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中井正広のブラックバラエティの思い出

2004年7月という中途半端な時期にスタートした「黒バラ」。SMAP中居正広・オセロ中島知子をメインに据えたバラエティ番組だったが、ここで「どういう番組だったか」を説明しようとして、すごく困ってしまった。「なんかいろいろやってた番組」だったから。自分で勝手に決めたnote更新時のポリシーを曲げてWikipediaをガッツリ参照してみたら、

番組開始当初のコンセプトは、毎回一つのテーマを追求する学習バラエティ。様々な発明品の裏話や制作秘話と、それらを生み出す、世の常識を超越した“ブラックマインドを持つ”社長を、1970年代・1980年代のアイドル歌謡、ジャパニーズ・ポップスなどに乗せて紹介していた。

Wikipedia「中井正広のブラックバラエティ」より

とのこと。確かに初期は、世に溢れるいろんな製品を取り上げていた気がする。でもそんなことより印象に残っているのは、出演者のセリフをほぼ全て吹き出しで表示したり、細かく表示される赤いツッコミテロップだったり、VTR中のテロップのサイズが一文字ずつバラバラだったり、なぜここで使われるのか理由が不明なBGMや効果音だったり、杉本るみによる内容と不釣り合いなシリアスなナレーション、といった奇抜な演出の数々。これらが見る上で邪魔になっているわけではなく、番組としての味になっていた。


その他覚えてるのは、白ごはんに何をかけたら美味しいかをやってみる「黒(ブラ)ワザごはん」のコーナー(ここで中居くんが「水かけご飯」を披露していて実家の経済状況を察してしまった。あと一般人が送ってきたVTRで海水かけご飯やってて流石に「真似しないでください」のテロップ出てた気がする)とか、パネルに写っている野球選手の脚だけ見てどの選手か当てるクイズとか。あと日テレ麹町スタジオ近くのメシ屋の出前配達が早すぎることにスポット当てた企画とか、大画面でスーパーマリオブラザーズやる企画とか(この回で、自分が小学校低学年からずっと見ていたサイト「ALL SUPER MARIO」の管理人であるkikaiさんが、助っ人プレイヤーで出てたのめちゃくちゃテンション上がりました)、何週かにわたって地デジ関連の企画やってる途中に草彅剛の全裸回転事件が起きてモザイクめっちゃかかってたりとか。番組末期にはひな壇トーク企画がメインになってたような。


この番組では、中居くんはMCではあるものの、企画もそっちのけでカンニング竹山や石原良純をイジったり、ロケ回ではBANG!BANG!バカンスを歌いながら腹を出してポンポン叩いたり、と自由に立ち回っており、他の番組で見せるしっかりとした進行役とは違う顔を見せていた。それが先述の演出も合わさって番組全体に緩くて楽しい空気が流れていたなと。ただダラけるだけではなく、いつぞやの新春SPか何かでダンスパフォーマンスを披露することになり、少しの練習で振り付けを完璧に仕上げる、というスターの所業をサラッと見せてくれるのも痺れたな。自分は特にSMAPのファンではなかったからスマスマは熱心に見てなかったこともあり、中居正広というタレントを「面白い人」「凄い人」という印象を抱くようになったのは黒バラだったな。国民的スターであり、国民的司会者でもあり、国民的ノリのいい兄ちゃんでもあった。



そういえば初期の頃ってマスコットキャラクターがカバンのタンジェントくんだったけど、知らない間に軍手のクレッシェンドくんになってたよね。あれなんだったの?



以上。

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