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言語化がしんどい.

自称クリエイターの自分には日本語は美しすぎるから.

詩や川柳,文学があるように言葉で表現ができたりする.
僕も何かつくりたい時に言葉を使って大体の構想を練るけど,そのときに表現として完成してしまうときがたまにある.語感が良かったり,言葉としての矛盾に感覚的になったりと手段としての言葉に翻弄されるときがある.

クリエイターとしてイメージに変換する必要あるのかって自分の自己同一性を自分で裂いていくような感覚になる.つくるよりも言葉として言い表す方が早いからつくることに物怖じするようにもなった.

だから僕は言語化しんどい.



たしかな自意識をかたどる言葉と向き合いたくないから.

「ぼくは口が固いから」とか「ぼくは誠実です」とか、野暮な言語化がある.
口が固い奴はそんなこと言わないし,誠実な奴はそもそもそんなこと言う必要がない.

気遣いできる人間になりたいけど気遣いという言葉がでてくればそれまでの奴なんだなとも思ってる.

僕が何かを言えば言うほどに主張すればするほどに歪んでくる.
最後には言葉は額面を無視して反作用的にぼくの人としての弱さを抉ってきたりする.

だから僕は言語化がしんどい.

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梅野瑳刀
のらりくるりと芸術大学中退. 1998年製. 空気を画素におとしこもうと風景をパシャり.二次元(平面)と三次元(立体)の次元間の往来を主題に作品を制作しています.また言語バイアスによる対象からの各個人の情緒レンダリングを試行しております.