ピュアな透析液はピュアなお水から。
透析液について引き続きます。ばじる🍃です。よろしくおねがいいたします。
今回は、透析液を作る際の、お・み・ず について、まとめていこうと思います。
透析液。これは、大量のお水を使用して作製するものです。
1分間におよそ500mlの透析液を使用し、治療時間が4時間だとすると4時間は240分ですので、240×500と120000ml。すなわち120Lもの透析液が使われるんです、しかも一人当たりにです。バスタブ1杯分🛀です、すごい量ですよね!
透析液の組成としては、A原液と呼ばれる電解質系が入った液と、B原液と呼ばれる重炭酸が入ったもの、そして透析用水とよばれるお水(透析用水)とで構成されています。
これらの比率は、1:1.26:32.74 となっております。
例えば、A原液1Lに、B原液1.26L、透析用水32.74L混合したもの(ここではすべて足して35L)が透析液として存在します。
AとBはそれほど大差はなく、A:(B+透析用水)で、1:34(1.26+32.74)です。
よく、透析液原液を35倍希釈云々… と言われることがありますが、それはここからの由来となっております。
すみません、長くなってしまいましたが💦、大量に使用する、お・み・ず についてです。
すでに出されているとおり、その、お・み・ず とは、透析用水といわれているものです。これは、一般的には水道水(井水を使用されているご施設様もありますが、)から流れるお水(原水と呼ばれています)を透析用水作製装置と呼ばれる大きな装置の中で、原水中に含まれるミネラルや塩素などの不純物を取り除き、純度、清浄度の高いお水(最終的に透析用水と呼ばれます)となり透析液原液を希釈するためのお水(すなわち、ここでいう透析用水)に生まれ変わるのです。
ここで、純度といったWordと、清浄度といったWord、2つのワードが出てまいりました。
そんなに大量のお水を使うのだから、そりゃぁ綺麗なお水がいいよね👍といったことは誰だって容易に想像がつくかと思います。純度が高い方が良いよねぇとか、清浄度だって高いに越したことはないよねぇとかとか。ここでいう、純度が高いというのは、ミネラル成分や塩素などがより取り除かれている状態のもので、清浄度が高いというのは、エンドトキシンや細菌などが存在しない状態をいいます。
🌌原水から透析用水となるまで・・・ きれいになるためには努力が必要?!💋 ❶一次フィルタ
水道水中にある粗大な錆やごみなどをとりのぞく。膜のサイズは25μm、30μm程。
❷軟水化装置
水道水中にある硬水成分(Ca⁺⁺やMg⁺⁺などの2価以上の陽イオン)を高濃度のNaClで流してあげることでイオン交換が行われ、軟水となる。
❸活性炭濾過装置
水道水中にある遊離塩素やクロラミンと呼ばれるものを除去する。
❹二次フィルタ
より細かなゴミや活性炭濾過装置からでる微粒子を除去していがることで、逆浸透装置にかかる負担を減らし、逆浸透膜の寿命をのばす。膜のサイズは5μm程。
❺逆浸透装置(逆浸透膜、RO膜ともよばれている)
RO膜を介し、原水側に高圧を加え、水中の不純物が濾過され、透析液用に適した水(透析用水)となる。
❻紫外線殺菌装置
純粋な水の中には、殺菌防止のために入っていた塩素が存在しないため、紫外線をあてることで微生物の生成や汚染を防止するためにあります。
このように、さまざまな工程を経てきれいなお水と化しているのですね。
🍅ミネラルを取り除かねばならない理由
ミネラルとは、カルシウムやマグネシウムなどの成分のことをさしますが、これらが透析用水中に含まれたままだと、透析液濃度が安定しないものとなってしまいます。よって、水道水中のミネラル成分は取り除かれる対象となっております。
🍅エンドトキシンについて。。
エンドトキシンはグラム陰性桿菌由来のもので、高濃度のエンドトキシンが身体に入るとショックや発熱、血圧低下などさまざまな症状を引き起こすといわれております。
よりピュアな透析液を作製するためには、メンテナンスが必要で。
ばじる🍃も、よりきれいを目指して日々のダイエットを頑張って、メンテナンスは欠かせませんし、、、、 (でもなかなかダイエットは成功しませんが(-_-;)(-_-;)💦) 水もよりきれいな水となるまでには、そのままではいけなくて、さまざまな処理がなされてはじめて、透析用のお水となるのですね。水が要となりますね。
なかなか感慨深いです✨
簡単ですが、透析用水についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。ひとつひとつについて、どれひとつとってもとても奥深く、それぞれについてすべてまとめると膨大な量となってしまうため、ひとまず今回はこれで終了とさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございます。次回もまた、宜しくお願い致します。