中国ドラマ≪鶴唳華亭≫ 感想


鶴唳華亭 〜Legend of Love〜(全60話)
鶴唳華亭 外伝 〜別雲間~(全12話)

■ネタバレしかない感想

結論

予想を裏切られて先が読めない物語は面白い。
ミスリードや上げて落として残酷な選択肢を突きつけてくる展開に何度も😰😨😱となりました。
予想裏切られた一覧という感じでメモでもしておけば良かった。

■鶴唳華亭 〜Legend of Love〜

序盤

この皇太子はダメなやつなのか?と思っていたら、カウンターしだして実は賢いのか?と評価に困る冠礼の儀から始まった。
皇太子の成人云々で罗晋20歳役!?と結構びっくりした。
次の科挙試験では実は先に仕掛けていて、いけるやん😋と思っていたら逆手に取られるという驚きの展開。
その後ヒロインと出会って色々あって、一番印象に残っている行宮からの帰還&直訴。
ヒロインと結婚させてやってもいいかとなった穏やかな陛下&ゴマをすりながらウキウキの皇太子。
からの一瞬で地獄へと突き落とす絶望展開。
陛下と皇太子の表情が変わっていく演技と演出が素晴らしい。
自分の記憶力が衰えない限りずっと覚えているシーンになりそう。
その後の師匠死亡シーンで初めて泣いたはず。
しかも更に追い打ちをかける、師匠or想い人の家族どちらを選ぶかという残酷な選択肢。
その選択で陸父子が助かってヒロインと結婚できるかも?と希望を持たせたミスリードも酷い😭
結局師匠の名誉を選んだけど、最終的にどちらも救う皇太子の情の深さには感服する。
陸父子の処刑直前に義弟のコメディシーン入れてきた時は正気か?と思いながらも、これは処刑されないパターン?でもこのドラマのことだし……って最後まで分からなくてドキドキした。
処刑は無事回避で終了。

中盤

皇太子の結婚。
皇太子妃は性悪系を予想していたら真逆の存在な上に最後まで良い子だった。
ヒロインは長州に行って誰と結婚するのかと思ったらまさかの女官潜入。
よくある設定だけど盲点だった。
女官になったヒロインは無事脳破壊されてた🤯
女官潜入は家族を助けたいと言いながらもそんなに行動してないから何がしたいのか分からなくて割とイライラした。
この時のヒロインは舞台装置になってたと思う。
でも主要人物ほぼ宮廷にいるからヒロインだけ別の場所にいると話作るの難しいだろうし、こういう展開で皇太子の側に居続ける状況作ったのかな〜と予想してた笑
そのあとどうしようもない義弟やら色々経て予想を裏切ってくる展開、陸父子の処刑。
一度処刑を免れたから完全に油断してた。
中書令の系譜出てきたとき、陸って同じ苗字だけど関係ある?とは思ったけどさぁ😩

終盤

皇太子妃が死んで逢恩も行ってしまって、ヒロインの恋と正体がメイン。
本名の陸文昔より顧内人と呼ばれた回数の方が絶対に多いヒロイン。
私印と身分を明かすまですごく長く感じた。
あれだけ拷問やら色々やってたのに皇太子のヒロイン(顧内人)への好意がちょっと急すぎて、実は最初から正体知ってたのかと思った。
そう思いつつも、想いが通じ合った時のやり取り良かった☺️
からの底へと落とす終わり方。
お手本のような上げて落とす。
それもなんやかんやで解決して、側室関係で再び脳破壊されるヒロイン🤯
そこからまた裏切ったり実は裏切ってなかったり色々あった結果大勝利して最終回。
途中ダイジェスト風味で😳となったけど、最後の皇太子とヒロインが寄り添うシーンで外伝ハッピーエンド確信!🥳👍
そして外伝へ。

■鶴唳華亭 外伝 〜別雲間~

趙王

両親から愛されてなくて一番可哀想。
でも本人はそこまで深刻そうじゃないし、権力的に脅威じゃないせいか兄の斉王と仲良いのが幸いかな〜とか思ってたらあの展開。
可哀想な人のまま終わると思ってた。
あの母上は強かで図太くてしぶとい風格があったけど、皇后の座と斉王が皇太子の座に着くのが目的と考えると死んでもおかしくない状況ではあったね。

顧思林

伯父上の死は前作最終回で明示されてたけど、一切無駄のない上げて落とすの華麗なコンボ。
この方も死ぬとは思ってなかった。
その後陛下に失望する皇太子だけど、このやり取り今まで散々皇太子が陛下にされてたやつだなーって笑
初めて立場逆転した気がするし、話の作りが上手い。

張紹筠

出てきた瞬間、そういえば軍に飛ばされてたなぁと思い出した存在。
愚息、愚弟、義弟ばかり見たから名前覚えてなかった。
この義弟は頭が悪いだけで死ぬべき極悪人というわけではなかった。
でも無知は罪ともいうしその致命的な欠点のせいで、前作では死罪級のやらかしをして回避したような。
もしそうなら処刑回避→死亡の陸父子と似たような死に方かな。
父親の張陸正のせいでもあるけど、因果応報かもしれない。
皇太子妃だった姉・この弟・斉王の側室の妹(は微妙なところだけど)、父親の悪行が子どもに跳ね返ってきてる。
初登場のときはここまで出てくると思ってなかったし、なんやかんやで生き延びそうな感じではあったんだけどな。

斉王&斉王妃

貴重なコメディも兼任してた敵役。
印奪ったり首吊ろうとしてた序盤のやり取りはコメディで一番面白かった。
見てる分には斉王妃可愛い。
この夫妻はいつ頃退場するのかな〜とは思ってたけど、そこまで嫌いではなかった。
斉王は権力争いには負けたけど、死んでないし斉王妃もいるし側室が子ども産まれるとか言ってたし視聴者側から見たら勝者だと思う。
時代劇は権力の方が価値がありそうなので。

顧逢恩

父兄の元に行ったあたりから顔つきも変わっていって不穏な空気はあったけど、謀反自害までいくなんて……。
序盤とか逢恩いなかったらこのドラマの空気終わりだよ😫って思ってたのになぁ。
逢恩だけはずっと理解者だと思ってた😩
逢恩、陳姉さん、王じい全員いなくなるの予想できた人いるのかな。

皇太子

本人は頂点に立ちたい訳じゃないのに周りが勝手に動くせいで窮地に陥って大切な人を失っていく不憫な主役。
逆に言うと損得抜きに陛下にさせたいと思わせる人望や才能があったという訳だけど。
陛下のせいで終始重めのシリアス進行だから、序盤の逢恩との掛け合いや女官ヒロインとの恋愛シーンは見ていて楽しかった。
前述通り、前作最終回の2人で景色を眺めてる最後のシーンのせいで外伝はハッピーエンド確信してた。
どうせ生きてると思ったから中々衝撃が凄かった。
それにしても皇太子&師匠・伯父上・陛下の親子の情を見せるシーンは泣ける。
忠と孝の話は、そういうことなら愛情を持って接するの難しいなとやっと陛下に納得したり。
昔の中国の儒教思想なのを知れて少し賢くもなれた😋

■最後に一言

主題歌の『出塵』が好きだったという理由で視聴したけど、本当に見て良かったし出塵は素晴らしい

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