「いつだってそう 歌えば」(2024/12/11の日記)
みなさんは「馬越健太郎」をご存じだろうか。
2017年冬、バーチャルYouTuberが爆発的にその知名度を上げたタイミングでオリジナルソング『馬馬馬越』を引っ提げ華麗に現れた、半人半馬の歌って踊れる天才俳優だ。
その後も2ndオリジナルソング『知らねえ奴はモグリ』の公開・大人気コンテンツ「馬越レイディオ」の投稿など精力的に活動していたが、所属していた岩本町芸能社が2024年3月をもって廃業してしまった現在、その後の活動や行方については一切の情報がない。
そんな中、彼の意志(遺志の誤字ではない。馬越は終わっていないため)が生き続けている場所がある。
最近名前を聞くことも少なくなったLINEのオープンチャット機能だ。馬越本人が2019年に作成したルーム「【公式】馬越専用オフィシャル」は2024年の今も存在している。
概要にあるとおり参加者それぞれが全員「馬越」になることで、馬越の馬越による馬越のための空間が成立しているのだ。
百聞は一見に如かず。その一端をご覧いただこう。
こんな感じ。約165名の馬越たちが不定期に『馬馬馬越』の歌詞を繋げはじめ、それが完成すると馬越の決まり文句「イェア!」で褒めたたえるという"流れ"が存在する。各個人が匿名の馬越となり、小さな界隈内特有のノリを共有する様相はさながら古き良きインターネットの匿名掲示板のようだ。
消息の分からない馬越を想い、馬馬馬越を日々唱える馬越たちがいる。馬越は本来の意味でバーチャル(仮想)な存在へと昇華してしまったというのだろうか。
我々は相も変わらず掴みどころのない天才俳優の面影を追っている。蹄の音を響かせながら。
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