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日本人の口にも合うアラブのチーズケーキ・クナーファ(クナーフェ)
クナーファ(クナーフェ)とは?
タイトルにはアラブと書きましたが、クナーファ(كنافة)はトルコやギリシア、バルカン半島でも食べられており、中東およびその周辺で広く見られるデザートです。
地域により名前も少しずつ異なりますが、クナーファの大まかなレシピは、カダイフ(カターイフ)と言う小麦粉で出来た細麺状のクランチーな生地、またはセモリナ粉が使われた滑らかな生地に、フレッシュチーズ、アシュタやカイマク(どちらもクロテッドクリームに似ている)、ナッツ等が挟まれていると言うものです。
また、中東では出来上がった熱々のうちにローズウォーターシロップがかけられることも多く、フローラルで独特な味わいになっています。
左側のバクラヴァの表面がカダイフです。
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また、アラブのクロテッドクリーム的存在で、少しカッテージチーズのような食感もある、日本にはないこちらのクリームがアシュタ(カシュタ、キシュタ、ギシュタ)です。
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したがって、クナーファには地域によってレシピが少しずつ異なるのですが、例えばこちらはトルコのイスタンブールで食べたクナーファです。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87732745/picture_pc_8dc1dfafc66081b9f77da6a69ac78f79.jpeg?width=1200)
こちらはシリアのクナーフェです。
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こちらはイエメンのクナーファです。
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そして、こちらはカタールのドーハの空港で食べたクナーフェです。
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そして恐らく一番特徴的なのは弾力のあるチーズ(アッカウィチーズ)が入っているタイプで、チーズが予想以上に伸びます。
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また、地名で言うとパレスチナのナーブルスのクナーファが有名です。
ちなみに個人的な体験なのですが、ヨルダン系のクナーファがチーズの伸びが良く(笑)、私の好みです。
クランチーな生地の方の、カリカリのカダイフと伸びるチーズの異なる食感の組み合わせが贅沢です。
初めてクナーファを食べたのはヨルダンのアンマンで、歩いていたらとにかくたくさんの人たちが集まって立ったまま何かを食べていたのでつられて買ってみたのがきっかけです。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87732545/picture_pc_3c750bf053563099a090ea74731a291e.jpeg?width=1200)
食べてみたらとっても美味しくて、その場でさらにもう一度並んで注文しました。
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泊まっていたバックパッカー御用達のユースホステルから至近距離にあったので毎日食べるのが日課になり、多い日は3回食べました。
カタールでクナーファが有名なAl Aker sweets
久しぶりにクナーファを食べたくなったのでカタールで人気のあるペストリーショップであるAl Aker sweets(アルアコルスイーツ)に行って来ました。
![](https://assets.st-note.com/img/1695290369570-0b6yeQGUJy.png?width=1200)
長いショーケース風なガラス越しにスイーツが並べて売られているのが中東ですね♪
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87732554/picture_pc_9b975391ba54188634b62554e43248ee.jpeg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1673256054647-gKNdRLP4kY.jpg?width=1200)
クナーファにはピスタチオのパウダーがかかっています。
キロ単位でも売られており、単品で頼む時は一つ一つこのヘラのようなものでカットして出してくれます。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87732555/picture_pc_e756402fcdb1a21f284752979d973fca.jpeg?width=1200)
熱々なクナーファが食べたいなと思っていたら、電子レンジでチンをしてくれました。
二つ頼んだ訳ではなく、これで一人前です。このお店ではカダイフが使われたカリカリのタイプ(ヒシュナ)と、しっとりしたタイプ(ナーイマ)の二種類あるのですが、私はカリカリが好みです。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87732557/picture_pc_80ed459d77db492b58f51f4a3f22b78a.jpeg?width=1200)
下の写真は別の日に撮った写真ですが、写真の左側がしっとりタイプのもので、カリカリとしっとりのミックスでお願いすることも出来ます。
![](https://assets.st-note.com/img/1672853405502-2KxdZA50dv.jpg?width=1200)
翌日には硬くなっていそうですが、翌日までクナーファを食べないでいられる自制心がなく、二日目のクナーファを食べたことがないため、検証できておりません。
Attarと言うシロップはもちろん甘いですが、かけなければ甘さも控えめで日本人にも食べやすいスイーツです。(チーズの部分はシロップがかかっていても甘くないか、もしくはわずかに甘い程度です)
アンマンのお店のように元からAttarがかかっている所もありますが、別添えの場合は好みの甘さに調整しながら食べることが出来ます。
ドーハに住むヨルダン人のお友達は、「クナーファは甘さが調節できるからいいのよ〜」と言っていて、この発言には賛成しか出来ません(笑)
※しかし、結構なアラブ人が大量にAttarをかけて食べています。
お店の中では、このタイプ(マブルーマ)のクナーファも食べやすいです♪
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近くで撮った写真もあるので載せておきます(左側のクナーファです)
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甘そうすぎて食べたことはないですが、チョコのクナーファもあります。
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他のアレンジ系のクナーファだと、他のお店でピスタチオクナーファやサフランクナーファ、ヌテラナーファ、ロータスクナーファ、キンダークナーファだけでなく、アイスが載ったパフェのようなタイプも見たことがあります。
どれも甘そう過ぎて、アレンジ系の中だとマンゴークナーフェが美味しそうです。
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今回ご紹介したのはスークワーキフにある店舗です。
スークワーキフと言うメトロの駅から徒歩2分位です。意外と小さいお店で、最初に行った時はうっかり通り過ぎてしまいました。
この写真の、金の親指の左隣のお店です。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87938531/picture_pc_005179b4c43210dee4f8fa86c924b80f.jpeg?width=1200)
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87938556/picture_pc_91041a65acf00b59ee5b0146a1efaf12.jpeg?width=1200)
店内のイートインスペースはほぼなく、お店の前にある屋外スペースで食べることが出来ます。
ここの店舗は、特に夏場はデリバリーや持ち帰りのみの人も多いです。
近くに素敵なアゼルバイジャン料理のお店もあるのでぜひ行ってみて下さい♪
歩いて行ける距離に外観がとても美しいイスラム文化センターもあります。
日本でクナーファが食べたくなったら
日本でクナーファが食べたくなったら、東京・広尾のシリア料理レストラン「ゼノビア」がお勧めです。
そう言えば昔テイクアウトをするために電話をしたら、早い時間帯に電話をしてしまった私も悪いのですが、そのスタッフの方(厨房担当の方でしょうか?)の日本語が通じず、さらに英語も通じず、日本にいながらにしてアラビア語で注文をしたことがあります。
しかもその人のアラビア語も明らかにネイティブではなく、シュールでした。
シリア人のオーナーの方は確か日本語も話されたと思うので、英語が嫌いな場合でも皆さん安心して通ってみて下さい♪
シリアのチーズスイーツであるハラーワトエルジブンについてはこちらをどうぞ。
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