煩悩短編小説2023
『煩悩短編小説』とは
煩悩の数である百八つにちなんで百八文字以内の超ショートショートである。
オチを敢えてフワッとさせているのが煩悩短編小説の特徴で、映画で例えるならハリウッド映画というよりはフランス映画といった感じだろうか。
久しぶりに書いたのでココで披露させていただく。
※本はせきしろ氏と共著でしたが今回はボク一人バージョン。
「銭形警部」
「ココの警備は任せたぞ」と言い残して去って行く
銭形警部を見送っていると、
逆方向からもう一人銭形警部がやってきて
「バカモーン!そいつがルパンだ!」
と叫んだ瞬間、
公園のハトが一斉に飛んで行った。
【砂浜】
誰もいない砂浜。
陽の光で水面がキラキラと光り
波の音だけが聴こえる。
私は心地良い潮風を浴びながら思い切り大きな音の屁をこいた。
その瞬間、沖の方でイルカが跳ねた。
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