お互いのことを大切にし合う
これまで信頼関係を構築するための雑談のコツを2つ紹介してきました。今回紹介するコツは「お互いのことを大切にし合おう」です。
大人も子どもも大切に思い合う必要性
大人が子どもを大切に思うのは当たり前かもしれません。では、なぜ「お互い」が大切に思い合う必要があるのでしょうか。
大人だけが子どもを大切にしている状況では、子どもが大切にしてもらう関係性です。その関係性の上では、大切にしてもらうための行動が増えます。
これは信頼ではなく、信用のような対価を求める大切にする方法になってしまいます。
大切にし合うこと=自分の表出
お互い大切にし合えた場合は、対価を必要としないので
「何を言ってもOK」「助けてと言ってもOK」
「楽しさを分け合ってもOK」
のように自分の純粋な思いや感情を躊躇なく表現できやすくなると私は思います。この自己表現のしやすさが信頼関係の構築につながるのです。
大切にし合う状態へのステップ
お互いに大切にし合う状態を作るには段階があると私は考えています。
1段階目は「大切にしてもらっている実感を与えること」
2段階目は「「大人も弱い存在なんだ」と実感してもらうこと」です。
まず第1段階を満たすために「その子にとって大切にされていると実感できること」は何か考えましょう。
承認されることなのか?遊んでくれることなのか?一緒にいてくれることなのか?話し込んでくれることなのか?
大人も弱さを見せる
大切にしてもらっていると実感してもらえたのなら、次は大人も弱い存在だと思ってもらう必要があります。これは自分が力になれると子どもが思えるために必要です。
自分に置き換えて考えてみてください。
「完璧で他者の力がなくても活躍している人」と「頑張っているけど完璧ではない弱さもある人」ではどちらが何かをしてあげられると思えますか?
子どもからは大人が前者のように見えがちです。だから子どもたちと対等な存在なのだと伝えるために弱さを見せる必要があるのです。
弱さを見せる方法
実際「弱さを見せなさい」と言われて見せるのは難しいものです。そこで見せ方として「相談してみる」と、「失敗談をしてみる」を提案します。
私は子どもたちに最近の小さな悩みをよく相談していました。
例えば「学校の先輩からすごくプレッシャーをかけられていて、少し最近焦ってるんだよね…」と相談してみました。
そうすると子どもたちは「そんなの気にしないで、ゆっくりやればいいじゃん?」とか、「わかるわ!そういうの嫌だよね!」と親身に相談に乗ってくれます。少し発達度合いが遅れていた子どもでも、「自分ならそんな先輩はぶっ潰す!」とじっくりと考えて、自論を教えてくれました。
このような相談や失敗談を重ねるうちに、子どもたちからの相談も増えてきて、いつしか信頼関係が構築されていたように思います。
大切にしてるよ詐欺にはご注意を
最後に注意事項としては、大切にしているよ詐欺をしないことです。例えば「大切にしているから話を聞かせてほしいんだよね」とメッセージを出して、結局話を聞いてあげないことなどが挙げられます。これは結局大切にしてあげる行動がなく、前回も書いたように信頼関係を損ないます。
まとめ
今回は雑談の重ね方のコツになりました。まとめると以下のようになります。
次回で雑談のコツはラストです!ぜひ次回もご覧ください!
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