ピンクからの羨望
2年前から乗っているのはAJS Tempest Scrambler125。
原付二種のピンクナンバーです。 64歳の時に35年振りのリターンライダーとなり、その時の手に入れたのはYAMAHA MT25 250CCの2シリンダーマシンです。 コロナ禍の時で市場にバイクが品薄状態の中、古くからのバイクショップの店主がやっとの思いで探し出してきてもらったマシンでした。 前期高齢者がのるにはやや過激な感じがするマシンでしたが、気分が若返るというようなマシンでした。
このマシン1年弱手元にありましたが、走行距離は300㎞あまり.…情けない走行距離です。 ETCもつけたのですが1度も使うことがありませんでした。
そもそもリターンが無理だったということではなく、乗りこなすことは問題なくできます。 ただ.…
①当時POCDのために、少し動くと息切れがするという体でした。(今でも息切れはしますが、当時よりは楽になっています。)
②マンションの駐輪場の位置が悪く、バイクの出し入れが非常に面倒な状況です。 ですから出し入れをするために何度も切り返してマシンを押したり引いたりしなければなりません。 そしてその出し入れで息切れが激しくなります。 路上まで押してマシンにまたいでから、息が整うまでしばらく待たなければなりません。
乗ることはできても、取り廻すことが難しい体でした。 走っているときはいいのですが、駐車場で押すとき など、苦しくなるときもありました。
駐輪場からの出し入れがきついとなかなか乗る気になりません。 乗れていないなあと気にはなるものの、またあの苦しさに耐えてマシンを出し入れしないとならないのかと思うと、ヘルメットをかぶって出かけようという気持ちが遠のいてしまいます。 かなりの時間乗らずにいた時に、125CCへ排気量をダウンさせてみようと考えました。 重量も軽くなり取り回しも楽になるはず。 またバイクショップの店主に相談し、今乗っているAJSを購入することとなりました。 はじめのうちは取り回しで息切れがするときもありましたが、今は無理なく取り回しをすることもでき、毎週のように100-150㎞のソロツーリングを楽しんでいます。
が、ここにきて、多くのリターンライダーは大型マシンを操り、ツーリング先の駐車場でもピンクナンバーのスポーツバイクをほとんど見かけることがありません。 高速に乗れないので、遠出もできず、地道で楽しむしかありません。 峠の登りは、以前の私のように息切れを繰り替えすマシン。
もう中型に乗り換えて、以前のように楽しむことはできないのかなあと、白ナンバーや緑枠のナンバーのマシンに羨望の目を向けています。
でも、ポンコツのリターンライダーにはピンクナンバーがお似合いなんですかね。 今のマシンに愛着はあるけれども、ピンクからの脱却にもあこがれています。