馬楽の時間 23

推進について
 馬術書には推進の文字が頻繁にでてきます。推進が大事だからでしょう。分かりますが誤解を生んでいるのではないかと思います。馬が前へ出ているのに追っている場面が多いです。それでいて「この馬落ち着きません」と言う。確かに馬はあせっている。
「十分前へ出ているよ。推進を全部やめてごらん」。騎手は納得しない。「推進をやめるなんて」。「前へ出ていると言うことは推進されていることだろ」。しぶしぶ脚を使うのを止めてただ付いていくだけにすると、アッと言う間に落ち着いてまとまりました。
 乗ったら脚と思っていませんか?常に使わなきゃと思っていませんか?
 扶助は「必要な時に必要最小限」が原則です。感じることです。難しいですがだから面白い。

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