こんなときはどうする❔ ~シャントトラブル~
ばじる🍃です、よろしくお願いいたします。
穿刺をテーマに、UPさせていただいてきましたが、穿刺はスムーズにいくときもあれば、スムーズにいかないときもあり…。
今回は、うまくいかないときのトラブルについて、進めていきたいと思います。
〖 トラブル 〗。あなたは、どんなトラブルがあげられると思いますか???
穿刺のことを考えると、うまく針が入らず。。。💦ってことが一番考えられるかなぁと思います。
それでは、全体的にみて、どんなことがあげられるのか。これからいくつか、あげてみたいと思います。
💦穿刺困難
その名の通り、穿刺が困難。なことを言います。難しい血管とは。細い血管、深い血管、漏れやすい血管?、はたまた相性が悪い血管?それとも、患者さんからの圧力・・・?
細かったり、深かったり、っていった情報は、前回エコーについてあげさせていただきましたけど、エコーによってそのような形態学的な情報を得ることができますので、そういったものを活用するべきだと思います。
漏れやすい血管に対しては、その対処法をよくよく知った上で穿刺します。穿刺に時間がかかっては、針が血管内にしっかりと到達するまでにあっという間に漏れてしまいますので、速やかに且つ、慎重に行います。
●(´;ω;`)もし、漏れてしまったら・・・
針刺し時に漏れてしまった場合には、基本的には速やかに針を抜いて、漏れた部分をしっかりとおさえてあげましょう。そのまま進めてしまうと、漏れたことによって血管が圧迫されてしまい、いずれは吸収されるかとは思いますが、そのまま固まってしまうこともあるため、そうなってしまうと血管が細くなってしまったまま、その部分の形態が変わってしまいかねません。ですので、まずは、その漏れた部分をしっかりとおさえてあげて、その漏れを分散させること。それが大事です。
●相性について・・・
相性・・・これは、ちょっと難しいですよね。。。みるからにいかにも簡単な血管のはずなのに。。。ありますよねそんなこと。。。このような場合、避けられるのであればなるべく避けるに越したことはないのですが。。。業務上、厳しいときもありますよね(-_-;)
💦狭窄・閉塞
まずは、VAの状態を確認するために、シャント音やスリル、人工血管であればグラフト音だったりを確認します。その状態で例えば音がいつもと違って高い音が聴こえたり(狭窄)、音が聞こえなくなったり(閉塞)、そういったものをいち早く気づくための手段です。また、シャント肢を挙上したときに血管がペコペコとへこんでしまったりするところがあるか(虚脱)、などでも確認することができるかと思います。
また、実際穿刺して治療を始めたとき、脱血が不良であったり静脈圧が高かったり、A・V間で再循環したり・・・装置で再循環率を測定できるものもありますね。
💦静脈高血圧
シャント肢のみが全体的に腫脹してしまったり、痛みがでてきてしまったりします。鎖骨下静脈など、心臓近くの血管が狭窄してしまったりすることで、末梢から心臓への戻りが悪くなってしまい、うっ血、すなわち静脈内に血液が滞留するような形となってしまうことで起こります。
💦スティール
静脈高血圧とは反対で、逆に血流が足りない状態により、抹消の手指に痛みがでたりしてしまいます。
💦瘤
瘤には2種類あって、真性瘤と仮性瘤といわれるものがあります。
真性瘤とは、血管の壁が全体的に弱ってしまい、大きくなったものです。仮性瘤とは、穿刺時、血管の外側にできた孔から血種ができてしまい、その血種部分と血管内とが交通してできたものです。邪魔になければそのまま様子を見ますが、大きくなってきたり、痛みがでてきたり、表面の皮膚に光沢がでてきた際には手術が必要となってきます。
💦感染
感染の兆候・・・発赤、発熱、疼痛、腫脹、、、
シャントや人工血管グラフト、カテーテルなどすべてにおいてですが、感染があるとその部分が赤くなったり、熱をもったりします。また、膿がでてくることもあります。
アクセス部に感染兆候がある際には、そのまま針を刺して、はじめてしまうことなく、必ず、先生に上申するようにしましょう。
・・・
トラブルについて、代表的なものをあげてみました。
上記のようなトラブルに遭遇した際は、そのまま穿刺し始めることなく先生に上申し確認を取ってから進めるようにしましょう。
実際に見ると、どんなものかわかりますし、いろいろと話しもつながってくるかと思いますけど、教科書上だけだとどうしてもそこまでわからないときもありますよね。
今はわからなくても大丈夫です。あとは経験あるのみです。経験が実力となり、知識となります。
以上、ばじる🍃でした。最後までお読みいただきありがとうございました。