SSTR 初参戦記
今回は番外編
たまにですが、
これからラーメン以外もアップしよーかな?
なんて思います。
ラーメン以外興味ないお方はお飛ばしください。
SSTR
サンライズサンセットツーリングラリー
制限時間は
日の出から日の入りまで
太平洋の海岸から日本海、石川県の千里浜を目指すツーリングラリーです。
ルールは
ゴールまでにチェックポイント立ち寄りで12ポイント以上獲得
開催者が設けた指定場所(各都道府県に一箇所ずつ)を一箇所以上立ち寄り
日の入りまで(参加日17:19)にゴールする
チェックポイントは
SA、PA 1ポイント
道の駅 2ポイント
指定場所 3ポイント
岬ポイント 3ポイント(御前崎含め13ヶ所)
※ スタート、チェックポイント、ゴールの登録は
スマートフォンで操作(現在地、オドメーター、チェックボタン)
そんなバイクのオリエンテーリングっぽい催し大会ですが
とりま、完走させていただきました。
<完走条件:達成>
完走おめでとうございます!
獲得ポイント 20
10/13 16:20 ゴール OD:(25911.0km)
10/13 13:17 【指定】あらい
OD:(25693.0km)
10/13 12:27 【道の駅】オアシスおぶせ
OD:(25641.0km)
10/13 10:58 【SA/PA】梓川SA(下り線)
OD:(25570.0km)
10/13 10:31 【SA/PA】諏訪湖SA(下り線)
OD:(25536.0km)
10/13 10:05 【SA/PA】八ヶ岳PA(下り線)
OD:(25500.0km)
10/13 09:01 【道の駅】しらね
OD:(25466.0km)
10/13 08:14 【SA/PA】増穂PA(下り線)
OD:(25454.0km)
10/13 07:41 【道の駅】なんぶ
OD:(0.0km)
10/13 07:18 【道の駅】とみざわ
OD:(0.0km)
10/13 06:46 【SA/PA】日本平PA(上り線)
OD:(0.0km)
10/p13 06:34 【SA/PA】日本坂PA(上り線)
OD:(0.0km)
10/13 05:27 スタート OD:(25309.0km)
【岬】御前崎
ただ、ナメてかかったわけではないですが正直軽く見てました
ところがやってみると
あわや失格、あわや制限時間オーバー
かなりシビア、かなりキツかったです。軽く見たこと反省します。
今回息子と一緒に走りましたが、親子で同じミスするなんてお笑いものです。
と、言うことで今回は山梨の家からSSTR出発地の御前崎、そこから日本海、
千里浜に着くまでの地図、そして文章をエッセイチックに綴っていこうと
思います。
文章、下手なのはお愛嬌ということで
一つよろしくお願いいたします!
⭐︎ 無灯火の原チャリ ⭐︎
朝2時、当然真っ暗だ。
上の地図は簡易上、中部横断道を通っているけれど、早く出たから
身延町あたりは国道52号、下道を通った。
すると、向こうから、3台ぐらいの動く物体が走ってくる。
多分、若い奴の乗った原付バイクだろう。
東京ならまだしも、街灯の無い山梨の道で無灯火なんて危ないだろ!
今 流行りの電動原チャか!青い光が近づいてくる
ライト点けろ!バカヤロー!
「 エェーーーッ!! 」
すれ違ってびっくりした……
青い光の正体は……
なんと!
3頭の立派な鹿さまでした。。
動物注意!
⭐︎ 1月17日、朝 ⭐︎
その日自分は御前崎ロングビーチの無料駐車場にいた。
前の日から車中泊。
その時乗っていた車はキャラバンで、車の後ろはラックが組まれ、
3本のボードと何枚かのセイルが隙間なく積まれていた。
自分はというと、その下で寝袋に包まれ、情けない格好で一夜を明かす
それがウインドサーファーの定番だった。
朝5時40分頃、地震で揺れた記憶はない。
津波は全く頭になかった。
というか爆睡中だった。
明るくなってから
車のラジオをつけると,
どこのチャンネルも地震のこと一色だった。
関西、特に神戸が酷いことになっている……
朝10時半はまったり晴れていた。そして風は頬に優しいそよ風、
これじゃ、とても乗れない。
浜に出る階段に腰掛けながら海を眺める。
「いやはや、また外したな 」
と、ひとりごちたところに、ラコちゃんが自転車でやって来た。
ラコちゃんは三浦で知り合ったウインドサーフィン仲間、
明るく、人なつっこい性格で人気だったが、ウインドは大して上手くなかった。
ただ、上手くなりたいというだけで、三浦からこの御前崎に移住したから
みんなびっくりした。
まぁ、ウインドサーフィンが上手くなりたいらしいけど最近は
ブギーボード(ボディボード)にも嵌っているらしい。
「 津波来なかった? てか、地震来たら高い所行かなきゃ駄目じゃん ! 」
真面目顔の彼女を見たのは初めてかもしれない。
彼女の話だと、今日の早朝、関西で大きい地震があり、関西ではひどく揺れ、
大きな被害が出ているそうだ。
恐ろしいことに神戸の情報が全く無いそうだ。
震源に一番近い場所が報道されないなんて、こんなケースは初めてだった。
「 神戸、どうなっているんだろ?ヤバくない 」
その時、車のラジオから、テレビとラジオの同時放送ですと、
神戸の状況を伝え始めた。
映像はわからないもののアナウンサーの声がうわずっているのが
ラジオだからよくわかった。
「 テレビ見たいな。◯◯食堂、テレビあったよね。ちょっと行こう 」
その食堂は、仲間が集まった時の溜まり場で、そこで
アルバイトしている奴もサーファー、彼も三浦からの移住組だ。
ラコちゃんのママチャリを車に乗せて、食堂に向かった。
途中、インターに向かう関西ナンバーのサーファーたちを何台も見た。
「みんな速攻で帰るんだろう 」
食堂に着くと、サーファーたちがテレビの前で固まっていた。
店主もテレビを見ていた。
テレビでは、ヘリコプターからの、真っ黒な煙に包まれた
街の映像、ところどころ、赤く炎も映っていた。
崩れかけたビルの映像も映し出された。
早朝の映像か、炎に燃え落ちる民家と
呆然と立ち尽くす人の姿も映り出された。
こんな映像は映画でも見たことがない。
二十数年生きてきて、こんなにも衝撃を受けたのは初めてだった。
自分たちも呆然と、ただ、みんな生きてくれ!そう願った。
ラコちゃんは泣いていた。
幸い、ここに津波は来なかった。
来ていたら自分は今生きていないだろう。
何度も行った御前崎。
記憶はほぼほぼ忘れたが、
1995年1月17日の御前崎だけは今でも忘れない。
⭐︎ 黒はんぺんと桜エビ ⭐︎
静岡、清水では有名だ。
でももっと有名なのは
さくらももこ と 広瀬すず
⭐︎ 安全運転⭐︎
SSTR、このイベント
スタートの時、ちゃんとメーターも入れているのに、
途中日本坂PAから指定地、道の駅富士川までの5か所
全部メーター入れ忘れた。
9ポイントも無効になるかもしれない。
結果は、たまたま、このうちの4か所のポイントに反映されたけど
指定地、道の駅富士川は無効、ブチ飛んでいた。
やれやれ、スタートのメーター入れ忘れたらポイントをクリアしても
多分 DNS (スタートしていない)で失格
無効になった指定場所、道の駅富士川の他、指定道の駅に行かなかったら、同様に
多分 DNF (ゴールしていない)で失格
ルールの理解は、机上でわかったつもりでも、本番ではこうなることも。
しかも親子で忘れてるww
冷静ぶっても、いろんなことが頭にあると大事なことを忘れてしまう。
こういう時が危ない。
完走したことよりも
無事、無事故、無違反、ノートラブルで走れたことに
感謝しよう。
何よりも平常心、何よりも
安 全 運 転 ! !
☆ 渋滞 ☆
連休の中日、しかもピーカン
こうなると、中央道は毎度毎度の大渋滞。
しかもそこらじゅうで。
この日も、須玉ICあたりも渋滞の情報
ということで
道の駅しらねから長坂ICまでは下道を使う。
渋滞を回避したついでに
せっかくだから、ノーベル医学生理学賞を受賞した
大村智先生の家を息子に教えた。
「 ここが、観光名所、大村センセの家 」
「 誰、それ? 」
こんな会話になるんなら、
黙って渋滞に嵌っていればよかった……
⭐︎ ジビエ街道 ⭐︎
今回はこの区間高速を通ったけど、下道だとこのあたり、
ジビエ料理のお店が結構目立つ。
「 シカ肉カレー食べに行こうか!」
と、家族で店の前まで行くものの、
「 また今度にしよう 」
意気地なし家族ですが何か…
⭐︎3択 ⭐︎
さて、松本からのコースだけど、次の3択からお前が選んで。
俺はそれに従うから。
一つ目は、何せ眺めは良いし、見どころ満載!
しかも日本海まで意外に近いし、このコースをチョイスするイベント参加者も多いだろう。
ただ今日は観光客が多いからめちゃくちゃ混んで大渋滞、しかも土砂崩れで片側通行箇所が3つもあるらしい。
世界遺産も通るし美味いもんも食える。
ただやっぱり、人は多いし交通量は無茶苦茶多い
このコースを使ったら、おそらく、最後まで完走するには、
時間との戦いになるだろう。
二つ目は日本海までずっと下道だから財布には優しいコース。
途中の道はワインディングだから楽しいぞ!
このコースは二つの顔があって、途中まではこのコースも見どころ満載
眺めは良いし綺麗な湖もある。
ただ、そこを過ぎると殺伐とした場所にかわり、
ダンプやトラックが多くて片側1車線
抜くに抜けず、精神衛生上もかなり悪い
またこのコース、意外にも交通量は多めで体力を使う。
とはいえ、ゴールに間に合わないってことはないと思う。
おまけだが、日本海に出たところは翡翠が採れるそうな。
かぁさんのお土産に買っていくと喜ばれるぞ。
三つ目のコースは、とにかく遠い、距離は先の二つのコースより
100kmぐらい長い。あと、ずっと高速だからお金もかかる。
ただ今日はピーカン、このコースの眺めは綺麗、そして
「デカい」
大きいということだ。
おそらくこのイベントでここを通る者は
いなくはないが限られてくると思う。交通量は多分少ない。ガラガラだ。
もう一度言うが、このコースはゴールまで距離はホント長い、
だけど、ゴールまで、時間も交通状況も一番安全だ。
さぁ、どのコースをチョイスする?
30秒で決めてくれ!
☆リスクバランス☆
やっぱり三つ目のコースを選んだか。
とりあえず、完走したいもんな。
このコース
距離は長いがリスクは低い。なんとかなるさ
人気の安房、高山コース、もう一つの白馬コース
距離は短いがリスクが高すぎる。
まぁ、帰りはそっちのコースで渋滞を楽しもう。
⭐︎ もう一つのアルプス ⭐︎
日本の屋根と比喩される日本の山地
南アルプス 赤石山脈
中央アルプス 木曽山脈
北アルプス 飛騨山脈
プラス
頚城くびきアルプス 頚城山塊
火打岳 焼山 妙高山 を軸とした山塊さんかい
あまり知られていないのは
もちろん山は素晴らしいけれど、
アプローチが厳しいから登山する人が少ないからだ。
スキーではそこそこ名前はあがるけど。
そんな妙高山が目の前に迫ってきた!
デケー!ホントにでっかい山だ!
そして、新潟県妙高市にある
道の駅 あらい に到着!
ここは指定ポイント
これでメーター入れ忘れた場所を除いてゲットしたポイントは
14
ポイント数、指定地、共にクリア!
あとは日没までに千里浜に到着するのみ!
振り向けば、妙高山が笑って見えた。
Good Luck !!
⭐︎ 孤高の人 ⭐︎
高校の時、友人と、山とスーパーヒーローに魅せられた。
自分のヒーローは植村直己、友人は長谷川恒男だった。
だけど、友人と共通した、最も憧れたスーパーヒーローは、
孤高の人
加藤文太郎
加藤文太郎とは、新潮社、新田次郎著
「 孤高の人 」
に出てくる主人公
今も昔も「単独行」は推奨されない。
登山ではやたら「パーティーを組む」なんてフレイズが主流
そんな中、加藤文太郎は単独行を貫こうとした。
「 貫こうとした 」と書いたのは
「 貫けなかった 」のか?
この小説は、単独行の魅力も綺麗に描かれているけれど、
なかなか貫けない事情、人間模様がぐっと伝わってくる。
小説の結末はさておき、今は「ソロ 」ブーム
ソロキャンプ、ソロツーリング、
「ソロ教」の信者の皆様は、一読されると何かヒントを得る
かもしれません。損はない。
なんて、休憩中、息子と
加藤文太郎
談義できるなんて思い切り幸せを感じた。
そうだ、今はゆるキャンのシマリンちゃんが文太郎だな。
さて、上越の街並みの向こうにキラキラ輝く日本海が見えてくる。
後は日本海に沿って西に向かうだけだ。
さっ、ガンバ !!
⭐︎ 冒険 とボイージュ ⭐︎
冒険というと命をかけるものって感じがするとれど、もう時代が違う
チャレンジ、アドベンチャー、冒険を英語にすると2つの単語が出てくる。
どちらも、よく使われているワードだけど、
使い方としては、今や冒険と意味合いがずいぶん違ってきた。
ところで、
「ボイージュ」 Voyage
というワードを聞いたことがありますか?
英語圏ではよく使われる、ポピュラーな言葉だけど
日本では馴染みが薄い。若い人はわかるかもしれないけど
昭和を生きた人(自分も)は、ほぼほぼ知らない、必要のなかった言葉。
ボイージュの意味は無理矢理の日本語訳で、
長期旅行、航路、船旅、空の旅、長い(時間、距離)旅、宇宙旅行、
危険は別にして、意味合いとして冒険も入っている言葉
自分は去年、働き方改革の恩恵を受け、前職含め初めて、傷病でない、
10日間の休暇を頂き、北海道へラーメン食べにバイクツーリングした。
外国の方から、
「良いボイージュだね!」
その時初めてボイージュというワードを教えて頂いた。
Voyageに” r “をつけると
Voyager ボイジャー
惑星探査機も旅人、そう言う意味だ
日の出から日没までの旅だけど、このSSTRも無理矢理言えば
ボイージュかもしれない。
このワード、言葉がポピュラーになるかどうかはわからないけれど
日帰りでも、自分が、ボイージュだと思えばボイージュ!
そしてあなたはボイジャーだ!
YouTubeで、日本中、まさにそんな旅をしている女子もいるけれど
自分もこの言葉を知った以上、ラーメンを通して
そんな旅を目指していきます。
と言うことで、今まさに日本海、太陽はずっと海の上、雲はほとんどない
なのに海の色が時折変わるのは、きっと日本海の息吹のせいだろう
新潟から富山に入ると剱連峰もキラキラ光って見える。
なるほど、北陸道の西向は常に逆風、道は平坦でも長い長い坂道を登ってゆく
「風が眩しい」
こんな表現使っても、わかってくれますか?
そして今、
富山から石川県に入った!
いよいよ旅も佳境だ!
金沢森本IC、意識して行かないと
金沢東部環状道路、山側環状には行けないぞ!
⭐︎ 能登の方々 ⭐︎
「 みんな遠いところからよく来たねー、おかえり 」
初めて行っても懐かしい場所って必ずある。
能登もその一つ。
かっぽう着を着たお母さんたちが千里浜の向こうで待っている。
なによりも偉大で
誰よりも強く、そしてやさしい母
そんな母の元へ、
「 ただいま 」と言うために
ここからは優しく走って行こう。
再び正面に海が広がる
白尾ICから、道は右に、海は左手に広がってゆく
「 のと里山海道 」
ゴールは眼と鼻の先だ。
ゼッケンNo. 10233
澤木チャレ夫 様
スタート時刻 10/13 05:27:02
スタートオドメータ 25309.0km
ゴール時刻 10/13 16:20:50
ゴールオドメータ 25911.0km
走行時間 10:53:48
走行距離 602.0km
獲得ポイント 20
指定道の駅 1ヶ所
完走条件 達成
①12ポイント獲得:達成
②指定道の駅立寄:達成
③日没(10/13 17:19)前ゴール:達成
ウィニングランコースだは太鼓の鼓動とお母さんの優しい声で迎えて頂いた
「ありがとう」何十回も叫んでいた。
⭐︎ 流れ星 ⭐︎
太陽が沈むと、あっという間に蒼いとばりが下りてくる。
そしてお約束の星、金星が海の空に浮かぶ。
誰もが思わず深呼吸するだろう。
宿を目指して海沿いの道をゆく
都会は空を見上げるけど、ここは正面が宇宙だ。
ビーカムから息子の声
「凄い景色だな!びっくりだ!」
「 遠い対岸から、俺たちは流れ星に見えるかもな 」
と返す。
バイクは時に風になり、今は流れ星になれる
便利な乗りもんだ。
「流れ星か、じゃ、みんな、俺たちに願いを言ってくるってこと」
「その通り!だから俺たちはその願いを叶えるために願うってこと」
息子の声が返ってこない。
「自分の幸せなんてどうでも良くないか?
それより理不尽なことに悲しい想いしている人が笑ってくれたら
こっちも嬉しくなるだろう。そう俺たちは…」
「流れ星なんだから」
息子の笑い声が聞こえてくる、親父の馬鹿は本物だと今更思ったんだろう。
しかし今、本当に宇宙を走っているようだ。
走っているとわからないが、止まると正面から真上まで満天の星
プラネタリウムよりプラネタリウムっぽいリアルな夜空だ。
流れ星として一つ絶対叶えて欲しい願いを一つ
「 能登の方々がみんな幸せになりますように! 」
そして千里浜のお母さんたち、
しじみ汁、めちゃくちゃ美味しかったです!
ありがとうございます!
読んでいただいて
ありがとうございます!
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