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怪しい??宗教??LES WORLDの「国創りFES」に参加してみた!

怪しい?LES WORLDのイベント「国創りFES」に参加すると、実際に宗教系のイベント.....ってことはなく、自然に囲まれた地で繰り広げられた、「人生最初の日」をテーマにした壮大なイベントだった!

例年GW真っ只中に広島県の山奥にあるヘリポート跡地にて行われるLES WORLDの「国創りFES」のキャンプに初めて参加してみた!



そもそも「LES WORLD」って何?宗教!?怪しい??


NPO法人「LESWORLD」


LES WORLDは世界中の孤児院やスラムで子どもたちとミュージカルや映画の制作を行っているNPO法人です!!この説明ではまだまだ怪しくてまだまだ信用できない方もしくはLES WORLDについてもっと詳しく知りたい方はこちら(https://lesworld.org/)をご覧ください!
結論として、LESWORLDは怪しそう、宗教っぽいけど怪しくも宗教でもなかった!!
(でもこのイベントの序盤はずっと怪しくて怖くてずっと宗教かと思っていた)

そもそもこのイベントをどうやって知ったのか?参加を決意した理由!!

国創りキャンプ2024年の広告

このイベントを知ったきっかけは、SNSの広告!キャッチフレーズが「圧倒的な星空の下 4日間だけ現れる自分たちの『国』」で、この広告を見たときは正直、何かの宗教系のイベントだと思い怖かった。でも、年齢・性別・学生or社会人を問わず、多種多様な方々が参加するってことで、このキャンプに参加することで、日常ではなかなか体験することができない何か新しい発見・経験があるのではないかと思い、参加を決意!(万が一、宗教系のイベントであったとしても、それはそれで面白い経験になると思っていた。)

いざキャンプ当日!!怪しく怖い気持ちを持ったままキャンプ開始!

集合場所の広島駅に集合するまでは、余計な勇気を出して、LES WORLDとかいう聞いたことが無い怪しい団体が主催のイベントに申し込んでしまったと、少し後悔することもあった。実際に集合場所の広島駅に到着したほかの参加者たちは、大学生の見た目の方もいれば雰囲気的に大人びていて、おそらくは社会人だろうなという方など様々いた。その参加者たちも、過去のLES WORLDのイベント(「国創りFES」や「無人島キャンプ」など)の参加者を除けば、全員不安そうな表情をしており、心の中では宗教のイベントである可能性がますます高まっていた。キャンプ地までは、広島駅から少し離れた山奥にあり、全員が準備されていたバスで移動した。この『山奥までバス移動』というところにさらなる怪しさを感じたとともに、このキャンプのルール(「国」の法律)として「スマホは極力使用しない」というものがあり、これもますますの宗教イベント感を演出していた。会場に到着すると、LES WORLDのメンバーが出迎えてくれ、同時にこのキャンプの目的、「国」のルールなど一通り説明された。そこでは、「このキャンプは、人生最後の日から生まれ変わって人生最初の日に到達するまでの間、どんなことを考えているのかに焦点を当てたもの。」と説明をされ、これはいよいよ本当に宗教かもしれないと感じた。怪しい気持ちが最大値のまま、様々なワークショップを行ったのだが、怪しさや宗教感を抱いていたのは最初のキャンプの説明までで、(キャンプ後に親戚などにこのイベントの話をすると、宗教のイベントに参加したとして本気で心配されるのだが...)実際に新たな仲間たちとキャンプ中に様々な活動を行っていると、怪しいなどという感情を覚えているほどの心の余裕はなく、ただ目の前で行われている新鮮な出来事に心を奪われ夢中になっていた。

LESWORLDによって周到に準備された多種多様なワークショップ

ワークショップの様子

このキャンプでは、何十個という数のワークショップが用意されており、どのワークショップもそれぞれ意味や理由がLES WORLDによって周到に用意されており、このワークショップのおかげで、他の見ず知らずの参加者とも交流することができ絆が生まれ、また、自分自身の新しい発見にもつながったと感じた。ワークショップをすべて振り返り、感想などを書いていきたいのだが、ネタバレになってしまうと考えたので、特に印象に残ったワークショップのみを振り返り、そのほかのワークショップに関しては、実際に参加してからのお楽しみということにしておく。記憶に強く残ったワークショップは、「バッドアップル」というもので、これは1グループに4~5人程度に分かれ、自己紹介やここまでのキャンプで感じたことなど、あるテーマに関してそれぞれのグループの仲間たちと話し合うのだが、グループ内に1人だけその話し合いに参加しない人がおり(LES WORLDによって全員にばれないように指定された人)、その状況下では、話し合いは効率よく進むのか、又は全然進まないのかについて実際に体験するというワークショップであった。私のグループでは、話し合いに参加しない人に指定された人がここまでのキャンプの中でまだ話したことが無い方で、初めましてという状況であった。実際にテーマに関して話し合っているときに、指定された人は、他のグループのところへ行ってしまったり、グループに帰ってきても、話し合いに参加しようとせず、ずっと下を向いて草むしりをしていたりして、他のグループのメンバーも非常に困惑しており、私自身も「この人とは、あんまりうまく関わることができない」と感じた。その結果、グループ内での話し合いは全くはかどらず、出されたテーマに関して全く話し合えないまま、話し合いの時間が終了してしまった。終了後、LES WORLDの団長から、「話し合いに参加しようとしなかった人は実は仕掛け人でこれはバッドアップルというワークショップでした」とネタバラシされたとき、グループ全員驚いたとともに、安心したというのも本音であった。続けて団長から、「グループ内で何か話し合いをするときに、全く参加しようとしない、無関心、ずっと黙ったまま、否定しかしない人がグループに1人でもいたら、いない場合と比べて話し合いの効率は格段に悪くなるという研究結果があり、それを実際に体験してもらった。」と説明があり、私は非常に驚き、このワークショップが強く印象に残った。ここからはすごく個人的な話になるのだが、学校などで、班に分かれて議論する機会などはこれまで数多く経験してきたが、時間内までに話し合いが進まないときや、うまくまとまらないことも多く経験してきた。この時の状況を思い出して振り返ってみると、確かに団長の話していた特徴の人がおり、話し合いの効率を悪くしてやろうなどの思惑はないが、図らずも自分がその特徴に当てはまってしまっていたことがあったのを思い出した。今回のワークショップでは、話し合いに参加しようとしない人に話題を振ってみたりして何とか参加させようとみんなで必死になっていた。過去に自分が逆の立場になってしまっていた時も、他のメンバーは自分に話題を振ってくれたり、頑張って笑顔を作ってくれたりしていたことを、はっきりと思い出し、過去の自分はこんな事をしてしまっていたのかと、すごく申し訳ない気持ちになったと同時に、この体験を生かして、二度と話し合いに無関心な人にはならずに、積極的に参加しようと決意できた。このワークショップで新たな自分の発見を発見でき、どのように向き合っていけばよいかに気づけた。なので自分にとって非常に大きなワークショップとなった。(ちなみに「バッドアップル」という名前の由来は、今回のようなグループ活動をリンゴに置き替え、一つ腐ったリンゴがあったら、他のリンゴも悪くなるというところからきている。)

ワークショップで作った自分たちの国の国旗

「TOKI」の「BIRTH」

このイベントでは、キーワードとして「産まれる」という言葉が選ばれており、その言葉の曲である「TOKI」の「BIRTH」をキャンプを通して、全員で練習を行い、3日目の夜に本人TOKIさんの演奏に合わせて歌い踊るというワークショップも存在した。3日間キャンプ参加者149人が一つの目標に向かって、必死に取り組んできたものが3日目の夜に本番という形で表現される。この目標があるおかげで、149人が同じ方向を向いて団結することができた。3日間この「BIRTH」以外のワークショップにおいても人とのつながりを強く感じることができた。これは日常ではあまり意識していなかったものであり、このキャンプで意識的に感じようとしていた訳では無いが、非常に強く人とのつながりを感じることができた。誰も知り合いがいなく、一人で始まったこのイベントも気がつけば全員というわけではないが半分以上の人とは接点があるような関係にはなっていたし、どのような特徴・背景を持っているかも知るようになっていた。キャンプ初日は全く知らなかったこの仲間たちが相手を認めて自分を認めてくれるおかけで自分らしさを存分に出すことができ、新しい自分を発見することができた。このキャンプを楽しく、自分らしく、過ごし、新しい自分を発見するためにはこの149人は欠かせない存在となっていた。このキャンプを作り上げてきた149人と最後に団結して「BIRTH」を歌い、踊りあげたときにはこれまでに体験したことがない達成感、感動を味わうことができ、これは言葉で表せる程度の感動ではなかった。ぜひ一度自分の肌で体感してほしい。

本番の様子

キャンプを通じて感じた人とのつながり

自分ひとりで参加したはずのキャンプは気がつけば、自分を含めた149人がいなければ過ごせないキャンプとなっていた。ここに日常ではあまり感じなかった人とのつかながりを強く感じ、このキャンプの一番の醍醐味だと感じた。普段の日常では人とのつながりは当たり前過ぎて、人と関わることに対して機械的に接してしまい、無関心な部分があったかもしれない。そのことに気づかせてくれ、より人とのつながりを大切にしようと感じることができた。この空間を生み出すためには、怪しくて、宗教っぽいかもしれないが、広島駅からバスで山奥まで行く必要があるし、目の前の人とのコミュニケーションを重要視するからスマホの使用をできるだけ禁止にする必要があることを最終日に理解できた。人とのつながりが人生の醍醐味であることを体感することができた。

ワークショップ後の記念撮影

最後に

勇気を出して物事を選択する時・自らを変える時、成功することもたくさんあるが反対に失敗することもたくさんあった。今回のキャンプに勇気を出して参加したことは、本当に勇気を出して正解だったと感じる。最初は本気で宗教を疑ったが、全く怪しいことはなく、新しい自分の発見、新たな仲間との出会いなど普段の日常ではそう数多く経験しないことを4日間に凝縮して体験することができた。怪しそうでLESWORLDのイベントへの参加を迷っている方は騙されたと思って勇気を出して参加してほしい。これまで経験してきたはずのことなのに、知らなかったことがたくさんLESWORLDの世界にはあるはずです。


国創りFES最終日の写真

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