道を選んでくれたから。今日もステージで輝いていてくれるから。感謝するのはいつも、私たちの方だよ。それでも、いつも感謝の言葉を忘れない浦くんの姿を好きになれてよかったと思えたのも、梅雨魂のおかげだと改めて思った。
たった一度だけ。記憶なんてほとんど残ってない。それでもこの目でAmBitiousの9人を見れたこと、梅雨魂という大きな大きな晴れ舞台を見れたこと、AmBitiousを好きになれたこと、その全てが幸せで、梅雨の全て、私の青春だった。
史上最速で明けた梅雨は、あれほど待ちに待った梅雨は、あっけなった。
梅雨の思い出なんて、ほとんどの人が持っていないだろう。
私だって、去年の梅雨なんて覚えてないよね、と母と話したばかりだった。
でも、今年は違う。
全力で駆け抜けた二週間は、この梅雨は、梅雨魂は、紛れもなくAmBitious9人の大飛躍への第一歩で、間違いなく伝説の始まりだった。
「会いたい」ただそれだけの思いで新幹線に飛び乗り、彼らの街へと向かった。私の生きた17年の中で、最大の旅だったと思う。それでもその選択に後悔はしてないし、それだけの勇気と原動力を与えてくれたこと、広い世界を見せてくれたことに感謝している。
一生も永遠もない世界だけど、それでもこの素晴らしいグループを一生好きで居れたらと強く思った。
「9人ならデビューできるんじゃないか」
いつの日かの挨拶で、岡ちゃんが言った言葉。
どれほど私たちが9人の未来を、デビューという道を望んだところで、それは第三者の我儘にしか過ぎないのだ。だけど、本人たちが「9人でデビュー」という言葉を残してくれたことで、我儘なんかではなくなったんじゃないか。
必ず未来が約束される仕事ではないし、この先どうなるかなんて誰にもわからない。それでも、その言葉が本人たちの口から発せられたその事実ほど嬉しいことはなかった。
梅雨はあっという間に過ぎ去り、夏が来て、秋と共に結成1周年を向かえ、また新しい年になり、春が来る。AmBitiousが紡ぐ一つ一つの物語が、種を蒔き、実を結び、そして大きな花を咲かせていってほしいな。
この梅雨はもう二度と戻ってこないけど、AmBitiousの伝説はこれからも続いていくと信じています。そのひとつひとつを、陰ながらも見守ることができればいいななんて思います。
たくさんの幸せと感動をありがとう!
全20公演本当にお疲れ様でした!
これからのAmBitiousにサチアレ!!