牛や豚からできるものもあったりと。
ばじる🍃です。いつもありがとうございます。
今回もどうぞ宜しくお願いいたします。
ここ最近は、透析中に使用するデバイスについて、針だったり透析液だったり透析膜だったりととりあげてきておりますが。これも必須です、抗凝固剤!それでは早速まとめてみます。
では早速いきましょう🎵
抗凝固剤。代表的なものとしては以下に記すとおりです。
❶未分画ヘパリン
❷低分子量ヘパリン
❸メシル酸ナファモスタット
❹アルガトロバン
これら抗凝固剤についても、インターネットで調べたり、書籍を見てみたりすれば数えきれないほどの解説がのっているのですが、ばじる🍃なりに簡単ではありますがまとめてみようかと思います。
🍓未分画ヘパリン
最も多く使用されている抗凝固剤。安価なので使いやすい。
作用機序は、アンチトロンビンⅢと結合して、Ⅻa,Ⅹa部位に作用。
トロンビンの活性作用を阻害。すなわち、フィブリノゲンからフィブリンへの転化を抑制させる。
半減期は1-1.5時間
モニタリングはACT、APTTにて
🍋低分子量ヘパリン
軽度の出血傾向にある方に対し、使用される。
アンチトロンビンⅢ(ATⅢ)と結合してⅩa因子活性を阻害する。
トロンビンは直接阻害しない。
抗Ⅹa作用によって凝固を阻止する。
ヘパリンよりも半減期が長く、ヘパリンの使用量より少ない量で効果を発揮する。
半減期は2-3時間
モニタリングはAPTTにて
🍈メシル酸ナファモスタット
消化管出血など出血をしていたり、OPE後だったりする場合に使用。
陽性荷電物質にて、陰性荷電膜に吸着されてしまう。
半減期は5-8分
モニタロングはACTにて。
🍇アルガトロバン
トロンビンを阻害し、トロンビンによるフィブリン生成、血小板凝集及び血管収縮と3つの作用を抑制する。へパリン起因性血小板減少症(HIT)やアンチトロンビンⅢ欠乏症例にて使用される。
半減期は30-40分
モニタリングはAPTTにて。
各抗凝固剤の投与方法については、各施設ごとで違ってくるかと思われますが、ばじる🍃の施設では、
ヘパリンであれば、初回500単位、持続500単位/時
低分子ヘパリンであれば、初回3000単位、持続投与なし
メシル酸ナファモスタットであれば、初回なし、持続30mg/時
アルガトロバンであれば、初回5mg/時、持続5mg/時
等々・・・としておりますが、さまざまな投与方法があります。ここで注意してほしいことは、基本、メシル酸ナファモスタットについては、初回ワンショットがないといったことです。また、少し話はそれますが、メシル酸ナファモスタットを作製する際は、生理食塩水ではなく5%ブドウ糖を使用することです。
他は、それぞれにおいて、その方の体重や回路の残血具合などを見て、初回・持続投与量を調整します。
またまた簡単となってしまいましたが、今回は抗凝固剤についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。ひとまず今回はこれで終了とさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございます。次回もまた、宜しくお願い致します。