焼き鳥の “ねぎま”は今日も かわいそう
焼き鳥屋に行くと、“かしら”“ハツ”“皮”など鶏の部位ごとに売っている。
その中で、【ねぎま】はとても可哀そうな存在だと常日頃思っていた。
なぜか?
部位でもなく、“間”に挟まっている“ネギ”に主人公を奪われているからである。
誰だって、自分の仕事の功績を同僚や上司だけのものにされ、自分は評価されなかったとしたら・・・考えただけで嫌ではなかろうか。
ただでさえ、人間の欲望を充足させるだけのために、灼熱の火の中で焼かれているのに、さらに、ネギに主人公を奪われ、名を名乗れなくなったネギ間の鶏・・・
可哀そうである。Oh, poor thingである。
♫忘れない いつまでも 鶏ゴコロ
なんてことを思って、ねぎまを調べたら、さらに驚くべき真実がっ‼
ご存じの方もいると思いますが、実はねぎまの“ま”は、“間”ではなく、マグロの“ま”から来ていることを初めて知りました。
学校でも教えてくれない真実。
教科書に載せられない闇。
詳しい説明は検索するとでてくるので割愛するとして、端的に言うと、江戸時代、鍋にネギと当時安価なマグロを入れていたことから【ネギマ】というようになり、時代とともにマグロが高級になると、それに代わり、安価な鶏肉に替わったのだとか。
マグロの後任の座をgetしたにもかかわらず、タイトルは旧王座のマグロの“ま”のまま。さらに、ネギの間の“ま”と勘違いされていながら、そこにも現王者としての鶏としての威厳が全くない。
なので、全日本焼き鳥連盟に物申したい。(そんな協会ないだろっ‼)
(焼き鳥好きの日本焼き鳥協会はあったw)
ネギ間改め【鶏ネギ】でいかがだろう?
なんだったら、ネギをもっと降格させて【鶏やさい】でも良いかと思う。
ネギの替わりに、BBQを模倣して玉ねぎでもよい・・・あっ、ネギだった。
最後まで読んでくださってありがとうございます。次回、ネギ間を食べる機会がありましたら、間の鶏肉を思って食べてあげてください。
この記事を、ネギ間に挟まっている鶏肉に捧げます。