みちくさカフェ 第4回(8/26) レポート
今回は、「古本とフルートの会」開催しました。
みちくさ、自走。
これまでとは打って変わって、準備をしている側からどんどん人が集まってきて、運営側はおおわらわでした。
飲み物や遊び道具を勧めたりするまでもなく、気が付いたらみんなが好きなように使っていました。みちくさカフェも、みんなに気ままに使ってもらって少しずつ自走するようになってきました。
特に帰省から戻ってきた親子連れが多く、最初の一時間はとても賑わいました。
前回いただいたリクエストを元に、今回は飲み物の種類を増やしたり、おやつを用意したりしてみました。
また、芝生だとしゃがむのが大変なので、大人用に今回はキャンプ用の椅子を用意しました。
前回遊びに来てくれた小学生のお姉ちゃんが今回は一人で遊びに来てくれました。1回目のみちくさカフェに来てくれたお母さんと女の子もいて、少しずつ常連さんが増えてきていることがとても嬉しかったです。
今回は、店長の高校の同級生が遊びにきてくれて、何曲かフルートの演奏をしてくれました。
けやき広場に吹く心地よい風に乗ってフルートの音色が広がっていき、遠くのベンチに座っている人やお散歩している人も思わず立ち止まって、流れていくゆっくりとした時間を楽しんでいました。
これまでは飲み物をすすめて配っている感じでしたが、今回はすでに芝生でゆっくりしている人にオーダーを取るような形でカフェが成立していきました。
常設への道のりは…?
訪れてくれた様々な方とお話ししていて、みちくさカフェのように安心して近所の人と話せる心地よい距離感のスペースが思ったより必要とされていることが分かってきました。ご近所付き合いほど近すぎず、都会の人間砂漠ほど遠くない、ちょうど良い距離感を保てる空間は貴重かもしれません。
「また来ます〜!」と言ってくれる方も多く、みちくさは、夏休みの仮設企画でしたがなんとか常設の流れに持っていきたいと思いました。
また訪れる方も、馬事公苑界隈に50年以上住んでおられる方や、馬事公苑が閉園してから引っ越して来られた方など様々でした。しかし世代に関わらずけやき広場がお気に入りという方は多く、場所が人を惹きつけ、記憶として残っていく力を感じました。一人ひとりにとってこの近所の景色はまた違った意味を持つのだろうなと感じつつ、それぞれの想いや地元に対する愛着を、けやき広場を起点としてまちづくりに繋げていきたいと改めて思いました。
過去2回のカフェで痛感しているのは、だんだん多くの人が訪れるようになり、座るスペースが足りなくなってきたことです。
人が座るスペースがあればそれだけ広場における滞留が増える、という研究結果があるのですが、芝生ももう少し大きいもの、またテーブルと椅子の数も増やしていく必要があると感じました。また、ある程度広い滞留スペースがあることで、外から見た活動のコミュニティ性が少し下がり、軽く関わりたい人も入りやすくなる気がしました。
未来のみちくさカフェ
このように安心して過ごせる公共空間ができていくことで、それが馬事公苑界隈地域の特色となり、地域の価値も上がっていくのではないか?という話を建築学部出身のお母さんがしてくれました。
また、けやき広場には隣接する多くの建物があります。スターバックスや、ロイヤルホスト、農大の博物館などとコラボして、それぞれの空間を外に開いていき、その延長線上にみちくさカフェがあるという景色も未来の構想として、ありうるかもしれません。
これから、夏休みのみちくさカフェは残り一回となりました。
この4回を通してみちくさカフェが生み出してきた価値やこれからのポテンシャルをそれぞれのステークホルダーの視点から考え直し、斬新な運営方法を考えてみたいな〜と店長は、未来のみちくさカフェを妄想しておりました。
やはり、多世代を巻き込むためにはもっとコンテンツを多様化させ、見せ方を工夫する必要があることを実感しています。
また、看板に書く情報や椅子を置く位置など、些細な変化によって人の流れが変わってくることもしっかり把握していく必要がありました。
人の流れを観察し、巻き込むという段階からこれからのより大きな流れに繋げていく想像ができたみちくさカフェ第4回でした。
次回は、夏休みシリーズ最終回を8/30 16:30~18:30ごろまで開催予定です!
お腹を空かせてきてください〜お楽しみに☺️