人生の悲劇は2つしかない
誰かが言った。人生の悲劇は2つしかない。
1つは金のない悲劇、そしてもう1つは金のある悲劇。
世の中は金だ。金が悲劇を生む.....。
先日、JRAの秋のディールと銘打って13,000円という、1ヵ月のお小遣いに匹敵する巨額のマネーを1日で動かしたせいで、経済やお金にまつわるものや読みたくなったと記事に書いたのですが、結局、アマゾンプライムでNHKでやっていたドラマ『ハゲタカ』の映画版を見ました。
日本の大手自動車会社を巨大ファンドによる買収の危機から救うというお話。
もう気分は大森南朋演じる鷲津政彦でメガネのズレを直したりする。
そして頭の中にはエンディング曲が流れぱなし。
名曲です。
そんな鷲津政彦が憑依したまま週末を迎え、日曜日、東京競馬場で行われたメインレースは毎日王冠。
ここは春の安田記念を制したダノンキングリーと3歳のNHKマイルマップを制したシュネルマイスターの一騎打ちムード。
しかし、天才馬券師の本命は違う。
◎トーラスジェミニだ!
この馬には前にも万馬券を取らしてもらったことがあるが、東京の開幕週1800mなら、人気の2頭が警戒している間に逃げ切る!
マーケットの波をここで掴め!
トーラスジェミニの単勝を100円で買って2,770円で売り抜けろ!
それ、単勝を買って買って買いまくれ!
(こういう気分なだけで実際にはそれほど買っていません)
結果は・・・11着。もちろんハズれ!
しかも1着シュネルマイスター、2着ダノンキングリーやないか。
こうして、世紀のトーラスジェミニ買収劇は、幕を閉じました。
今回行われた毎日王冠というレースはGⅡレースだったのですが、レース前のファンファーレで、東京競馬場で行われる最高峰のGⅠレース用のファンファーレが使われました。
このファンファーレの作曲者は、先日亡くなられたすぎやまこういちさん。
そのすぎやまさんを追悼するためにJRAが企画した粋な演出でした。
すぎやまこういちさんはこの競馬のファンファーレから、歌謡曲、CM曲など幅広く作品を残されてきましたが、個人的にはスクウェアの半熟英雄というゲームの曲です。
しかしそれは置いておいて、やはりゲームの曲といえば、ドラゴンクエストが有名なのではないでしょうか。
賛否、否のほうが多かったかもしれない東京オリンピックの開会式。
いろんな演出がありましたが、先頭でギリシャの選手が入場する時に、ドラクエの音楽が流れた瞬間、体の奥から青春時代のドラクエの思い出が世界に向けて飛び出してくるような感覚がありました。
すぎやまさんが言っていた、何回聴いても飽きない音作り。
当時のファミコンでは同時に3音しか出せないのに、今聴いても飽きないサウンド。本当に凄すぎる。
こうして、すぎやま先生の曲で、僕に憑依した鷲津政彦は成仏して、金で人生を見失わないように、トーラスジェミニの悲劇が起きないように、競馬は100円で楽しむものだと、再認識したのでした。