実写版キン肉マンを考える。
以前寄稿したコラムなので配役にいろいろ問題があるかもですが、そのまま載せます。
今回は「実写版キン肉マン」のキャストを私的に考えてみたいのだが、その前にキン肉マンには超人オリンピック編や七人の悪魔超人編など数々の面白いシリーズが存在するので今回はその中でも特に強豪な超人が集結する「黄金のマスク編」を軸にキャストを考えてみたい。
まずは主役のキン肉マンだが、キン肉マンの特徴としては「最初はドジ超人」「友情パワー」「火事場のクソ力」「努力で勝利を勝ち取る」などが挙げられる。これらを表現するためにはコメディからシリアスまで幅広い演技が要求される。そこで私が思い浮かんだのは堺雅人さんだ。堺さんの代表作は「リーガル・ハイ」から「半沢直樹」まで本当に幅広い。体型の問題などあるかもしれないがそれはCGなどでなんとかなる。そして何より堺さんを主役にする事で悪魔超人側のキャスティングに自然と香川照之さんが当てはまる。となれば敵の大ボスである悪魔将軍役は香川さんで決まりなのか?いや、それはちょっと待って欲しい。香川さんの凄さを通り越して笑ってしまうあの顔芸は阿修羅マンが最適ではないだろうか?香川さんなら特殊メイク無しで阿修羅マンの三つの顔を表現してくれるに違いない。なので阿修羅マンを香川さん、そして悪魔将軍は市村正親さんでどうだろう?スヌーピーを演じた事もある市村さんなら体の硬度を自由に変える事が出来る悪魔将軍を見事に演じてくれるハズだ。
配役を正義超人に戻す。次はキン肉マンのライバルであり親友のテリーマンだがテリーマンといえば「キザだがアツいハートを持つ男」「テキサス魂」「ボクシングテクニック」などが挙げられるが、これを表現できる役者さんで真っ先に思い浮かぶのは伊勢谷友介さんだが、果たしてそれでいいのだろうか?決して伊勢谷さんが役不足だと言っているのではない。映画がヒットするためには内容はもちろんだが、観客の度肝を抜くサプライズも必要だ。そこを考えると伊勢谷さんではあまりにもストレートすぎる。そこで私が考えたテリーマン役は柴田恭兵さんだ。
「お前は何を考えているんだ」とお叱りを受けそうだが、冷静になって考えて欲しい。キン肉マンを愛している世代は私達の世代が圧倒的に多い。ならば私達の青春時代を大いに楽しませてくれた「あぶない刑事」を使わない手はない。柴田さんはボクサー役も経験しているし、ニヒルな二枚目なのに憎めないキュートな一面もある所なんてテリーマンにピッタリではないか。そして何より柴田さんをテリーマンにすればロビンマスクを舘ひろしさん、ウォーズマンを仲村トオルさん、ナツコを浅野温子さん、ママ(キン肉小百合)を木の実ナナさんなど他の配役が「あぶない刑事パズル」としてどんどん当てはまって行く。半沢直樹とタカ&ユウジの友情パワーなんて想像するだけで鼻血が出そうだ。こうなってくるとミート君は新垣結衣さんしかいない。キン肉マンは女性キャラが少ないのでサプライズ枠としても申し分ないし、堺さんとのコンビネーションの素晴らしさは「リーガル・ハイ」で実証済みで舘さんとも「パパとムスメの七日間」で心が入れ替わったりしているので逆にミート君はガッキーしか考えられない。
これらを踏まえて主要キャラの配役を考えてみた。
キン肉マン 堺雅人
ミート君 新垣結衣
テリーマン 柴田恭兵
ロビンマスク 舘ひろし
ウォーズマン 仲村トオル
ブロッケンJr. 鈴木亮平
ジェロニモ 濱田 岳
ウルフマン 天龍源一郎
キン肉真弓 西田敏行
委員長 伊東四朗
ママ 木の実ナナ
ナツコ 浅野温子
ビビンバ 有村架純
カナディアンマン 佐野史郎
スペシャルマン 武藤敬司
スニゲーター 手塚とおる
プラネットマン 伊勢谷友介
ジャンクマン 石井智宏
バッファローマン マッスル坂井
ザ・忍者 山田孝之
サンシャイン 宇梶剛士
阿修羅マン 香川照之
悪魔将軍 市村正親
銀のマスクの声 宮本信子
モンゴルマン 渡哲也
いかがだろうか。この中で真っ先に目を引くのがモンゴルマン役の渡さんだと思うがこれには理由が二つある。まず一つは正義と悪の頂上決戦を裁く人間(超人)は人として重みがあり説得力のある人でないと務まらない。そしてもう一つは舘&渡の石原軍団ラインによって宝酒造と損保ジャパンという大きなスポンサーを獲得出来る事だ。渡さん起用の反論は受け付けない。ただ問題は渡さんがモンゴルマンの辮髪(べんぱつ)をOKしてくれるかどうかだ。
他のポイントとしてはやはり「プロレスラーの出演」だ。バッファローマンという重要なキーマンにマッスル坂井選手を抜擢してみた。というか坂井選手しか思い浮かばなった。実写版のオリジナルとして坂井選手に「正義超人になりたい」をテーマに煽りパワポをやってもらうのもいいかもしれない。ここに名前は挙がっていないが、プロレスラーの方々にはもっとたくさん出演していただきたい。何故ならこの「黄金のマスク編」ではリングを超人達が支えるシーンがある。これは強靭な肉体を持つプロレスラーでなければ務まらない。
私はこのキャスティングなら「実写版キン肉マン」を女房を質に入れてでも観に行きたいと思うのだが。
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