バカ公園のコント草案「うんこマン」
(著者 バカ公園・花)
「おいおいおいおい!皆きいてきいて!さっきトイレ行こうとしたらさ、山口のヤツ個室に入ってったんだよ!アイツ、学校のトイレでウンコしてるぞ~!マジだって!しかも血相変えて走ってったんだよ。ってことは、もしかして...漏らしてるかもしんないってこと~!?あっ、山口が戻ってくる!」
「...。」
『...。』
「ウンコマンだーーー!ウ~ンコマン!ウ~ンコマン!」
『えっ』
「山口お前さっきウンコしてただろ!ウ~ンコマン!ウ~ンコマン!」
『ウンコマン...?』
「...オイ、コイツ泣いてんじゃねー!?ウンコマンが泣いてるよー!ギャハハ!涙のウンコマンだー!」
「あ!ウンコマンが逃げやがった!!ウンコマンの敗走だー!!なあ、アイツのあだ名ウンコマンで定着させようぜ!他のクラスの友達にも知らせてやろう!みなさーん!山口が学校のトイレでウンコしてましたー!山口のことはこれからウンコマンって呼んでくださーい!!」
「てか山口ほんとにヤバいよな。誰かと喋ってるとことか見たことないし。友達居ないんじゃねえの?あっ、次の授業そろそろ始まる!」
「山口、全然帰ってこないな...。まだ泣いてんのか?いや、もしかして...まだウンコしてんじゃねえのー!?」
「えーーーーーーーーーー!!?!?!?!??!?!!?!?!??!??!??!?!??!?」
『ありがとう』
「は?」
『ありがとう』
「え?ありがとうって言ってる?」
『これで僕もクラスの人気者になれるよ』
「キャラクターを与えられたと勘違いしている!!」
『僕の名前は、山口ヒロキ。何てことない普通の小学生!...だったんだけど』
「えっ?ちょっ...えっ?」
『ひょんなことから地球を防衛するヒーローになっちゃったんだ!』
「山口?どうした?」
『地球の掃討を企む“クリーナー”と闘う“排泄戦士”として』
「山口?えっ、ウンコマン?もうウンコマンって呼んだ方がいい?」
『人類の安寧(あんねい)は、僕が守って見せる!』
「“排泄戦士”って何?」
『ダーティーヒーロー、ウンコマン!』
「“あんねい”?“あんねい”って何?俺たちまだ習ってないじゃんそんな言葉」
『僕がいる限り、このクラスの平和を乱させやしないよ』
「お前のせいでちょっと乱れ始めてるんだよ、平和とか風紀とかが」
『おっ、“ぶりぶり君”に着信だ』
「ヒーローが使ってる特殊な機器だ!仮面ライダーの変身ベルトとか変身ステッキみたいな立ち位置のヤツ!」
〈おいヒロキ!こんな窮屈な所に閉じ込めやがって。ストレスで便秘になっちまうかと思ったぜ。〉
『そんなに怒んなって』
「機器に高知能AIが搭載されていて喋るんだ!商品化するときのイメージもメーカー側にそれとなく伝えてる!」
『あとでお前が好きな“ぶりぶりチョコ”もあげるからさ』
「オリジナルお菓子商品発売の横展開も視野に入れている!」
すみません、オチまで思いつきませんでした。