バカ公園の漫才「授業参観」
「授業参観って要らないよな」
『そんな事ないでしょ。生徒が親の前で張り切ったりとか、なんか親も気合い入ってちょっと変なカッコになっちゃってたりとか、微笑ましいじゃん』
「感染のリスクもあるし」
『そりゃ今はそうだけどさ。やれるならやった方が良いでしょ』
「要らないよ。よし、じゃあ、俺が小学校の時の授業参観を再現するから。それ見ても必要だって言えるだろうか?いや、言えない」
『反語だ…!』
「今日はクラスの皆の親御さんが観に来てくれています」
『始まった。どこか緊張感がある感じだね』
「先生も今日はちゃんとスーツ着てきちゃったぞ」
『先生もキチンとしたカッコで来るよねこういう時』
「いつもの武将服は置いてきたから」
『普段の先生イカツいな』
「おっ、なんだ加藤ニヤニヤして。さてはスーツ姿の俺をバカにしてるな~?」
『普段は武将服だからね。そりゃ生徒も先生のことイジりたくなるよね』
「このスーツ来てれば先生だってな、」
『うん』
「いつでもサーフィンとか出来ちゃうんだからな」
『ウェットスーツだったんだ』
「パラセーリングとかも出来ちゃう」
『授業参観なのにマリンスポーツに特化しちゃったんだ』
「えー、今日の授業は保健体育です」
『終わった。考えうる中で最も最悪な科目を引き当ててしまった。でも待てよ、保健体育って色んなこと取り上げる教科だよな。ドラッグはダメだよーとか、タバコは身体に悪影響だよーとか、そういう話をする回なのかも』
「今日は“第二次性徴”の話をします」
『詰んだ。男子はおちんちんに毛が、女子はオッパイが大きくなる時期の話しようとしてる』
「女の子の構造を全てお話します」
『エロいガーシーだ』
「おっ、なんだ加藤。股間押さえてんのか?」
『さっきイジッてきた生徒をイジり返してる』
「加藤は毛ってもう生えてる?」
『もうやめてやれって。イジメに繋がるよそういうの』
「(親側に回って)ボーボーだって言ってやれ!」
「加藤君は生えてるよ!自信もって!」
『親御さん側の野次がエグい』
「(生徒・加藤)生えすぎて、蝶々結びにしてます」
『加藤君ワケ分らんくなって変なウソついちゃってるじゃん』
「(先生に戻って)...それやってるの俺だけじゃなかったんだ!」
『キモいクラスだな、先生と生徒の絆が陰毛の蝶々結びなんだ』
「テロレロリン♪テロレロリン♪」
『なんか鳴ってる』
「このSEが流れてきたということは...」
『なんだ?サプライズ的な?』
「オッパイが大きくなる時期の話をしまーす!」
『この授業の大トロの部分に入った』
「このクラスにもね、何人かの女子はもう大きくなってますけども」
『最悪のMCだよ』
「授業参観だからみんな緊張して手あげてくれないと思ってさ、先生みんなが楽しめるゲーム作ってきました」
『ゲームとかはいいじゃん、生徒の緊張もほぐれるね』
「女子のカップ数当てクイズー!」
『懲戒免職の最短ルートを駆け抜けるね』
「親御さんの半分は帰っちゃったね」
『逆になんで半分帰ってねえんだよ』
「(親側に回って)あの子は...Cはあるかもねえ」
『お父さん方が残ってるんだ!カススケベ共がよ』
「キーンコーンカーンコーン」
『あっチャイム鳴った!やっとこの地獄が終わるんだ!』
「...延長する?」
『ねえよ延長とか』
「さすれば今日はこれまで!皆の者、予習復習を忘れるでないぞ」
『最後にちょろっと武将の風味入れてきた』
「な?こんな授業参観経験してたら要らないって思うだろ?」
『いやお前の母校に問題があるよ』