馬楽の時間 15

扶助について 
 馬が扶助を分かってくれないことってありますね。こちらも熱くなって、何としても分からそうとしてしまう。馬はますます混乱する。目を三角にし、口から泡を吹き、いらいらしたり恐怖におののいたり。まずいですねえ。事故につながります。扶助を提案と納得と決めていると、冷静になる可能性があります。人間と同じです。落ち着いて話を聞いてみようとならなければ、誰が何を言っても無駄です。「どうしたのかな」と、愛撫しながら話しかけるのです。「大丈夫、捕って食わないからね」。馬の方がよほど物分かりがいいです。敵じゃあないと分かれば、馬も落ち着きます。そこからまた始めます。「実はこうやってみたらどうかと思うんだが」と提案です。


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