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「あたしンち」の好きな回

(バカ公園・夢)

何気ない日常をコミカルかつリアルに描いている「あたしンち」が
僕は大好きです。
最近はYoutubeの「あたしンち」公式チャンネルでよく観ています。
子どもの頃にTV放送で観ていたときは、節約を頑張ったり、
手抜き料理をする母に憤ったりもしていました。
でも、大人になった今では母の気持ちがよくわかるし(毎日家事をするのは大変)
みかんやユズヒコも可愛らしく見えるものです。
父については令和のジェンダー感というか、夫婦感というか、
そういうものにそぐわない感じもありますけどね。
というわけで、僕が好きな「あたしンち」の回を紹介します。


タイトル 「母、謎の声っ」


・あらすじ

「じょ〜ねつ〜の赤い〜バラァ〜そし〜て〜ジェラ〜シィ〜♫」
なんて歌いながら母が台所で洗い物をしていると、後ろをフッと黒い影が通る。
気配を感じた母が振り返るも、そこには何もいなかった。
すると、母の頭の中で
「…セ。…ロセ…!」
という声がうっすらと聞こえてくる。
「何かしら。やーねぇ」なんて軽口をたたく母だったが、
瞳から光がスーッと消えていく。(ここの演出がすごい)
田無タワーらしき塔の夜の実景を挟んで食卓を囲むシーンへ。
いつものように食べる父、みかん、ユズヒコ。
しかし、母は料理に手をつけない。
(この回のメニューは、ちくわ、きゅうりっぽいお漬物、味噌汁、白米)
「お母さんどうしたの?」
大好きなちくわに手をつけない母の様子を不審に思ったみかんが声をかけると
「なんだか、さっきから変な声がするのよね…。なんていうの、こう…頭の中で」
と答える母。
「なんか変なもん食ったんじゃねーの?」とユズヒコ。
「もしかして…」(いつもの不穏なシーンに流れる音楽が流れる)
みかん、少し青ざめた表情。回想シーンへ。
(ここの回想シーンへの入り方が、他の回とは全然違って見応えがあります。)

みかんがベア研のみんなとテーブルを囲んで何かをやっている。
カメラがぐーっと寄っていくと、それはウィジャボード。
(え!こっくりさんじゃないんかい!ウィジャボードって!
という感じでこのシーンも大好き。)
きゃーきゃー楽しんでいるベア研メンバー。
教室が薄暗くなってきたので、みかんが電気をつけると、
一瞬、黒い影がすっと画面を横切る。
気配を感じたみかんが振り返るが、「まさかね(笑)」と軽く流す。

回想がおわって再び食卓のシーンに戻る。
みかん、自分が霊を降ろしてしまったのが原因ではと
汗をだらだらとかきながら母に目をやると、
母が白目を向いている。
「キャーー!」と悲鳴をあげるみかん。
父とユズヒコは意に介さず、ご飯を黙々と食べている。
母は白目を剥いたまま、ちくわを2本くわえてベランダから外に飛び出し、
バサッと黒い翼を広げてそのまま夜空へと飛び立つ。
夜空に浮かぶ満月にかさなって、空を飛ぶ母の姿がシルエットになっている映像に
「おかーーーさーーん!帰ってきてーーーー!!!」というみかんの叫び声が
かぶさってそのまま終了。

・感想
普段の立花家の日常を描く回とは毛色の違う、
ほんのりホラーテイストな回でした。
(たまにクレヨンしんちゃんでもあったような感じかな?)
ほんのり不穏な雰囲気が全編に漂っているのが印象的でしたね。
「あたしンち」でこんな回が見られるとは思わなかったので、
かなり記憶に残っています。

「あたしンち」観てね〜〜


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