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鯛だしとハーブのらーめん を終えて

春と秋、年2回の鯛だしのらーめん。
おかげさまでこの限定らーめんを楽しみにして下さっているお客様も増えてきました。

春と秋、鯛には年に2回、旬といわれる季節があります。なのでこの季節に合わせて鯛のらーめんを限定でお出ししているのですが、今年は初の試みで秋の鯛出汁は少し趣きを変えてみようと思って作ったのが今回の限定です。

自宅の庭のほんの小さなスペースに家族が食べる分の野菜をほんの少しですが栽培している自家菜園。その畑に今年はハーブ専用のスペースを作ってみました。

今回はその中から魚に合うハーブを7種ピックアップ。

ディル、パクチー、イタリアンパセリ、フェンネル、スープセロリ、チャービル、食用マリーゴールド。

特にマリーゴールドは、香りも個性的でいて、また白く可愛らしい花が咲くハーブ。口に入れると強い香りがパーンと弾けます。

スープに使用する鯛は、天然物と養殖を半々で使用しました。

乳化させて白湯スープに仕上げる為、脂が欲しかったのでわざと使用しています。

一度熱湯に通して、流水で洗いながら血合など丁寧に取り除きます。

それでも煮出して濃度を上げていくと多少臭みが出てしまうので丁寧にアクを取り続けます。

白濁したスープですが、コッテリというほどではなく、口に入れると少しまったりとした口当たりを感じる程度。
このバランスをちょうど良いところに持っていくのが今回難しかったところ。
お召し上がりになるお客様の顔色や反応を見ながら少しずつ修正していきました。

初めてのチャレンジでしたが、繰り返し作っていくうちに納得のいくものに成長していく、これも限定の醍醐味です。

マッシュルームと黒胡椒の洋風鯛めし。
こちらもとてもご好評いただきました。

鯛とハーブがどちらも殺しあうことなく主張する、お互いの個性を活かすような、そんなイメージで作ったラーメンです。

年2回の旬の季節に、同じ事をするのではなく、また同じ様な素材でも違った美味しさを感じていただけたら嬉しいです。

また来年はさらに工夫を重ねてより一層美味しく仕上がる様改良致します。

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